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【中学理科】中枢神経と末梢神経の違いをわかりやすく解説!

中枢神経末梢神経

このページでは「中枢ちゅうすう神経」と「末梢まっしょう神経」について中学生向けに解説していきます。

  • 中枢神経って何?
  • 末しょう神経って何?
  • 感覚神経とは?
  • 運動神経とは?

という人は、このページを見ればバッチリです!

ねこ吉

よろしくお願いします!

うん。よろしくね!

自己紹介

さわにい」といいます。元中学理科の教員

現在は毎月30万人が利用する理科サイトの運営者です。

登録者8.5万の教育YouTuberでもあります。

現在、期間限定で無料学習相談やってます!

それでは中枢神経と末梢神経の解説スタート!

タップできる目次

中枢神経とは

まずは「中枢神経」から確認をしていこう。

ねこ吉

中枢神経?

うん。「中枢」とは「最も大切なところ」という意味だね。

ヒトの中枢神経は「」と「せきずい」のことなんだ。

ポイント

中枢神経は「脳」と「せきずい」のこと

ねこ吉

脳はわかるけど、「せきずい」って何だっけ?

せきずいとは、背骨の中にある太い神経のことだね。

ちなみに、背骨のことは「脊椎(セキツイ)」とも言ったよね。(中1で学習)

つまり、脊椎(せきつい)という骨の中に、せきずいという神経があるんだね。

脳と脊髄

紛らわしいのでしっかりと覚えておこう!

脊椎(セキツイ)は骨

せきずいは神経

では改めてもう一度確認しよう。

中枢神経は、脳とせきずいのことだったね!

中枢神経
ねこ吉

中枢神経は、どんなはたらきをするの??

中枢神経は体中から集まった情報をもとに、命令を出すことができる神経なんだ。

  • 手を動かせ
  • 足を動かせ

などの判断や命令は、中枢神経が行っているんだね。

ポイント

中枢神経は体中に命令を出せる神経

ねこ吉

脳はわかるけど「せきずい」も命令を出せるの?

うん。簡単な命令なら、せきずいで出すことができるんだよ。(これを反射というよ。)

反射についてはこの記事の後半で解説するね。

では一度まとめよう。

中枢神経とは
体中に命令を出すことができる神経

脳とせきずいのこと

では続いて、末梢神経について学習していこう。

末しょう神経とは

続いては末しょう神経について学習しよう。

末しょう神経とは、中枢神経から枝分かれしている神経のことだよ。

末梢神経

末しょう神経には、次の2種類があるよ。

  1. 感覚神経
  2. 運動神経

それぞれ詳しく説明していくね。

感覚神経とは

感覚神経とは末しょう神経の中でも、感覚器官から受け取った刺激を、脳やせきずいに届けるはたらきがあるんだよ。

感覚器官とは

  • 皮膚(熱い・冷たい・痛いなど)

などがあるね。

これら感覚器官から感じとった刺激を脳やせきずいに伝えることが感覚神経の仕事なんだ。

感覚神経
ねこ吉

感覚神経があるから、脳やせきずいまで情報が届くんだね!

うん。そういうことだね。

末しょう神経の中の1つ。感覚神経は刺激を中枢神経へ届ける神経なんだね!

運動神経とは

続いては、末しょう神経の2つ目。運動神経について解説するね。

運動神経とは、脳やせきずいからの命令を、筋肉へと伝える神経なんだ。

運動神経

感覚神経から受け取った情報を脳やせきずいで処理したら、今度は体を動かすための命令を筋肉に伝えなければならないね。

脳やせきずいの命令を筋肉まで届ける神経が「運動神経」なんだね!

まとめると、ヒトが行動をするしくみは、次のような順序になるよ。

  1. 刺激を感覚器官で受け取る
  2. 感覚神経
  3. せきずい
  4. 脳(大脳)
  5. せきずい
  6. 運動神経
  7. 筋肉などを動かし反応する
刺激が伝わる順番

この反応の順序は必ず覚えておこうね!

ねこ吉

了解です!

まとめ

では一度「中枢神経」「末しょう神経」についてまとめよう。

末梢神経
中枢神経とは
体中に命令を出すことができる神経

脳とせきずいのこと

だったね。一方で、末梢神経とは

末しょう神経とは
中枢神経から枝分かれしている神経のこと。

刺激を中枢神経にとどける「感覚神経」
命令を筋肉にとどける「運動神経」がある。

だったね。必ず整理して覚えておこう。

反射

これで中枢神経と末梢神経の話は終わりにしたいんだけど、最後にもう一つ大切な話をするよ。

ねこ吉

まだあるのか…!

うん。それは「反射」というんだよ。これもとても大切だよ。

反射とは
無意識に起こる、生まれつきもっている反応のこと
ねこ吉

…どういうこと?

最も代表的にな例を紹介するよ。例えば熱いやかんに手を触れたとしよう。

やけど

反射でない場合は、刺激を感じてから手を動かすまでの順序は

  1. 刺激を感覚器官で受け取る(熱い!)
  2. 感覚神経
  3. せきずい
  4. 脳(大脳)
  5. せきずい
  6. 運動神経
  7. 筋肉などを動かし反応する(手を離す)

だったよね。

ねこ吉

うん。さっき学習したね。

だけどこのような順序では、手を離すまでの間に時間がかかり、やけどをしてしまう可能性が高くなるね。

そのため、このように危険をさけるときなどは「反射」という反応が行われるんだ。

反射の場合は、刺激が脳まで伝えられずせきずいで命令を出すんだ。

具体的には下のような順序になるよ。

  1. 刺激を感覚器官で受け取る(熱い!)
  2. 感覚神経
  3. せきずい
  4. 運動神経
  5. 筋肉などを動かし反応する(手を離す)
反射
ねこ吉

刺激を感じてから、筋肉が動くまでの経路がショートカットされているね。

そうなんだ。このように、危険を避けるときなどは反射が無意識に行われ、体を守るのに役立つんだね。

ポイント

反射では、せきずいが命令を出すため、すばやく反応することができる。

反射は今紹介した、やけどから身を守る反応などが最も有名だよ。だけど他にも反射の反応はあるから、覚えておこう。

  • 大きな音が聞こえると目を閉じる
  • 口の中に食べ物を入れるとだ液が出る
  • 体温が上がると汗が出る
  • 暗いところではひとみが広がる

このように反射は、危険から身を守るときだけでなく、体を調節するためにもおこるはたらきなんだね。

また、ここで紹介するのとは別の反射で、「条件反射」というものもあるよ。

ねこ吉

条件反射?

うん。例えば、うめぼしを見ると、それだけでだ液が出る。などだね。

この反射は「生まれつき」ではなく「経験」によって起こる反射なんだ。

(例えばうめぼしを知らない外国人は、うめぼしを見てもだ液が出ない)

このように経験が元になる場合は「条件反射」といい、生まれつきおこる反射とは区別されるんだね!

まとめ

これで「中枢神経」と「末しょう神経」の解説を終わるよ。

ややこしいところなので、何度も読んでしっかりと覚えるようにしてね!

それではみんな、またねー!

ねこ吉

またねー!

さわにいは、登録者8万人の教育YouTuberです。

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また、現在、期間限定で無料学習相談もやっています。

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この記事を書いた人

教育フリーランスです。
専門は理科教育学。
所持教員免許は中学と高校の理科。 

さまざまな出版社の理科教材や解説を作成してます。
著書
『さわにい の中学理科電気分野が3日でわかる本』
『「中学の理科」が一冊でまるごとわかる』
ツイッターでは理科のポイントや勉強の仕方、さわにいの考えを発信しています。

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