このページでは、3年生で学習する「星の年周運動」について中学生向けに解説をしていきます。
- 星の年周運動とは?
- 方角ごとの星の動き方
- 1ヶ月で30°星が動く理由
について知りたい人は、このページを読めばバッチリです!
ぜひ参考にしてください。
よろしくお願いします!
うん。よろしくね!
自己紹介
「さわにい」といいます。元中学理科の教員。
現在は毎月30万人が利用する理科サイトの運営者です。
登録者9万の教育YouTuberでもあります。
現在、期間限定でLINEで無料質問会やってます!
それでは解説スタート!
星の年周運動とは
- 星の年周運動とは
- 地球の公転により星が1ヶ月に約30°(1日1°)動いて見える運動のこと
なんだか難しい…。
言葉だけでは難しいよね。1つ1つ確認していこう。
公転とは、地球が太陽のまわりを1年で1回転する運動のことだよ。
(理科では動きのことを「運動」というので覚えておこう!)
間違えないように注意
地球がコマのように1日1回転する運動は「自転」というよ。公転と間違えないようにしよう!
地球が公転をすると、星が1ヶ月に30°動いて見える「星の年周運動」が起こるんだよ。
なぜそんなことが起こるのか、考えていこう。
星が1ヶ月に30°移動して見える理由
ここからは星が1ヶ月に30°移動して見える理由を詳しく解説していくよ。
そのためには、地球上での「方角」について詳しく理解しておく必要があるんだ。
ねこ吉、「北」とはどんな方角のことかわかる?
北は北でしょ?どんな方角かと言われても…。
いきなり聞かれても難しいよね。年周運動の問題で「北」とはこのように考えよう。
「北とは、立っている位置から見て北極がある方角である」
ポイント
立っている位置から見て北極がある方角が北
北極がある方角が北?
うん。具体的な例を出して説明していくね。
下の図は、北極の方向から見た、太陽のまわりを公転している地球の図だよ。
北極が太陽の方向に傾いている位置が夏。北極が太陽の反対側に傾いている位置が冬だね。
また、A、B、C、Dの位置は太陽の裏側だから、それぞれの季節の真夜中だね。
さて、それぞれの季節のA、B、C、Dの位置からみて、北の方角がわかるかな?
難しい…。
さっき説明したポイントを思い出して!「北極がある方向が北」だったね。
つまり、それぞれの位置からみた北は下の図のようになるんだ。
確かに、立っている位置から見て北極がある方向が北だね!
うん。それを忘れないでね。
北がわかれば、残りの「東・南・西」もわかるよね。
このように、自分が立っている場所から見た方角が正しくわかるようになることが大切なんだよ。
方角はわかったよ。でも、これと1ヶ月で30°移動することは何の関係があるの?
ではこの方角を利用して、星が1ヶ月で30°移動して見える理由を解説していくね!
下の図を見てみよう。オリオン座は
- 秋の真夜中 → 東の空
- 冬の真夜中 → 南の空
- 春の真夜中 → 西の空
に見えることがわかるね。
うんうん。
なぜそのようになるのか、さきほどのこの図を利用して考えよう。
オリオン座というのは、宇宙から見ると下の図の位置にあるんだよ。
図のA・B・C・Dの位置にいる人は、真夜中の位置だよね。(中心にある太陽の裏側だから)
つまりオリオン座は、秋の真夜中には東の方角に、冬の真夜中には南の方角に、春の真夜中には西の方角に見えるよね。
うんうん
これを地上から見ると、下の図のようになるんだね。
秋の真夜中には東の方角、冬の真夜中には南の方角、春の真夜中には西の方角にオリオン座が見えているね。
これは言いかえると「オリオン座は3ヶ月で90°移動している」と言えるよね。
ということは、「星座は地球の公転により、1ヶ月で30°移動する」ということがいえるよね。
これが「星の年周運動」だよ。
- 星の年周運動
- 地球の公転により星が1ヶ月に約30°(1日1°)動いて見える運動のこと
地球が公転すると、星が動いて見えるんだね!
うん。そういうことだね。そして1年(365日)で約360°移動して、一周するんだね。
ただ、少しずれるから、「うるう年」などで調節するんだね。
時間帯による星座の見え方の違い
最後に、時間帯による星座の見え方の違いを確認しておこう。
さっきは、冬の真夜中にはオリオン座が南の方角に見えることは確認したよね。
ふんふん
では、冬の夕方と朝方には、オリオン座がどの方角に見えるのかを確認してみよう。
冬の夕方のオリオン座の見え方
冬の夕方には、オリオン座は東の空に見えるよ。
下の図を見てみてね。地球は公転と同じ向きに自転しているよ。
そして、昼→夜へと変わる境目が夕方だね。(下の図の位置)
冬の夕方では、オリオン座は東の空に見ることができるね。
ふむふむ
冬の朝方のオリオン座の見え方
冬の朝方は、オリオン座はどの方角に見えるか考えてみよう。
夜→昼に変わる境目が朝だね。(下の図の位置)
つまり、冬の朝方は、西の空にオリオン座が見えるんだね。
このように、季節だけでなく、1日の中でも星座が見える方角は変わるから注意してね。
まとめ
これで「星の年周運動」の解説を終わるよ。
星の年周運動とは「地球の公転により星が1ヶ月に約30°(1日1°)動いて見える運動のこと」だったね。
少し難しいところなので、何度も復習をしようね。
質問があったらコメントをしてね!
またねー!
コメント