この記事では、中学2年生・3年生で学習する「単細胞生物」と「多細胞生物」について解説をしていきます。
- 単細胞生物と多細胞生物の違い
- 単細胞生物と多細胞生物の例
- 単細胞生物と多細胞生物の覚え方
を知りたい人は、この記事を見ればバッチリです。
解説よろしくお願いします!
うん、よろしくね。
自己紹介
「さわにい」といいます。元中学理科の教員。
現在は毎月30万人が利用する理科サイトの運営者です。
登録者8.5万の教育YouTuberでもあります。
現在、期間限定で無料学習相談やってます!
それでは解説スタートです。
単細胞生物
まずは「単細胞生物」についての解説から始めるよ。
単細胞生物とは
単細胞生物とは「体が1つの細胞からできている生物」のことだね。
1つの細胞から?
うん。生物の体は「細胞」からできているんだ。
例えば
ヒトの体は、約60兆個の細胞からできているよ。
その細胞が、たった1つでできている生物を、単細胞生物というんだね。
単細胞生物の一覧
単細胞生物の例を一覧で見てみよう。
アメーバ | ゾウリムシ | ツリガネムシ | ラッパムシ | ケイソウ | ミカヅキモ | ツヅミモ | ★イカダモ | ★クンショウモ | ★ボルボックス | ミドリムシ |
動く | 動く | 動く | 動く | 動かない | 動かない | 動かない | 動かない | 動かない | 動かない | 動く |
緑色でない | 緑色でない | 緑色でない | 緑色でない | 緑色 | 緑色 | 緑色 | 緑色 | 緑色 | 緑色 | 緑色 |
動物 | 動物 | 動物 | 動物 | 植物 | 植物 | 植物 | 植物 | 植物 | 植物 | 動物・植物 |
よく出る (5.0 / 5.0) | よく出る (5.0 / 5.0) | たまに出る (3.0 / 5.0) | あまり出ない (2.0 / 5.0) | たまに出る (3.0 / 5.0) | よく出る (5.0 / 5.0) | あまり出ない (2.0 / 5.0) | たまに出る (3.0 / 5.0) | たまに出る (3.0 / 5.0) | たまに出る (3.0 / 5.0) | よく出る (5.0 / 5.0) |
★ 注意
「イカダモ」「クンショウモ」「ボルボックス」自体は単細胞生物です。
しかし、これらは単細胞生物が集まる「細胞群体」という形で生活をすることが多いです。
ここは中学生には難しいので、あまりテストに出ません。
中学生で出てくる主な単細胞生物は
- アメーバ
- ゾウリムシ
- ツリガネムシ
- ラッパムシ
- ケイソウ
- ミカヅキモ
- ツヅミモ
- イカダモ
- クンショウモ
- ボルボックス
- ミドリムシ
の11種類だよ。
単細胞生物の例
アメーバ
透明な体をしていて、ウネウネと動くよ。
動物としての特徴をもっている微生物だね。
かっこいい…。
ゾウリムシ
透明な体をしていて、体のまわりの毛を使って泳ぐよ。(この毛を繊毛というよ。)
動物としての特徴をもっている微生物だね。
ツリガネムシ
ツリガネムシは単細胞生物。ひものような枝の上に本体がつく複雑なからだのつくりをしているよ。
動物としての特徴をもっている微生物だね。
ツリガネの開いた部分が口で、そこからエサを食べるよ!
ラッパムシ
ラッパムシは単細胞生物。最大の体調は3mmほどで微生物の中では大きいよ。
普通は水中の石などにくっついているよ。
動物としての特徴をもっている微生物だね!
ケイソウ
ケイソウは自分では動かずに、緑色の体をしているよ。
つまり葉緑体をもっているので、植物としての特徴をもっている微生物だね。
クチビルケイソウ・ガイコツケイソウなど、たくさんの種類があるよ。
こちらのサイトでもいろいろ見られるよ!
ミカヅキモ
かわいいぜ…。
ツヅミモ
ツヅミモは自分では動かずに、緑色の体をしているよ。
つまり葉緑体をもっているので、植物としての特徴をもっている微生物だね。
細胞が真ん中でくぼんでいるけれど、一つの細胞なので注意してね!
イカダモ
イカダモは自分では動かずに、緑色の体をしているよ。
つまり葉緑体をもっているので、植物としての特徴をもっている微生物だね。
また
「単細胞生物」だけど集まって生活している点に注意だよ!
クンショウモ
クンショウモは自分では動かずに、緑色の体をしているよ。
つまり葉緑体をもっているので、植物としての特徴をもっている微生物だね。
イカダモと同じように
「単細胞生物」だけど集まって生活している点に注意しよう!
