このページでは、化学反応式の係数のつけ方について詳しく説明するよ!
また、このページは【化学反応式の書き方】の5ページ目だよ!
化学反応式が書けるようになりたい人は、1ページ目から読んでみてね!
それでは係数の書き方の学習スタート!
化学反応式と係数
化学反応式とは
それでは「化学反応式」の書き方の学習を始めるよ。
けどその前に、化学式と化学反応式の違い
をしっかりと確認しておこう。
「化学式」と「化学反応式」の区別がつかないと、この先の学習がわからなくなってしまうよ!
まずは化学式について解説。
「化学式」とは物質を原子の記号と数字で表した式のことだよ。
- 化学式とは物質を原子の記号と数字で表した式のこと
- 物質を原子の記号と数字で表した式のこと
化学式の例
例① 水素分子の化学式は「H2」
例② 水分子の化学式は「H2O」
例③ 鉄の化学式は「Fe」
という感じだね。
オイラは前のページででしっかり学習したから大丈夫☆
素晴らしい!
次は化学反応式。
「化学式反応式」とは
化学式を使って、物質の変化を表す式のことなんだ。
- 化学反応式
- 学式を使って、物質の変化を表す式
例を書いていくね。
今はなんとなくわかれば大丈夫だよ。
例①
炭素と酸素(分子)がくっついて、二酸化炭素になる化学反応式
C + O2 → CO2
例②
水素と酸素がくっついて、水になる化学反応式
2H2 + O2 → 2H2O
という感じ。
化学式に「+」や「→」がついたら化学反応式になるんだね。
では、化学反応式の書き方を学習していこう!
係数
次に「係数」の説明をするよ。
あせらず、しっかり勉強してね。 難しくないよ!
さて、係数とは何のことかというと、
2H2 + O2 → 2H2O
などの化学反応式の
の□でかこった「2」の部分 (大きい数字)のことだよ。
この化学反応式では「H2」の前と、「H2O」の前にそれぞれあるね。
ふーん。化学式の前につく、
大きい数字のことを「係数」
というんだね。
そう!しっかり覚えようね。
そして、上の化学反応式では、O2の前に係数が書いてないね。
これは、「係数が1のときは書かない」という決まりがあるからだよ。
数学でも「1x」や「1a」のときは「1」は省略して「x」や「a」と書くよね。
それと同じだね。
それで先生。「係数」がつくと、
どんな意味があるの?
うん。係数の意味が一番大切だね。モデル(図)で説明していくよ。
まず、「水素分子」の化学式とモデルを書いてみるね。
水素分子の化学式 | 水素分子のモデル |
---|---|
H2 |
となるよね。H2 をモデルで書くと「
では、さっきでてきた係数をつかって、2H2をモデルで書いてみるね。
2H2をモデルで書くと「
水素分子が2つ?
そう。
係数をつけると、「後ろの化学式がまるごと増える」んだね。
わかればとっても簡単。
3H2は「
4H2は「
5H2は「
だね!
水分子も例にあげてみるね。「水分子」の化学式とモデルは
水分子の化学式 | 水分子のモデル |
---|---|
H2O |
だよね。
H2O をモデルで書くと 「 水分子 」 だね。
だから、2H2Oをモデルで書くと「
3H2Oは 「
4H2Oは 「
5H2Oは 「
となるんだよ。
もう一度くり返すけど、係数がつくと、後ろの化学式がまるまる増えるんだね!
そしてこれもくり返しだけど、
数学の2xとか、3abとかの2や3と、同じだね。
そして、数学と同じで「1」は省略するんだよね!
化学反応式の書き方は、次のページで勉強するけど、
気になる人がいるかもしれないから
さっき出てきた化学反応式も、モデルで表しておくね。
参考にしてね!
こんな感じだよ。
おまけ。化学反応式の小さい数字は何だったっけ?
あれ?先生。「係数」はわかったけど、
アルファベットの右下にある小さい数字は何だったっけ?
右下の小さい数字、例えばO2の「2」はその数字の前の原子が何個くっついているかだね。
(係数と同じように、1は書かないよ。)
O2 →
O3 →
H2O →
Ag2O →
Na2CO2 →
O →
という感じだね。しつこいけれど、とても大切だから係数もつけてもう少し例を書いておくよ。
O2 →
2O3 →
3H2O →
4Ag2O →
5Na2CO3 →
3O →
という感じだね。
最後に
最後に、もう一つ小さい数字と係数(大きい数字)で大きな違いがあるから。それも確認しておくね。
- 小さい数字は、数字を変えると性質が変わってしまう(別の物質になる)
- 係数(大きい数字)は、数字を変えても性質がかわらない
という違いがあるんだ!
どういうこと?
たとえば「O2」
みんなが呼吸をするのに使う、あの酸素。
そして「O3」
こうなると酸素分子とはまったくの別物になり、臭くて毒の分子になるんだよね。
だから、これまでに学習したように、小さい数字が変わるとまったく別の物質に変わるんだよね。
そっか。これまでのページで先生が
気を付けるように説明してくれたもんね。
だけど、係数(大きい数字)が変わった場合はどうだろう?
「O2」は
「2O2」は
「3O2」は
だよね。ねこ吉。どういうことか、わかるかな?
わかったぞ!
係数は何個ついても、「酸素」のままなんだ!!
そういうこと。「O2」「2O2」「3O2」「100 O2」
全部個数が違うだけで、同じ酸素なんだよ。
もう一度書いておくね。
- 小さい数字は、数字を変えると性質が変わってしまう(別の物質になる)
- 係数(大きい数字)は、数字を変えても性質がかわらない
これはとても大切な考え方なんだ。
よし。これでこのページの勉強はおしまいだよ。
どのページも同じだけど、何回も何回も読みにくるんだよ。
それでは、次のページはいよいよ化学反応式の書き方だよ!
やっとやで。
めちゃ嬉しい!
俺もだよ。ここまで読んでくれたみんな。本当にありがとう。あと少しがんばろう☆
続けて学習するには下のリンクを使ってね!
さわにいは、登録者8万人の教育YouTuberです。
中学の成績を上げたい人は、ぜひYouTubeも見てみてね!
また、2022年10月に学習参考書も出版しました。よろしくお願いします。
他のページも見たい人はトップページへどうぞ。
またねー!
コメント