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元素記号、化学式、化学反応式の問題まとめ(中学2年)

化学反応式

化学反応式の書き方を1から学びたい人は、ここから勉強を始めてね!

タップできる目次

中2で必要な「原子を表す記号(元素記号)」まとめ(一覧)

水素酸素炭素
HOC
窒素塩素硫黄
NClS
ナトリウムマグネシウム
NaMgFe
亜鉛
CuAgZn
ヘリウムアルゴンカリウム
HeArK
カルシウムアルミニウム
CaAlAu

中2で必要な「化学式」まとめ(一覧)

重要 確認事項はここから

化学式の練習問題の前に、少しだけ確認しておこう。

確認① 原子の順番を入れ替えない。

水分子の化学式は「H2O」

だけど、これを「OH2」としてはいけないよ、

順番もしっかりとおぼえようね。

確認② 小さい数字は、前の原子の個数。

H2Oの「」などの小さい数字は、「数字の前の原子の数」だよ。

これが2個

つまり、H2Oの場合は、「H(水素原子)」が個なんだね。

「H2O (水分子)」のモデル→ 水分子

CO2だったら、「2」の前にある「O(酸素原子)」が2個だね。

「CO2 (二酸化炭素分子)」のモデル→ 二酸化炭素分子

原子の後の数字まで、しっかりおぼえないといけないよ!

確認③ 化学式はアルファベットの大文字の前が原子の切れ目

化学式はアルファベットの大文字の前が原子の切れ目だよ。

NaCl →  Na|Cl  →  enkanatoriumu

MgO →  Mg|O  →  sankamagunesiumu

CuO →  Cu|O  →  sankadou

NaOH →  Na|O|H  → suisankanatoriumu

FeS →  Fe|S  →  ryuukatetu

CuS →  Cu|S  →  ryuukadou

NaHCO3 → Na|H|C|O3 → tansansuisonatoriumu

Na2CO3 → Na2|C|O3 → tansannatoriumu

という感じだね。

水素酸素
H2O2H2O
二酸化炭素窒素アンモニア
CO2N2NH3
FeCuAg
アルミニウム炭素
AuAlC
硫黄酸化銀酸化銅
SAg2OCuO
酸化マグネシウム塩化ナトリウム硫化鉄りゅうかてつ
MgONaClFeS
硫化銅りゅうかどう水酸化ナトリウム炭酸水素ナトリウム
CuSNaOHNaHCO3
炭酸ナトリウム
Na2CO3

中2で必要な「化学反応式」まとめ(一覧)

水素と酸素が化合し、水ができる。
2H2 + O2 → 2H2O
水を分解し、水素と酸素ができる。
2H2O → 2H2 + O2
炭素が燃焼し、二酸化炭素ができる。
C + O2 → CO2
酸化銀を分解し、銀と酸素ができる。
2Ag2O → 4Ag + O2
銅が酸化し、酸化銅ができる。
2Cu + O2 → 2CuO
マグネシウムが燃焼し、酸化マグネシウムができる。
2Mg + O2 → 2MgO
炭酸水素ナトリウムを分解し、炭酸ナトリウム、水、二酸化炭素ができる。
2NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2
鉄と硫黄が化合する
Fe + S → FeS
鉄と硫黄が化合する
Fe + S → FeS

中2で必要な「化学反応式」作り方まとめ

まとめを読んでわからないことがあれば、下のボタンから練習してこよう!

