このページでは
- 圧力とは何か
- 圧力の計算
について中学生向けに解説をしていきます!!
ねこ吉です。みんなよろしく!
では、力と圧力の学習スタート☆
力と圧力
力と圧力の勉強を始めていこう。
ここは定期テストから高校受験まで、
とてもよく出題されるところだね。
なんでよく出題されるの?
「難しいから」かな?笑。
考え方も、計算も難しいからね。
1回で全部は理解できなくても大丈夫。
何回も読んで何回も問題を解けば、できるようになっていくよ。
圧力とは何か
まず、「圧力」とは何かをイメージできるようにしよう。
特に「力と圧力の違いを説明して。」と言われた時に、うまく説明できない人はしっかりとね!
公式を覚える前にイメージをつかむといいよ!
では、勉強スタート☆
ねえ、ねこ吉。ねこ吉のほっぺを、指で押してもいい?
どうした急に。まあいいぞ。
じゃあ、10Nくらいの力でいくね!
どう?どんな感じ?
いやまあ、「押されてるなー」みたいな感じ。
そっか。じゃあもう1回いくよ。
もう一度10Nの力で押すね!
おいまて!
どうしたの?
なぜ針を持っている!
押す力加減はさっきと変えないよ?
いや、さっきの力の大きさで針突かれたら、血、飛び出るやん!
同じ力なのに?
同じ力でも針で突かれたほうが痛いに決まってるやんけ!
その通り!ねこ吉。大正解!!
…??
同じ力の大きさでも、
指より針で刺されたほうが痛いよね。
(あたりまえだけど。)
これは力の大きさは同じでも、圧力は全く違うからなんだ!
ポイント
力の大きさが同じでも、圧力が違うことはよくある!
1 指 2 針
↑力は同じ。圧力は全然違う!!
圧力は、とがっていると大きくなるの?
そうとも言えるけど、
正確には「触れている部分の面積が小さいほど、圧力は大きくなるんだ。」
ほうほう。同じ力でも、触れている面積で圧力は変化するんだね。わかってきたぞ!
もう一つ例を出すね!
ここに質量1kgの物体があるとするよ。
1kg=1000gだね。
ねこ吉。1000gの物体にかかる重力(力)の大きさはわかるかな?
まかせて!100gが1Nだから、1000gは10Nだね!
このようになる。→
OK!いい感じ!(わからない人は下のボタンから復習してこよう!)
では次の質問。この物体を縦(たて)にするよ。この物体にはたらく重力は何Nかな?
縦にする→
え?縦になったって、質量は1000gのままだから、重力は10Nだよね?
お!これも正解だよ。
縦にしても質量は変化しないもんね。
このようになる。→
こんなのあたりまえだぞ!
そっか。ではこの物体を、
横・縦それぞれで、スポンジの上に置いてみるよ。
スポンジのへこみを比べてみてね!
横 縦
縦のほうへこみが大きいね。
そうだよね。でも、力の大きさは同じなんだよね?
うん。あれ、でもスポンジのへこみは違うなぁ。
そう。このスポンジのへこみが「圧力」なんだ。
力は10Nで同じだけど、
圧力はちがう。だからへこみが違うんだね!
なぜ圧力が違うかというと、「触れている面積が違うからだったね!」
面積が大きいと圧力は小さくなり面積が小さいと圧力は大きいんだね。
横 縦
そうか。同じ力でも、触れている面積で圧力は変化するんだったね。
あと、スキーの板を履いていると、足が雪に埋まりにくくなったりするよね。
これも、雪と接する面積がふえて、圧力がへるためなんだよ。
ほかにも、ガビョウを刺すときや、ハイヒールで踏まれて痛い時など、圧力は身近にたくさん例があるんだね!
圧力の単位
次は「圧力の単位」についてだよ!
単位って、何だっけ…?
詳しく知りたければ下のボタンから勉強してきてね!