ボルボックス(オオヒゲマワリ)
ボルボックス(オオヒゲマワリ)は自分では動かずに、緑色の体をしているよ。
つまり葉緑体をもっているので、植物としての特徴をもっている微生物だね。
イカダモ・クンショウモと同じように
「単細胞生物」だけど集まって生活している点に注意しよう!
ミドリムシ
ミドリムシは緑色の体をしているよ。
つまり、葉緑体をもつんだね。
また、鞭毛という長い毛を使って、移動することができるよ。
つまり、動物と植物の両方の特徴をもつ生物なんだね!
ミドリムシすごい!
多細胞生物
続いては「多細胞生物」についての解説から始めるよ。
多細胞生物とは
多細胞生物とは「体が多くの細胞からできている生物」のことだね。
多くの細胞?
うん。ヒト、イヌ、アサガオ・ヒマワリなど、目に見えるくらいの生物はほとんどが多細胞生物だね。
多細胞生物の一覧
ミジンコ | ツボワムシ | アオミドロ |
動く | 動く | 動かない |
緑色でない | 緑色でない | 緑色 |
動物 | 動物 | 植物 |
よく出る (5.0 / 5.0) | あまり出ない (2.0 / 5.0) | よく出る (5.0 / 5.0) |
中学生で学習する主な多細胞生物は
- ミジンコ
- ツボワムシ
- アオミドロ
の3種類だよ。
多細胞生物の例
ミジンコ
ミジンコは自分で動くことができる、動物としての特徴をもつよ。
自分で動いて、エサをとることができるんだね!
素晴らしい…。
ツボワムシ
ツボワムシは池や湖など、幅広い場所に住んでいるよ。体は細長く、前端に2本の長い突起があることが特徴だよ。
動物としての特徴をもっているね!
アオミドロ
アオミドロは緑色の多細胞生物。つまり葉緑体をもつため、植物といえるよ。
長さは30cmほど。長いものだと2m近くになるものもあるよ。
注意
アオミドロは単細胞生物と多細胞生物の境目が、あいまいな生物だよ。
単細胞生物と多細胞生物の違い
ここからは、単細胞生物と多細胞生物の違いを解説するよ。
中学生には少し難しい内容だから、無理に理解する必要はないよ。
単細胞生物 | 多細胞生物 |
---|---|
一つの細胞からできている生物 | 多くの細胞からできている生物 |
一つの細胞がいろいろな役割をはたす | 細胞が様々なはたらきに分かれている |
最も大事なことは
- 単細胞生物→一つの細胞からできている生物
- 多細胞生物→多くの細胞からできている生物
ということだね。
うんうん。
だけど、イカダモ・クンショウモ・ボルボックスなどがなぜ単細胞生物なのかわかるかな?
細胞が集まっているのになんで単細胞生物なんだろう?
これらの生物の細胞は、確かに集まっているけれど、一つ一つの細胞は同じはたらきをしているんだ。
例えばヒトは多細胞生物だけど
- 目は見るところ
- 鼻は嗅ぐところ
- 口は食べるところ
のように、部分部分ではたらきが違うね。これらも多細胞生物の大切な特徴なんだ。
つまり、イカダモなどは、細胞が集まってはいるけれど、細胞ごとに役割が違うから単細胞生物なんだね。
中学生では学習しないけれど、このような細胞の集まりを細胞群体。
というよ。
ややこしいけど、わかったよ!
単細胞生物と多細胞生物の覚え方
テストによく出る単細胞生物は以下の通り。
- ミカヅキモ
- ゾウリムシ
- ミドリムシ
- アメーバ
これを語呂合わせで
ミカヅキの日、ゾウにミドリのアメあげる。
(ミカヅキモ ゾウリムシ ミドリムシ アメーバ)
と覚えよう!
また、多細胞生物は、
- ミジンコ
- ツボワムシ
- アオミドロ
をしっかりと覚えておこう。(特にミジンコ)
また、ヒトやイヌ・アサガオやヒマワリのように、目に見える大きさの生物もほとんどが多細胞生物だと覚えておくといいよ!
わかりました!
単細胞生物と多細胞生物の見分け方
最後に単細胞生物と多細胞生物の見分け方を解説しておくね。
まずは、ぱっと見、一つの細胞からできている生物は単細胞生物だよ。
- アメーバ
- ゾウリムシ
- ケイソウ
- ミカヅキモ
- ミドリムシ
あとは、単細胞生物が集まっている生物は注意して見分けるようにしよう。
これらが見分け方のコツだよ!
難しいけど、がんばります!
これで、単細胞生物と、多細胞生物の解説を終わるよ。
何度も復習して、しっかりと覚えようね!
またねー!
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