このページでは「ヒトの消化」「消化酵素と覚え方」について中学生向けに解説をしていきます。
- ヒトの消化について知りたい
- 消化酵素を確認したい
- 消化酵素の覚え方を知りたい
という人は、このページを見ればバッチリですよ!
よろしくお願いします!
うん。よろしくね!
自己紹介
「さわにい」といいます。元中学理科の教員。
現在は毎月30万人が利用する理科サイトの運営者です。
登録者8.5万の教育YouTuberでもあります。
現在、期間限定で無料学習相談やってます!
それでは消化の解説スタート!
消化とは
消化とは、食物に含まれる栄養分を分解して吸収しやすい状態に変えるはたらきのことだよ。
栄養分を分解?
うん。具体的には、栄養分は以下の表のように分解されるんだよ。
消化前 | 炭水化物 (デンプン) | タンパク質 | 脂肪 |
消化後 | ブドウ糖 | アミノ酸 | 脂肪酸 モノグリセリド |
このように消化前の物質を、消化後の吸収しやすい物質に変化させるはたらきが消化なんだね。
消化管とは
消化は体のどの部分で行うの?
消化は「消化管」という部分で行うんだよ。
消化管は口から肛門までつながる一本の管なんだ。
- 口
- 食道
- 胃
- 小腸
- 大腸
- 肛門
のようにつながっているよ。
この一本の管が消化管なんだね。
消化液とは
続いては消化液について解説をするよ。
食べ物は消化管を通る間に、消化液のはたらきによって吸収されやすい状態になるんだ。
消化液にはどのようなものがあるの?
- 唾液
- 胃液
- 胆汁
- すい液
- 腸液
などがあるよ。
次の表で、消化液がどのような器官と関係があるか確認しよう。
消化液 | 唾液 | 胃液 | 胆汁 | すい液 | 腸液 |
---|---|---|---|---|---|
関係のある器官 | 唾液腺 | 胃 | 肝臓でつくられ、胆のうにたくわえられる。 その後、十二指腸(小腸のはじまりの部分)に出される | すい臓でつくられ、十二指腸に出される | 小腸の壁にある腸腺 |
覚えることが多くて大変…。
本当だね。
特に、胆汁がつくられるばしょは肝臓だから間違えないように注意してね!
胆汁以外の消化液には、消化酵素が含まれているんだ。
この消化酵素が、栄養分を分解して吸収しやすくするはたらきをもつんだよ。
消化酵素とは
消化液に含まれる主な消化酵素は次のようなものがあるよ。
唾液に含まれる消化酵素
唾液に含まれる消化酵素を「アミラーゼ」というよ。
アミラーゼは炭水化物(デンプン)を分解するはたらきがあるよ。
唾液はタンパク質と脂肪は分解しないんだね!
胃液に含まれる消化酵素
胃液に含まれる消化酵素を「ペプシン」というよ。
ペプシンは、タンパク質を分解するはたらきがあるよ。
胃液は炭水化物と脂肪は分解しないんだね!
胆汁
胆汁には消化酵素はふくまれないよ。
だけど、脂肪を小さな粒にするなど、脂肪の消化を助けるはたらきがあるんだよ。
すい液に含まれる消化酵素
すい液には「アミラーゼ」「トリプシン」「リパーゼなどの」消化酵素がふくまれ
- 炭水化物
- タンパク質
- 脂肪
を分解するよ。
小腸での消化
小腸の壁にも消化酵素がふくまれ、炭水化物はブドウ糖に、タンパク質はアミノ酸に分解されるよ。
まとめ
これらをまとめると、以下の図のようになるよ。
覚えること多すぎ…。
とても大変だね。
何度もくり返し確認して覚えよう!
消化酵素の覚え方(語呂合わせ)
消化の学習、良い覚え方は無いの?
おすすめの語呂合わせがあるので紹介するね。
消化のポイントを以下の表にもう一度まとめよう。
器官 | 消化液 | 消化するもの |
---|---|---|
口 | 唾液 | デンプンを消化 |
胃 | 胃液 | タンパク質を消化 |
肝臓 | 胆汁 | 脂肪の消化を助ける |
すい臓 | すい液 | デンプン タンパク質 脂肪を消化 |
小腸 | 腸液 | デンプン タンパク質を消化 |
これを語呂合わせで覚えよう。
まずは消化にかかわる器官。口→胃→肝臓→すい臓→小腸。となるので、
『食いカス、小』
と覚えると良いよ。
また、それぞれの消化液が何を消化するかですが、それぞれの頭文字をとって
『出たし、全部出た』
と覚えるのもいいね。
これは、消化される順番が
- で → でんぷん
- た → たんぱく質
- し → 脂肪
- 全部 → 全部
- でた → デンプン・たんぱく質
ということだね。図をよく見て、しっかりと確認しよう。
語呂合わせを上手く使って、頑張って覚えるよ!
吸収
最後は吸収について確認をしよう。
消化された栄養分はおもに小腸から吸収されるよ。
小腸には「柔毛」呼ばれる小さな突起がたくさんあるんだ。
なぜ小腸には柔毛があるの?
柔毛があると、腸の表面積が大きくなり、効率よく吸収を行うことができるからだよ。
これは必ず覚えておこうね!
- 柔毛がある理由
- 小腸の表面積を大きくし、効率よく吸収をおこなうことができる
柔毛には「毛細血管」と「リンパ管」の2つの管があるんだ。
図の赤と青が毛細血管。黄色の部分がリンパ管だね。
ブドウ糖とアミノ酸、無機物は柔毛の表面から吸収されて、毛細血管にはいり、肝臓を通って全身に運ばれるよ。
脂肪酸とモノグリセリドは、柔毛の表面から吸収された後、もう一度脂肪となってリンパ管に入るよ。
リンパ管は首の下で血管と合流するので、脂肪も血管を通り全身に送られるよ。
よく確認しておきます!
まとめ
これで消化と吸収の解説を終わるよ。
覚えることがとても多い単元なので、何度もくり返し復習をしよう。
特に下の図はテストに非常に出やすいので、ゴロ合わせなども活用してしっかりと覚えようね!
それではまたねー!
がんばってねー!
コメント
コメント一覧 (8件)
今日期末テストで消化と吸収の範囲も含んでるんですけど、めっちゃ分かりやすくて復習にもなりました!
ありがとうございます♪
テスト応援しています!
「出たし全部出た」とういう語呂合わせは、どの頭文字ですか?
これは、消化される順番が
で → でんぷん
た → たんぱく質
し → 脂肪
全部 → 全部
でた → デンプン・たんぱく質
ということです!
わかりにくかったですね。
記事にも解説を追加しておきました。
質問ありがとうございました!
期末テストの勉強にめちゃめちゃ役に立ちました!
ありがとうございます
お役に立ててよかったですテストファイトです!!
とても良かったです。
お役に立ててよかったです!