簡単に確認すると、
単位は数字の後につける、とても大切なもののことだったよね。
例えば日本のお金の単位は「円」だね。
数字の後に「円」をつけると決まっているんだ。
「300円」と言えば、「お金の話をしているな」とすぐにわかるね。
「お小遣いいくら?」と友達に聞かれた時に「1000g」と言ったら、変な人になるでしょ?
だから、数字の後につける「単位」はとても大切なものなんだよ!
思い出したぞ☆
話を戻して「圧力の単位」を説明するね。
圧力の単位は「Pa」と書いて、「パスカル」と読むんだ。
だからテストで「圧力を求めよ。」と聞かれたら、「○○Pa」と答えなければいけなんだね。
あと、圧力には「N/m2」(ニュートンマイ平方メートル)という単位もあるんだ。
これは「Pa」とまったく同じ単位で
「100Pa」も
「100N/m2」も
どちらも同じ意味だから、どちらを使ってもいいよ。
ただ、今は「Pa」を使うことが多いし、簡単だからPaがおすすめかな。
了解。圧力の単位は「Pa」だね。力の単位の「N」とは別物だから、混ぜないように覚えるよ!
そうそう。「力」と「圧力」は違うものなんだね。
圧力の公式と求め方
ここからは圧力の計算について説明していくよ。
まずは圧力の求め方。つまり公式だね。圧力の求め方は次のようになるよ。
これは、圧力【Pa】=力【N】÷面積【m2】と同じ意味だね。
例題を解いてイメージしてみよう。
例題 ① 面積100m2に100Nの力を加えた。圧力はいくつか。
例題 ② 面積1m2に100Nの力を加えた。圧力はいくつか。
答え ① 1Pa (100÷100)
② 100Pa (100÷1)
できたかな?
ほんとだ!面積が小さいと、同じ力でも圧力が大きくなるね!
そうだね。
圧力の計算の公式
をしっかりと覚えておこう!
ここでもう一つ、便利な公式の覚え方を紹介するよ。下の図を見てね。
みんなはこのような図を見たことがあるかな。
これを使うと、圧力、力、面積の求め方が簡単にわかるんだよ。
① 圧力を求めたい場合
この図は「求めたいものをかくすと公式が出てくる」んだ。
圧力を求めたい場合は、「圧力」をかくそう。
するとこのように、力÷面積と出てくるね。
だから圧力は力÷面積で求められるとわかるね!
もしくは、「図の÷」のところの横棒を分数の横棒と考えて、「面積分の力」と考えてもいいよ。
これらはもちろん、さっき覚えた
と同じ公式になるね。
② 面積を求めたい場合
この図のすごいところは、「面積」を求めたいときも使えることなんだ。
面積を求めたい場合は、「面積」をかくしてみよう。
このように、力÷圧力と出てくるね。
だから面積は力÷圧力で求められるとわかるね!
それか、「図の÷」のところの横棒を分数の横棒と考えて、「圧力分の力」と考えてもいいね。
③ 力を求めたい場合
「力」を求めたい場合にもこの図は使えるよ。
力を求めたい場合は「力」をかくしてみよう。
このように、圧力×面積と出てくるね。
だから力は圧力×面積で求められるとわかるね!
とても便利な
この図はぜひ使えるようになろう!
先生!この図の覚え方は何かありますか?
上が「ち」、左下が「あ」右下が「め」だから
「血のあめが降る」と覚えるといいかな!
こわ!
