このページでは、中学2年生の地学で学習する「海風」「陸風」について解説をしていくよ。
海風・陸風?
あまり聞きなれない言葉かもしれないね。
このページを見れば
- 海風・陸風とは何か
- 海風・陸風がおこる仕組み
- 海風・陸風と季節風の違い
などがバッチリわかるようになるよ!
説明お願いします!
海風
海風とは
「海風」とは晴れた日の昼間に、海岸付近で海から陸にかけて吹く風のことだよ。
どんな仕組みで海風が発生するの?
では、海風が発生する仕組みを詳しくみていこう。
海風が発生する仕組み
まずは昼間の海岸付近の様子を見てみよう。
ねこ吉。昼の海岸付近は、「陸」と「海」のどちらが温まりやすいかわかるかな?
うーん。どっちだろう…。
ヒント
分かりにくい時は、夏の砂浜や、夏のプールサイドを思い出すといいよ!
さて、温まりやすいのはどちらかな?
わかった、「陸」だね!
その通り。夏の砂浜やプールサイドは、足が付けないくらい熱いよね!
いっぽう、海も温かいけれど、「熱い」ほどではないよね。
つまり、陸のほうが温まりやすいんだね!
ポイント
陸は温まりやすく冷めやすい
海は温まりにくく冷めにくい
さて、陸が海よりも温まると、どのようなことが起こるか考えてみよう。
温かい空気は膨張する(ふくらむ)ため、空気の密度が小さくなって、空気が上空へ向かうんだ。
つまり、上昇気流が発生するんだね!
(ここの仕組みを詳しく知りたい人は、「雲のでき方」を見てね!)
上昇気流が発生した場所では気圧が下がるよ。(空気が上空に移動するため)
つまり、陸は気圧が下がり、それと比べると海は気圧が高くなるんだね。
そして、「風は気圧が高い方から低い方へ向かって吹く」よね。
つまり、海から陸へ向かって風が吹くんだ。これが「海風」なんだよ。
なるほどー!
仕組みが少しややこしいから、何度も確認しようね!
陸風
陸風とは
続いては「陸風」について考えてみよう。
勉強のコツ
「陸風」は「海風」の反対(風向きや仕組みが)と考えると、覚えやすいよ!
「陸風」とは、夜間に海岸付近で陸から海にかけて吹く風のことだよ。
陸風はどんな仕組みで発生するの?
では、陸風が発生する仕組みをみていこう。
陸風が発生する仕組み
夜になると、海や陸が冷え始めるね。
この時、陸は海に比べて冷えやすいんだ!
陸は温まりやすく冷えやすいんだね!
すると、陸と比べて温かい海では、上昇気流が発生するよ!
そうなると、海側の気圧が陸と比べて低くなるね。
風は気圧が高い方から低い方へ吹くため、陸→海に風が吹くよ。
これが「陸風」だね!
海風と逆の仕組みだね!
そういうことだね。これが「陸風」が吹く仕組みだよ。
海風・陸風。風向きや仕組みをしっかりと理解しておこうね!
また「海風と陸風」をまとめて「海陸風」とも呼ぶからしっかりと押さえておこう。
了解です!
凪
続いては凪について解説するね。
なぎ?
うん。凪は海陸風と大きな関係があるんだ。
凪とは
風が一時的に吹きやんだ状態のことだよ。
昼は海 → 陸に海風が吹くよね。
夕方にはこの風がおさまり、風が無い状態になるんだ。
これを「夕凪」というよ。
また、夜には陸→海に陸風が吹くね。
朝方にはこの風がおさまり、風が無い状態になるよ。
これは「朝凪」というよ。
- 昼:海風
- 夕方:夕凪
- 夜:陸風
- 朝:朝凪
という風に風が動いているんだね。
もちろん、このような風の動きになりやすいというだけで、毎日きっちりこの通りになるわけではないよ。
なるほど。
海風・陸風と季節風の違い
ところで、海陸風と季節風はどのように違うの?
いい質問だね。海陸風と季節風はとてもよく似ているよ。
- 1日での風の変化→海陸風
- 季節での風の変化→季節風
と考えるとわかりやすいね。
つまり、海陸風より季節風の方が規模が圧倒的に大きいんだよ。
冬はロシア大陸に大きな高気圧「シベリア高気圧」ができるんだ。
風は高気圧から低気圧に向かって吹くから、シベリア高気圧から低気圧に向かって風が吹くんだね。
つまり、日本には北西から風が吹くんだね。これが冬の季節風だよ。
反対に、夏は太平洋上に大きな高気圧「太平洋高気圧」ができるんだ。
風は高気圧から低気圧に向かって吹くから、日本には南東から風が吹くんだね。
これが日本の夏の季節風だよ。
季節風は季節ごとなんだね。
うん。だけど、気圧が高いところから低いところへ吹くというのは変わらないね!
これで、「海風」「陸風」の解説を終わるよ。
よければ他のページも見てみてね!
またねー!
コメント
コメント一覧 (4件)
ワカリヤスカッタ
ありがとうございます!
応援しています!
わかりヤッスー
お役に立ててよかったです!!