このページでは
【質量と重さの違い】について、中学生向けに説明していきます。
質量と重さの違い
を知りたい方はこのページを読めばバッチリだよ!
自己紹介
「さわにい」といいます。元中学理科の教員。
現在は毎月30万人が利用する理科サイトの運営者です。
登録者8.5万の教育YouTuberでもあります。
現在、期間限定でLINEで無料質問会やってます!
ねこ吉です。みんなよろしく!
では、質量と重さの違いの学習スタート☆
質量と重さの違い
このページでは「質量」と「重さ」の違いを説明するよ。
「質量」と「重さ」?それって同じ意味じゃないの?
ねこ吉が言う通り、
普通に生活するだけなら、同じ意味で使うことが多いよ。
大人だってほとんどの人が同じ意味だと思っているよ。
だけど、「理科」では「質量」と「重さ」は違う意味で使う言葉なんだ。
だからここでしっかりと学習していこうね。
まず始めに、
「質量」と「重さ」の違いとポイントをまとめるね。
まだよくわからなくても大丈夫だよ。
- 質量とは
- 「物体そのものの量」のこと
① 質量は場所によって変化しない
② 質量の単位は「g」「kg」
③ 質量は「上皿てんびん」ではかる
- 重さとは
- 「物体にはたらく重力」のこと
① 重さは場所によって変化する
② 重さの単位は「N」
③ 重さは「ばねばかり」ではかる
こんな感じだね!
先生!よくわかりません☆
それが普通だよ。笑
では詳しく説明していくね!
質量と重さの場所による違い
まずは質量と重さの場所による違いから説明するよ。
・ 質量は場所によって変化しない
・ 重さは場所によって変化する
話を分かりやすくするために、
ここでの「場所」は「地球」「月」「宇宙」の3か所にするよ。
地球・月・宇宙?なんかかっこいい☆
例として、質量600gの物体が
「地球」「月」「宇宙」
にあるときの質量と重さを図にするよ。
①地球 ②月 ③宇宙
まずは質量だけに注目しよう。
質量はどの場所でも変化せず600gだね。
これは地球、月、宇宙のどこでも、四角い物体の存在自体が消えないからだよ。
この物体は「600g」という量をもっていて、その量はどの場所でも変化しないんだね。
みんなの体も、宇宙に行けば浮いて体重計は「0」になるよね?
だけど体が消えて無くなるわけではないね。
みんなの体も、(例えば)50kgという質量をもっていて、それはどの場所でも変化しないんだよ。
これが「質量…物質そのものの量」という意味だよ。
ちょっと難しいけど「質量→存在」という感じかな。
重要
どこに行っても、存在(g)は無くならないんだね!
次に重さの話だよ。こっちのほうがわかりやすいよ!もう一度図を見てみよう。
①地球 ②月 ③宇宙
今度は重さに注目してね。重さのコツは「重さ=重力のこと」と覚えてしまうことだよ!
理科でいう「重さ」とは「物体にはたらく重力」のことなんだ。
で解説しているけど「質量100g」は「力(重力)1N」になおすことができたよね。
だから図の①地球をみると、質量600gの物体にはたらく重力。つまり重さは6Nだね。
地球の場合ならこれですべてOKだけど、
宇宙に行くと話が変わるよ。
宇宙は「無重力」といって重力が無いから、物体を宇宙に持っていくと、
物体にはたらく重力。つまり重さは0Nになるんだ。
そして月の場合を考えてみよう。実は月に行くと、重力は地球の6分の1になるんだよ。
高跳びをすると3m以上飛べるんだ。
質量600gの物体を月に持っていくと、物体にはたらく重力。
つまり重さは1N(6Nの6分の1だから)になるんだ。
1度まとめるよ。
質量は「物体そのものの量」のことで、場所によって変化しない。
重さは「物体にはたらく重力」のことで場所によって変化する。
だね。
質量と重さの単位の違い
先生!単位とはなんですか!
単位について詳しく知りたい人は、下のボタンから別の記事を読んで確認してきてね。
ここでは簡単に説明するね。
単位は数字の後につける、とても大切なもののことなんだ。
例えば日本のお金の単位は「円」だね。数字の後に「円」をつけると決まっているんだね。
「300円」と言えば、「お金の話をしているな」とすぐわかるもんね。
「お小遣いいくら?」と友達に聞かれた時に「1000g」と言ったら、変な人になるね。
だから、数字の後につける「単位」はとても大切なものなんだよ!