圧力の計算問題
さあ、あとは練習あるのみだよ。ただ、間違いやすいところも多いから、計算練習も少しだけ説明するね。
よろしく頼むぞ
基本の計算問題
まずは基本問題からいくよ。公式の使い方の確認だね。
問1 50Nの力を4m2の面積に加えたときの圧力を求めよ。
-解説と答え-
圧力を知りたいから、圧力をかくすよ。そして、「力=50」「面積=4」。よって
あとは計算。「50÷4」か「4分の50」だね。
答え 12.5Pa
だね。単位を間違えないでね。
(注意!理科では分数ではなく少数で答えるのが正しいよ。)
問2 100Nの力を加えると、圧力は2Paだった。圧力を加えた面積を求めよ。
-解説と答え-
面積を知りたいから、面積をかくすよ。そして、「力=100」「圧力=2」。よって
100÷2 となるね。
あとは計算。「100÷2」か「2分の100」だね。
答え 50m2
だね。単位を間違えないでね。(面積を聞かれているから単位はm2だね。)
問3 100Paの圧力を5m2に加えたときの力は何Nか。
-解説と答え-
力を知りたいから、力をかくすよ。そして、「圧力=100」「面積=5」。よって
あとは計算。「100×5」だね。
答え 500N
だね。単位を間違えないでね。(力を聞かれているから単位はNだね。)
標準問題
次に標準問題だよ。ここができれば圧力の苦手は解決☆
問1 図1の物体が床に与える圧力を求めよ。
-解説と答え-
「圧力」を聞かれているから、力÷面積で答えを求めることができるね。
ここで注意だよ。「質量が書いてあれば、物体が床に加える力はすぐにわかる」
これをしっかりと覚えておくことがポイントなんだ!
だって、100gの質量は1Nの力になおすことができるもんね。
次に面積だよ。ここでの面積は、床と接している面だから、図の緑色のところになるね。
面積は4×2で8m2だね!
あとは圧力を計算するだけだね!力が8Nで、圧力が8m2だから
となって、8÷8=1
答え 1Pa
だね!こんな少ない圧力は普通はないけどね☆
問2 図2の物体が床に与える圧力を求めよ。
-解説と答え-
なんだ?さっきの問題と同じじゃん!
それが全然違うんだよ。問1とどこが違うかわかるかな?
あ、「m」が「cm」になってる!
そう!これだけで難しさが全然違うんだ。
なぜなら、
で学んだように、「圧力の計算をするとき、面積の単位はm2でなければいけない」と決まっているんだよ!
もう一度図2を見てみよう。
だね。この物体が、床に接している面積は
8cm2だよね?これをm2になおさなければいけないんだ。
8cm2は0.0008m2だね。
オイラcm2をm2になおすのが苦手で…
そっか。1万で割り算するとなおせるよ。それか、
のように、「cm」を「m」に変えてからかけ算して、0.0008m2
とするのもわかりやすいよ!
数学も勉強しなきゃ…
それでは答えを求めるよ。力は質量800gを力になおして8N
面積は0.0008m2だね。
8÷0.0008= 10000
答え 10000Pa
1万Pa?すごいなあ。
圧力はこのくらいの大きさはよくあるんだよ。
テストで10000Paなどの答えになっても、計算間違いを心配しなくて大丈夫だよ。
さて、これで「圧力」の勉強は終わりだよ。
ここまで読んだ君は本当にすごいね!
2回も3回も読みに来てね、
読むたびに少ない時間でよくわかるようになるよ!
続けて力の学習をしたい人は、下のボタンを使ってね!
①力のはたらき
②いろいろな力の種類
③力の単位、力と質量の関係
④フックの法則
⑤力の矢印の書き方
⑥質量と重さの違い
⑦圧力とは何か、圧力の計算←今ここ
⑧水圧
⑨浮力
⑩気圧
さわにいは、登録者8万人の教育YouTuberです。
中学の成績を上げたい人は、ぜひYouTubeも見てみてね!
また、2022年10月に学習参考書も出版しました。よろしくお願いします。
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またねー!
コメント
コメント一覧 (4件)
わかりやすい
コメントありがとうございます!
これからもみなさんのお役にたてるようがんばります!!
これ、中2単元ですね。学校の教科書に合わせて単元の整理をする予定はありますか?
連絡ありがとうございます。
仕事の依頼が立て込んでおりまして、修正が遅れていおります。
今後修正を進めて参りますので、今しばらくお待ちください。