このページでは中学1年生の理科で学習する
- 震度とは何か
- マグニチュードとは何か
- 震度とマグニチュードの違い
について詳しく解説するよ!
よろしくお願いします!
まずは急いでいる人向けに、簡単にまとめておくね!
震度とは、「ある場所における地震の揺れの強弱の程度」のこと。
「0」「1」「2」「3」「4」「5弱」「5強」「6弱」「6強」「7」の10段階があるよ。
(これは「日本」が決めた震度だよ)
以下、気象庁震度階級関連解説表の一覧。
階級 | 人の体感・行動 | 屋内の状況 | 屋外の状況 | 震度と揺れ等の状況 |
0 | 人は揺れを感じないが、地震計には記録される。 | – | – | |
1 | 屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。 | – | – | |
2 | 屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。 眠っている人の中には、目を覚ます人もいる。 | 電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる。 | – | |
3 | 屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。 歩いている人の中には、揺れを感じる人もいる。眠っている人の大半が、目を覚ます。 | 棚にある食器類が音を立てることがある。 | 電線が少し揺れる。 | |
4 | ほとんどの人が驚く。 歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。 眠っている人のほとんどが、目を覚ます。 | 電灯などのつり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。 座りの悪い置物が、倒れることがある。 | 電線が大きく揺れる。 自動車を運転していて、揺れに気付く人がいる。 | |
5弱 | 大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。 | 電灯などのつり下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。 座りの悪い置物の大半が倒れる。 固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。 | まれに窓ガラスが割れて落ちることがある。 電柱が揺れるのがわかる。 道路に被害が生じることがある。 | |
5強 | 大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。 | 棚にある食器類や書棚の本で、落ちるものが多くなる。 テレビが台から落ちることがある。 固定していない家具が倒れることがある。 | 窓ガラスが割れて落ちることがある。 補強されていないブロック塀が崩れることがある。 据付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。 自動車の運転が困難となり、停止する車もある。 | |
6弱 | 立っていることが困難になる。 | 固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。 ドアが開かなくなることがある。 | 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。 | |
6強 | 立っていることができず、はわないと動くことができない。 揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。 | 固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。 | 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物が多くなる。 補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。 | |
7 | 立っていることができず、はわないと動くことができない。 揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。 | 固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともある。 | 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物がさらに多くなる。 補強されているブロック塀も破損するものがある。 |
マグニチュードは地震そのものの大きさ(規模)を表す尺度(ものさし)だよ。
つまり、地震などで発生したエネルギー(爆発)が大きいほどマグニチュードは大きくなるんだ。
最も小さいマグニチュードは-2くらい。
歴史上最大のマグニチュードは1960年5月23日にチリで起きたM9.5だよ。
マグニチュードの基準は世界共通なんだよ。(実際にはいろいろなマグニチュードがある)
これが基本なんだね!
うん。では「震度」「マグニチュード」「震度とマグニチュードの違い」を詳しく説明していくね。
震度とは
「震度」という言葉は聞いたことがあるかな?
うん。地震が発生したときにいつも聞くよ!
そうだね。耳にすることは多いかもね。
でも、「震度」という言葉を正確に理解している人は少ないんだ。
ここでしっかりと確認しておこう。
震度1つの地震でいくつもある
震度とは、「ある場所における地震の揺れの強弱の程度」のことだよ。
ある場所…?
うん。「震度」は1つの地震でも、場所ごとに数値が異なるよ。
これはとても大切なポイントだよ!
言われてみれば、場所によって数値(震度)が違うね。
そうでしょ。これが
震度とは、「ある場所における地震の揺れの強弱の程度」
の、「ある場所」の意味だね。
普通、震源から遠い場所ほど震度は小さくなるよ。
同じ地震でも、震度は場所ごとに違うんだね!
震度は全部で10段階
震度とは、「ある場所における地震の揺れの強弱の程度」
次は「強弱の程度」という話だね。簡単に言えば、「揺れが大きいか小さいか」だね。
震度は全部で10段階あるんだ。
「0」「1」「2」「3」「4」「5弱」「5強」「6弱」「6強」「7」
の10段階だね。
この数字が大きいほど、揺れの強さが大きいと言えるんだね。
なるほどね。
下に、震度の揺れを示す表をのせておくね。
階級 | 人の体感・行動 | 屋内の状況 | 屋外の状況 | 震度と揺れ等の状況 |
0 | 人は揺れを感じないが、地震計には記録される。 | – | – | |
1 | 屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。 | – | – | |
2 | 屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。 眠っている人の中には、目を覚ます人もいる。 | 電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる。 | – | |
3 | 屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。 歩いている人の中には、揺れを感じる人もいる。眠っている人の大半が、目を覚ます。 | 棚にある食器類が音を立てることがある。 | 電線が少し揺れる。 | |
4 | ほとんどの人が驚く。 歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。 眠っている人のほとんどが、目を覚ます。 | 電灯などのつり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。 座りの悪い置物が、倒れることがある。 | 電線が大きく揺れる。 自動車を運転していて、揺れに気付く人がいる。 | |
5弱 | 大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。 | 電灯などのつり下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。 座りの悪い置物の大半が倒れる。 固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。 | まれに窓ガラスが割れて落ちることがある。 電柱が揺れるのがわかる。 道路に被害が生じることがある。 | |
5強 | 大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。 | 棚にある食器類や書棚の本で、落ちるものが多くなる。 テレビが台から落ちることがある。 固定していない家具が倒れることがある。 | 窓ガラスが割れて落ちることがある。 補強されていないブロック塀が崩れることがある。 据付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。 自動車の運転が困難となり、停止する車もある。 | |
6弱 | 立っていることが困難になる。 | 固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。 ドアが開かなくなることがある。 | 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。 | |
6強 | 立っていることができず、はわないと動くことができない。 揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。 | 固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。 | 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物が多くなる。 補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。 | |
7 | 立っていることができず、はわないと動くことができない。 揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。 | 固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともある。 | 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物がさらに多くなる。 補強されているブロック塀も破損するものがある。 |
意外と忘れがちなのが「震度0」つまり人間が感じないほどの小さな揺れだね。
震度0はニュースにもならないから注意しよう。
「9段階しかない!