水素と酸素が化合し、水ができる

書き方① 反応式を日本語で書く

水素 + 酸素 → 

書き方② 日本語の部分を「化学式」に変える

H2+ O2→ H2O

書き方③ モデルを書いて原子の個数をそろえる

書き方②で書いた式の下にモデルを書くと、

 H2  +  O2  →  H2O

suisobunsi + 酸素分子 → 水分子

矢印の左側と右側で、原子の粒の数が同じかを確かめる。

矢印の左側 … 水素原子(suiso)が 2つ。酸素原子(sannso)が2つ

矢印の右側 … 水素原子(suiso)が 2つ。酸素原子(sannso)が1つ

矢印の左と右で原子(酸素原子)の個数があっていない。

右側の酸素原子を増やすと。

係数をそろえる

suisobunsi + 酸素分子 → 水分子 水分子

矢印の左側 … 水素原子(水素原子)が 2つ。酸素原子(sannso)が2つ

矢印の右側 … 水素原子(水素原子)が 4つ。酸素原子(sannso)が2つ

となる。

今度は矢印の左と右で原子(水素原子)の個数があっていない。

左側の水素を増やすためにH2の前に係数をつけて…。

係数の完成

suisobunsi suisobunsi + 酸素分子 → 水分子 水分子


矢印の左側 … 水素原子(suiso)が 4つ。酸素原子(sannso)が2つ

矢印の右側 … 水素原子(suiso)が 4つ。酸素原子(sannso)が2つ

個数がそろったので、これで完成。

答え  2H2  +  O2  →  2H2O

水を分解し、水素と酸素ができる

書き方① 反応式を日本語で書く

 → 水素 + 酸素

書き方② 日本語の部分を「化学式」に変える

H2O → H2 + O2

書き方③ モデルを書いて原子の個数をそろえる

書き方②で書いた式の下にモデルを書くと、

H2O  →  H2  +  O2

 水分子 →  suisobunsi + 酸素分子

矢印の左側と右側で、原子の粒の数が同じかを確かめる。

矢印の左側 … 水素原子(suiso)が 2つ。酸素原子(sannso)が1つ

矢印の右側 … 水素原子(suiso)が 2つ。酸素原子(sannso)が2つ

矢印の左と右で原子(酸素原子)の個数があっていない。

左側の酸素原子を増やすと。

水の係数1つ2

水分子 水分子 →  suisobunsi  + 酸素分子

矢印の左側 … 水素原子(suiso)が 4つ。酸素原子(sannso)が2つ

矢印の右側 … 水素原子(suiso)が 2つ。酸素原子(sannso)が2つ

となる。
今度は矢印の左と右で原子(水素原子)の個数があっていない。

右側のH2の前に係数をつけて…。

水の係数2つ2

水分子 水分子 → 水素分子 水素分子 + 酸素分子

矢印の左側 … 水素原子(水素原子)が 4つ。酸素原子(酸素原子)が2つ

矢印の右側 … 水素原子(suiso)が 4つ。酸素原子(sannso)が2つ

個数がそろったので、これで完成。

答え  2H2O → 2H2 + O2

炭素が燃焼し、二酸化炭素ができる

書き方① 反応式を日本語で書く

炭素 + 酸素 → 二酸化炭素 

書き方② 日本語の部分を「化学式」に変える

C + O2 → CO2

書き方③ モデルを書いて原子の個数をそろえる

書き方②で書いた式の下にモデルを書くと、

C  +  O2 → CO2

tanso + 酸素分子 → 二酸化炭素分子

矢印の左側と右側で、原子の粒の数が同じかを確かめる。

矢印の左側 … 炭素原子(tanso)が1つ。酸素原子(sannso)が2つ

矢印の右側 … 水素原子(tanso)が1つ。酸素原子(sannso)が2つ

個数がそろっているので、これで完成。

答え C  +  O2 → CO2

酸化銀を分解し、銀と酸素ができる

書き方① 反応式を日本語で書く

酸化銀 →  + 酸素 

書き方② 日本語の部分を「化学式」に変える

Ag2O  →  Ag  +  O2

書き方③ モデルを書いて原子の個数をそろえる

書き方②で書いた式の下にモデルを書くと。

酸化銀1つ → gingensi酸素分子

矢印の左側と右側で、原子の粒の数が同じかを確かめる。

矢印の左側 … 銀原子(gingensi)が 2つ。 酸素原子(sannso)が1つ

矢印の右側 … 銀原子(gingensi)が 1つ。 酸素原子(sannso)が2つ

矢印の左と右で原子(銀原子と酸素原子)の個数があっていない。

まずは左側の酸素原子を増やし数をそろえると、

酸化銀の係数空白銀を増やすと

酸化銀1つ →  gingensi + 酸素分子

酸化銀1つ

矢印の左側 … 銀原子(gingensi)が 4つ。 酸素原子(sannso)が2つ

矢印の右側 … 銀原子(gingensi)が 1つ。 酸素原子(sannso)が2つ

矢印の左と右で原子(銀原子)の個数がまだあっていない。

次に右側の銀原子を増やすと。

酸化銀の係数銀4酸素2

酸化銀1つ    gingensi gingensi      酸素分子
      →       +
酸化銀1つ    gingensi gingensi      酸素分子