なるほどね。
では話を戻して、質量と重さの単位の説明を始めるよ。
質量の単位は「g」「kg」
重さの単位は「N」
だったね。
だから「質量はどのくらいですか?」と問題で聞かれたら、絶対に「〇〇g」とか「○○kg」と答えるようにしてね!
そして重さの単位。こちらが間違いやすいよ。「重さ」の単位は「N」なんだ!
ええ?重さの単位って「N」なの?
これの重さ「○○g」って言うじゃん!
そうなんだ。日本人のほとんどが、日本語を間違っているんだ。
「これの重さは○○N」と言うのが正しいんだよ。
〇 「これの質量○○g」
〇 「これの重さ○○N」
× 「これの重さ○○g」
「重さ」とは「物体にはたらく重力」のことだったね。
だから、「重さ」とは「力」。つまり「重さの単位はN」なんだね。
そーなのか。じゃあオイラは正確に、「質量○○g」「重さ○○N」と言うようにするぞ!
まあ先生が言うのも変だけど、
普段の会話では「重さ○○g」と言う人も多いから気にしすぎなくて大丈夫だよ。
だけど面接とか、理科の授業とかで、
「質量○○g」「重さ○○N」とか使い分けている中学生がいたら、
「すごいなー」と思うから、ねこ吉もがんばってね!
質量と重さのはかりかたの違い
最後に質量と重さのはかり方の違いだよ。
ここは少し難しくて、テストにもあまり出題されないから、苦手な人は簡単に読むだけで大丈夫だよ!
それでは始めよう!
まずは確認。
- 質量は「上皿てんびん」ではかる。
- 重さは「ばねばかり」ではかる
だったね。
まず、上皿てんびんと、ばねばかりを図で示すよ。
上皿てんびん ばねばかり
このような道具だね。
質量のはかりかた
質量をはかるには「上皿てんびん」が便利だよ。
例えば、「600g」をはかりたければ、下の図のように片方に600gのおもり(分銅)を乗せ、それとつり合うようにすればいいね。
これとつり合うようにすれば、
「地球」「月」「宇宙」どこでも質量600gがはかれるんだよ。
(地球なら左右6Nでつり合うこととなり、月なら左右1Nでつり合う。宇宙ではONでつり合う。)
だから、質量をはかりたければ上皿てんびんがいいんだね。
少し難しいから、丸覚えでもOKだよ!
重さのはかりかた
重さをはかるには「ばねばかり」が便利だよ。
ばねばかりは、重力を利用してはかる道具だから質量600gの物質を吊るすと
地球 月 宇宙
のように場所が変われば示す力が変化するんだ。
だから、重さ(重力)をはかるにはばねばかりが便利なんだね!
これで質量と重さの違いの説明を終わるよ。
難しかったかもしれないけど、この違いがわかると、「理科ができる人」みたいでかっこいいね。
最後にもう一度まとめておくよ。
- 質量とは
- 「物体そのものの量」のこと
質量は場所によって変化しない
質量の単位は「g」「kg」
質量は「上皿てんびん」ではかる
- 重さとは
- 「物体にはたらく重力」のこと
重さは場所によって変化する
重さの単位は「N」
重さは「ばねばかり」ではかる
だね!何回もこのページを読んで、確認してみてね!
お疲れ様。ここまで勉強したなんてすごい!!
続けて力の学習をしたい人は、下のボタンを使ってね!
①力のはたらき
②いろいろな力の種類
③力の単位、力と質量の関係
④フックの法則
⑤力の矢印の書き方
⑥質量と重さの違い←今ここ
⑦圧力とは何か、圧力の計算
⑧水圧
⑨浮力
⑩気圧
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またねー!
コメント
コメント一覧 (3件)
砂糖1Kg。はかる場所でおもさがちがうと大変である
はかりはどこではかっても重さが同じになる様にはかりを出荷していると聞きました
キログラム原器の重さが世界中何処ではかっても1kgwとなる様にはかりは作らなければならない。
キログラム原器の重さがはかる場所で重さが違うと重さの基準がなくなってしまう
天秤はかりは重さをはかるために考案されました。 単位はkgw
バネはかりは力を測るために考案されました。 単位はkgf
バネはかりは重さの力を測定して重さに換算して表示します。
重さの力は測定する場所で変化するので出荷する場所に合わせて調整ているとはかりメーカーの人に教えていただきました。
キログラム原器の重さが1kgw。世界中何処でもキログラム原器の重さが1kgwとなる様にはかりは作らなければ世界の取引はできない。
コメントありがとうございます!
技術力がすごいですね!
質量は慣性座標で使われる単位です。
地球座標。日常生活では使われない単位です。