と焦らないでね。
「5弱」「5強」「6弱」「6強」がある理由
ねえ先生、「震度」の数え方って変じゃない?
いい質問だね!
「0」「1」「2」「3」「4」「5弱」「5強」「6弱」「6強」「7」
のうち『「5弱」「5強」「6弱」「6強」』の4段階は、ちょっと変だよね。
実はこうなったのには理由があるんだ。
1949年 – 1996年までの間は、震度は全部で8段階だったんだ。
表で表すと以下の通り。
階級 | 別名 |
震度0 | 無感 |
震度I | 微震 |
震度II | 軽震 |
震度III | 弱震 |
震度IV | 中震 |
震度V | 強震 |
震度VI | 烈震 |
震度VII | 激震 |
けれど、計測を行う中で、「震度5と震度6には、かなり揺れの大きさに幅があるな」という意見が出てきたんだね。
それなら、「弱い5」「強い5」「弱い6」「強い6」に分けてしまおう!
となり、1996年(平成8年)の4月1日に震度階級が改定され、今の10段階になったんだね。
なるほど。でももう少しわかりやすくしてほしかった…。
だよね(笑)
マグニチュードとは
続いては「マグニチュード」について解説をしていくよ。
マグニチュードとは地震そのものの大きさ(規模)を表す尺度(ものさし)だよ。
どういうこと…?
注意
だけど、マグニチュードが大きいと、必ず震度が大きくなるとは限らないよ。
え、どうして?
例えば、マグニチュードが大きくても、遠くで地震が起きたのなら、揺れは小さくなるよ。
反対に、マグニチュードが小さくても、真下で地震が起きたのなら、揺れは大きくなるんだね。
下の図は、震度とマグニチュードの関係の一例だよ。
くり返すけど、マグニチュードが大きければ、必ず揺れが大きいとは限らないんだね。
ポイント
また、「震度」は1つの地震で場所ごとにいくつも存在するね。
だけど、マグニチュードは1つの地震で1つしかないよ。
マグニチュードは地震で発生したエネルギーだから、震源での1カ所だけ。
震度は観測値ごとにいくつもあるんだね。
マグニチュードは1上がるごとに何倍か
マグニチュードは、数値が1増えると、発生するエネルギーは約30倍。
数値が2増えると、1000倍になるよ。
つまり、M8の地震は、M6の地震1000個分のエネルギーなんだね。
1増えると凄い違い…。
マグニチュードのランキング
これまで発生した地震の中で、マグニチュードが大きいランキングを見てみよう。
世界のマグニチュードランキング
順位 | マグニチュード | 場所 | 日付 |
1 | 9.5 | チリ | 1960年5月22日 |
2 | 9.2 | プリンス・ウィリアム湾 | 1964年3月28日 |
3 | 9.1 | スマトラ島北部西方沖 | 2004年12月26日 |
4 | 9.0 | 東北地方太平洋沖 | 2011年3月11日 |
5 | 9.0 | カムチャッカ半島 | 1952年11月4日 |
日本のマグニチュードランキング
順位 | マグニチュード | 場所 | 日付 |
1 | 9.0 | 東北地方太平洋沖地震 | 2011年3月11日 |
2 | 8.0 | 濃尾地震 | 1891年10月28日 |
3 | 8.0 | 南海地震 | 1946年12月21日 |
4 | 7.9 | 関東地震 | 1923年9月1日 |
5 | 7.9 | 東南海地震 | 1944年12月7日 |
起こりうるマグニチュードの最大はいくらか
地球で起こる地震の最大規模は理論上「マグニチュード(M)10程度」とされているよ。(参考:日本経済新聞)
これは、M9.0だった東日本大震災の30倍のエネルギーになるんだね。
もしもM10の地震が起きた場合は、揺れが20分〜1時間くらい続くとみられ、揺れが収まる前に津波が到着すると言われているよ。
恐ろしい…。
でも実際に起こる確率は本当に少ないから、心配はいらないよ。
しっかりと危機管理をしながら毎日を過ごそうね。
震度とマグニチュードの違い
「震度」「マグニチュード」の特徴はバッチリかな?
最後にこれらの違いをまとめて終わりにしよう。
震度とは
- ある場所における地震の揺ゆれの強弱の程度
- 全部で10段階
- 1つの地震でも場所ごとに異なる
ということがポイントだね!
マグニチュードとは
- 地震そのものの大きさ(規模)を表す尺度(ものさし)
- 〇〇段階。などはなく、発生したエネルギーで数値が決まる
- 地球上では最低-2。最大10
- 1つの地震で1つの数値しかない。
特に、震度と違ってマグニチュードは1つの地震で1つしかないことに注意しよう。
了解です!
これで「震度」「マグニチュード」「震度とマグニチュードの違い」の解説を終わるよ。
みんなの役に立てたら嬉しいです。
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コメント
コメント一覧 (3件)
すごーーーーーーーーーい
めちゃくちゃわかりやすかったです。
お役に立ててよかったです。
いつでもご利用くださいませ。