矢印の左側 … 銀原子(gingensi)が 4つ。 酸素原子(sannso)が2つ

矢印の右側 … 銀原子(gingensi)が 4つ。 酸素原子(sannso)が2つ

個数がそろったので、これで完成。

答え  2Ag2O  → 4Ag + O2 

銅が酸化し、酸化銅ができる

書き方① 反応式を日本語で書く

 + 酸素 → 酸化銅 

書き方② 日本語の部分を「化学式」に変える

Cu  +  O2  →  CuO

書き方③ モデルを書いて原子の個数をそろえる

書き方②で書いた式の下にモデルを書くと、

Cu  +  O2  →  CuO

dougensi + 酸素分子 → sankadou

矢印の左側と右側で、原子の粒の数が同じかを確かめる。

矢印の左側 … 銅原子(dougensi)が 1つ。 酸素原子(sannso)が2つ

矢印の右側 … 銅原子(dougensi)が 1つ。 酸素原子(sannso)が1つ

矢印の左と右で原子(酸素原子)の個数があっていない。

右側の酸素原子を増やすと。

銅の係数1

dougensi + 酸素分子 →  sankadou sankadou

矢印の左側 … 銅原子(dougensi)が 1つ。 酸素原子(sannso)が2つ

矢印の右側 … 銅原子(dougensi)が 2つ。 酸素原子(sannso)が2つ

今度は矢印の左と右で原子(銅原子)の個数があっていない。

左側のCuの前に係数をつけて…。

銅の係数2

doudougensi + 酸素分子 → sankadou sankadou

矢印の左側 … 銅原子(dougensi)が 2つ。 酸素原子(sannso)が2つ

矢印の右側 … 銅原子(dougensi)が 2つ。 酸素原子(sannso)が2つ

個数がそろったので、これで完成。

答え  2Cu  → O2 + 2CuO

マグネシウムが酸化し、酸化マグネシウムができる

書き方① 反応式を日本語で書く

マグネシウム + 酸素 → 酸化マグネシウム 

書き方② 日本語の部分を「化学式」に変える

Mg  +  O2  →  MgO

書き方③ モデルを書いて原子の個数をそろえる

書き方②で書いた式の下にモデルを書くと、

Mg  +  O2  →  MgO

magunesiumugensi + 酸素分子 → sankamagunesiumu

矢印の左側と右側で、原子の粒の数が同じかを確かめる。

矢印の左側…マグネシウム原子(magunesiumugensi)が1つ。酸素原子(sannso)が2つ

矢印の右側…マグネシウム原子(magunesiumugensi)が1つ。酸素原子(sannso)が1つ

矢印の左と右で原子(酸素原子)の個数があっていない。

右側の酸素原子を増やして数をそろえると、

マグネシウムの係数1

magunesiumugensi + 酸素分子 →  sankamagunesiumu  sankamagunesiumu

矢印の左側…マグネシウム原子(magunesiumugensi)が1つ。酸素原子(sannso)が2つ

矢印の右側…マグネシウム原子(magunesiumugensi)が2つ。酸素原子(sannso)が2つ

こんどは矢印の左と右で原子(マグネシウム原子)の個数があっていない。

左側のMgの前に係数をつけて…。

マグネシウムの係数2

magunesiumugensimagunesiumugensi + 酸素分子 →  sankamagunesiumu sankamagunesiumu

矢印の左側…マグネシウム原子(magunesiumugensi)が2つ。酸素原子(sannso)が2つ

矢印の右側…マグネシウム原子(magunesiumugensi)が2つ。酸素原子(sannso)が2つ

個数がそろったので、これで完成。

答え 2Mg  → O2 + 2MgO

炭酸水素ナトリウムを分解し、炭酸ナトリウム、水、二酸化炭素ができる

書き方① 反応式を日本語で書く

