食塩、砂糖、小麦粉の違いと見分け方
の中学生向け解説ページです。
この単元は中学1年生の化学で学習します。
食塩、砂糖、小麦粉の
- 溶け方の違い
- 燃え方の違い
- 有機物と無機物への分類
を学習したい人は
このページを読めば写真や動画付きで学習できるよ☆
まずは時間がない人のために、
結果のまとめを先に書いておくね!
食塩 | 砂糖 | 小麦粉 | |
---|---|---|---|
水へ溶けるか | ○ | ○ | ✖ |
燃えるか | ✖ | ○ | ○ |
有機物か無機物か | 無機物 | 有機物 | 有機物 |
自己紹介
「さわにい」といいます。元中学理科の教員。
現在は毎月30万人が利用する理科サイトの運営者です。
登録者8.5万の教育YouTuberでもあります。
現在、期間限定で無料学習相談やってます!
それでは3種類の白い粉の解説スタート!
食塩、砂糖、小麦粉の違い
- 食塩
- 砂糖
- 小麦粉
の違いや見分け方の学習は、中学1年生「化学」の始めの授業で行うことが多い内容なんだ!
どれも似た見た目で、違いがわからないよ!
料理をよくする人は、よく見れば見分けられたりもするけどね☆
でも、ここでは実験を行いながら、3種類の粉を見分けていくよ。
行う実験は次の2つ。
- 水へ溶けるかどうか
- 加熱すると燃えるかどうか
この2つの方法で見分けていこうね!
おお。楽しみや!
水への溶け方の違い
では、水に溶かしたときの違いを動画で見てみよう。
食塩→砂糖→小麦粉
の順でいくよ!
食塩と砂糖は溶けたけれど、小麦粉は溶けなかったね!
そうだね。表にして整理しよう。
食塩 | 砂糖 | 小麦粉 | |
---|---|---|---|
水への溶けやすさ | ○ | ○ | ✖ |
だね!
小麦粉が水に溶けないなんて知らなかったぞ☆
ほんとだね。しっかりと覚えておいてね!
燃え方の違い
次は燃え方の違いを確かめてみよう!
全部燃えるんじゃないの?
どうかな?結果を見てみよう!
食塩 | 砂糖 | 小麦粉 | |
---|---|---|---|
水へ溶けるか | ○ | ○ | ✖ |
燃えるか | ✖ | ○ | ○ |
食塩は、燃えないのか!
そう。食塩は燃えないんだね!
しっかり覚えておくよ!
砂糖、食塩、小麦粉の有機物・無機物への分類
この3種類の白い粉を
- 有機物
- 無機物
に分類しよう!
有機物、無機物?
うん。
有機物は
燃えて二酸化炭素を出すもの
無機物は
燃えないもの。または燃えても二酸化炭素を出さないもの
なんだ。
動画では見れなかったけれど、下の図のように、
燃えた砂糖と小麦粉からでた気体を集め、石灰水と混ぜると、石灰水が白くにごるんだ!
石灰水が白くにごるということは、二酸化炭素が発生したんだね!
そう。つまり、
砂糖と小麦粉は有機物と言えるね!
反対に、
食塩は燃えないから無機物なんだね!
では、この結果もまとめよう。
食塩 | 砂糖 | 小麦粉 | |
---|---|---|---|
水へ溶けるか | ○ | ○ | ✖ |
燃えるか | ✖ | ○ | ○ |
有機物か無機物か | 無機物 | 有機物 | 有機物 |
この表を覚えることができれば、この実験はバッチリだよ!
これで
食塩、砂糖、小麦粉の違いと見分け方
の解説を終わるよ
気体の学習をしたい人は下のリンクを使ってね。
またねー!
コメント
コメント一覧 (15件)
とってもわかりやすかったです!
ありがとうございます!
またいつでもご利用くださいね!
めちゃくちゃわかりやすかったです‼粒の形などものせていただければなおさら嬉しいです
それナイチンゲール
あかさたなはまやらわ
小麦粉とデンプンは同じですか
同じと考えてOKです!
今日も質問、よろしくお願いしますm(_ _)m
ワークに濃度を求める問題があったんですけど、式はわかっても、計算が全然できなくて…教えてくださいっ
【問題】
水90gに砂糖30gを完全に溶かし、砂糖水を作った。
この時点での濃度は25%で、それは分かるのですが、
(1)この砂糖水の質量パーセント濃度を10%にするためには、水を何g加えればよいですか?
という問題です(わかりづらい文章、本当にごめんなさい)
計算の仕方がわかりません 教えていただけるとありがたいです!よろしくお願いします
(ここで質問していいのかよく分からなかったんです……すみませんっ)
答えは180gです。
まずは、砂糖が30gで、10%の砂糖水をつくるために水がいくら必要かを求めましょう。
水の量をxgとして、濃度を求める方程式をつくります。
すると
30 (溶質の質量) / 30+x(溶液の質量) × 100 = 10(%)
となります。あとは数学の計算になりますが、
30×100 = 10×(30+x)
3000 = 300 + 10x
2700 = 10x
x= 270g
となります。
つまり、30gの砂糖で濃度10%の水をつくるには、水は270g必要なのです。
さて、この問題は、水90gにいくら水を足せば良いか。という問題なので、
水90gに水180gを足せば、270gの水をつくることができまね。
よって足す水の質量は180gです。
前回は丁寧な解説、ありがとうございました!
今日も、質問をお願いしたいです。
【問題】
質量パーセント濃度が16%の砂糖水300gを加熱して水を蒸発させ、質量パーセント濃度が25%の砂糖水を作る。水を何g蒸発させればよいか。
答えは108gなんですけど、どうして
溶液=溶質✕質量パーセント濃度分の100で求められるのですか?
答えは108であっていると思います。
溶液=溶質✕質量パーセント濃度分の100
↑この公式はどこに載っていましたか?
誤りは無いかもう一度確認していただいてよいでしょうか?
一年生のワークに載っていました
たぶん、誤りはないと思います
お手数をおかけしてしまい、すみません
申し訳ございません。
私が計算ミスしていました!
ご迷惑をおかけしました。
溶液=溶質✕質量パーセント濃度分の100になる理由を説明しますね。
そもそも質量パーセント濃度の求め方は
質量パーセント濃度 = 溶質÷溶液 ×100 ー①
ですね。
質量パーセント濃度を a 、溶質をb、溶液をcとしましょう
すると①の式は
a = b÷c × 100 ー②
ですね。
②の式を c(溶液)=に方程式を作り直しましょう。
すると
c = b÷a ×100
となり、これは
溶液 = 溶質 × 質量パーセント濃度分の100
になりますね!
なるほど!そういう仕組みなんですね…!
丁寧に解説していただきありがとうございます!
(計算ミスは私もよくするので全然気にしないでください!)
お役に立てましたでしょうか?
勉強頑張ってください!
良い夏休みを!