分解者とは何か?中学生向けに解説をしていきます。
- 分解者とは何?
- 分解者の例を知りたい
- 分解者の一覧を教えて!
という人はこの記事を見ればバッチリです!
よろしくお願いします!
うん。よろしくね。
自己紹介
「さわにい」といいます。元中学理科の教員。
現在は毎月30万人が利用する理科サイトの運営者です。
登録者8.5万の教育YouTuberでもあります。
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それでは分解者の解説スタートです!
分解者とは
まずは「分解者とは何か」について解説をするね。
分解者とは「生物の死骸(の一部)やふんなどを分解して栄養をえる生物のこと」だよ!
死骸やふんを分解?
そうなんだ。
山が生物の死骸やふんでいっぱいにならないのは不思議だよね?
確かに…。だれかが掃除してくれているの?
実は分解者が生物の死骸やふんを分解してくれるから、山は死骸などでいっぱいにならないんだよ。
そんな分解者のことを詳しく解説していくね。
注意
「分解者」は他の生物から栄養をえているので消費者のなかまとも言えます。
では、代表的な分解者を大きく2種類に分けて解説をしていくね。
分解者① ダンゴムシやミミズなど
まずはダンゴムシやミミズなどの分解者を紹介するね。
ダンゴムシやミミズが分解者なの?
そうなんだ。
ダンゴムシやミミズは何を食べて生活をしているか知ってる?
わかりません!
そうだよね。ダンゴムシやミミズは主に次のようなものを食べるよ。
- 枯れ葉
- 生物のふん
- 動物の死骸
生物の死骸やふんから栄養をえているんだね!
そうなんだ。これらの死骸やふんを食べて、さらに細かくしてくれているんだね。
だからダンゴムシやミミズは、分解者といえるんだね!
(消費者とも言えるよ。)
分解者② 微生物(菌類・細菌類)
ダンゴムシやミミズ以外にも、代表的な分解者はいるんだよ。
それは微生物である「菌類・細菌類」だよ。
菌類・細菌類?
うん。菌類とはカビやキノコのこと。細菌類は乳酸菌や大腸菌などのことだよ。
- 菌類とは
- カビやキノコのこと
- 細菌類とは
- 乳酸菌や大腸菌
菌類・細菌類は有機物を無機物まで分解してくれる分解者なんだ。
有機物を無機物に分解?
うん。まずは「有機物」と「無機物」を簡単におさらいしておこう。
有機物とは「炭素を含む物質」のことだね。「燃えて二酸化炭素を出すもの」と表現することもあるよ!
- 有機物とは
- 炭素を含む物質
燃えて二酸化炭素を出すもの
有機物は言葉だけでなく、イメージももっておくといいよ。
有機物のイメージは
- 生物のからだ
- 食べ物
- 生物のふん
- プラスチック
- くさるもの
などがあるよ。(あくまでもイメージ)
炭素を含む物質。燃えて二酸化炭素を出す物質。が有機物だね。
イメージは動物の体や食べ物だね。わかったよ。
無機物は有機物の反対だね。「炭素を含まない物質」「燃えないもの」「燃えも二酸化炭素を出さないもの」などの表現があるよ。
- 無機物とは
- 炭素を含まない物質
燃えないもの
燃えても二酸化炭素を出さないもの
だね。
燃えても二酸化炭素を出さないものなんてあるの?
うん。たとえば「鉄」は燃えるけど、燃えても二酸化炭素を出さないよ。この場合は無機物だからしっかりと覚えておこう。
さて、無機物もイメージを抑えておくとわかりやすいよ。
無機物のイメージは
- 生物でないもの
- 食べられないもの
- 水
- ガスや空気
- くさらないもの
などのイメージをもっておこう。(あくまでもイメージ)
先生、二酸化炭素は炭素を含むけど、有機物?無機物?
いい質問だね!二酸化炭素は炭素を含むけど、特別に無機物として分類されるよ。
しっかりと覚えておこう!
ポイント
二酸化炭素は炭素を含むけど無機物!
さて、話を戻そう。菌類・細菌類などの分解者は「有機物を無機物にまで分解してくれる生物」のことだったね。
つまり菌類・細菌類は、生物の死骸やふんなどの有機物を、二酸化炭素や水などの無機物に分解してくれるんだ。
そしてこの二酸化炭素や水などの分解者を生産者が利用し、ふたたび無機物から有機物をつくるんだよ!
どの生物も大切な役割があるんだね!
うん。最後にもう一度まとめるね。
- 分解者とは
- 生物の死骸(の一部)やふんなどを分解して栄養をえる生物のこと
分解者の例
- ダンゴムシ
- ミミズ
- 菌類(カビ・キノコ)
- 細菌類(乳酸菌・大腸菌など)
しっかりと確認しておこう!
分解者の例と一覧
続いて、分解者の例を一覧で紹介するね!
これらを覚えておけばバッチリだよ!
分解者がいなくなったらどうなるの?
最後に分解者がいない世界だと、どうなるのかを簡単に解説して終わりにするね。
山が枯れ葉や生物の死骸でいっぱいになる
分解者は生物の死骸やふんを分解し、栄養にして生活している生物だったね。
つまり分解者がいなくなると、生物の死骸やふんを分解する生物がいなくなってしまうから、山が生物の死骸だらけになってしまうよ!
めちゃくちゃ困ってしまうね!
生産者に必要な物質がなくなる
分解者は最終的に有機物を分解し、無機物をつくったね。この無機物は
- 二酸化炭素
- 水
- アンモニアを含んだ無機物
などに分解されるんだ。つまり、分解者がいないと地球上からこれらの物質が減っていってしまうね。
つまり、生産者が光合成をしたり、成長するための養分が無くなってしまうんだね。
生産者が育たなければ、消費者も生きていくことができないね。
つまり分解者は、生産者、消費者が生きていくためにも非常に大切な生物なんだね!
人の生活に役に立つ菌類が使えなくなる
分解者がいなくなると困ること。3つ目は「生活に必要な菌類や細菌類が使えない」ということが挙げられるよ。
どういうこと?
たとえば農業や工業などの廃水の浄化には、微生物の力が使われているんだ。分解者がいないとこれらの汚れた水をきれいにすることができないね。
それ以外にも
- 納豆
- チーズ
- ヨーグルト
- キムチ
などの発酵食品は、菌の力を利用して作っているんだ。このように、人間は微生物を上手に活用して生活しているので、分解者がいないとこれらの面でも困ってしまうね。
分解者は本当に大切な生物なんだね!
本当だね。
まとめ
これで分解者の解説を終わるよ。
- 分解者とは
- 生物の死骸(の一部)やふんなどを分解して栄養をえる生物のこと
またいつでも遊びにきてね!
またねー!
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