炭酸水素ナトリウム → 炭酸ナトリウム +  + 二酸化炭素 

書き方② 日本語の部分を「化学式」に変える

NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2

書き方③ モデルを書いて原子の個数をそろえる

書き方②で書いた式の下にモデルを書くと、

NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2

tansansuisonatoriumu + tansannatoriumu + 水分子 + 二酸化炭素分子

矢印の左側と右側で、原子の粒の数が同じかを確かめる。

矢印の左側…ナトリウム原子(natoriumugensi)が1つ。水素原子(suiso)が1つ。炭素原子(tanso)が1つ。酸素原子(sannso)が3つ。

矢印の右側…ナトリウム原子(natoriumugensi)が2つ。水素原子(suiso)が2つ。炭素原子(tanso)が2つ。酸素原子(sannso)が6つ。

矢印の左と右で原子の個数があっていない。

左側の炭酸水素ナトリウムの前に係数2をつけると。

炭酸水素ナトリウム係数

tansansuisonatoriumu → tansannatoriumu + 水分子 + 二酸化炭素分子

tansansuisonatoriumu

矢印の左側…ナトリウム原子(natoriumugensi)が2つ。水素原子(suiso)が2つ。炭素原子(tanso)が2つ。酸素原子(sannso)が6つ。

矢印の右側…ナトリウム原子(natoriumugensi)が2つ。水素原子(suiso)が2つ。炭素原子(tanso)が2つ。酸素原子(sannso)が6つ。

答え  2NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2

NaHCO3 は「ナホコサン」Na2CO3は「ナツコサン」と覚えるといいよ☆

鉄と硫黄が化合する

書き方① 反応式を日本語で書く

 + 硫黄 → 硫化鉄 

書き方② 日本語の部分を「化学式」に変える

Fe + S → FeS

書き方③ モデルを書いて原子の個数をそろえる

書き方②で書いた式の下にモデルを書くと、

Fe + S → FeS

tetu + iougensi → ryuukatetu

矢印の左側と右側で、原子の粒の数が同じかを確かめる。

矢印の左側 … 鉄原子(tetu)が1つ。硫黄原子(iougensi)が1つ

矢印の右側 … 鉄原子(tetu)が1つ。硫黄原子(iougensi)が1つ

個数がそろっているので、これで完成。

答え  Fe + S → FeS

銅と硫黄が化合する

書き方① 反応式を日本語で書く

 + 硫黄 → 硫化銅 

書き方② 日本語の部分を「化学式」に変える

Cu + S → CuS

書き方③ モデルを書いて原子の個数をそろえる

書き方②で書いた式の下にモデルを書くと、

Cu + S → CuS

dougensi + iougensi → ryuukadou

矢印の左側と右側で、原子の粒の数が同じかを確かめる。

矢印の左側 … 銅原子(dougensi)が1つ。硫黄原子(iougensi)が1つ

矢印の右側 … 銅原子(dougensi)が1つ。硫黄原子(iougensi)が1つ

個数がそろっているので、これで完成。

答え  Cu + S → CuS

ねこ吉

またねー!

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この記事を書いた人

教育フリーランスです。
専門は理科教育学。
所持教員免許は中学と高校の理科。 

さまざまな出版社の理科教材や解説を作成してます。
著書
『さわにい の中学理科電気分野が3日でわかる本』
『「中学の理科」が一冊でまるごとわかる』
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