理科の偉人一覧のまとめページです。
おもに中学生に向けて作りました!
自己紹介
「さわにい」といいます。元中学理科の教員。
現在は毎月30万人が利用する理科サイトの運営者です。
登録者8.5万の教育YouTuberでもあります。
現在、期間限定で無料学習相談やってます!
このページでは、中学理科に出てくる偉人、有名人を集めました。
テストによく出る人物をまとめて紹介します。
ぜひ定期テストや受験勉強、宿題に使ってください!
ほかのページでは中学理科の苦手な人が多い単元の解説をしてますので、ぜひ見てみてください★
アルキメデス
紀元前200年ころ ギリシャ 物理学
①「浮力の原理」
お風呂のなかでは体が軽くなることから、水中にある物体は、その物体と同じ体積の水の重さに等しい浮力をうける。
という浮力の原理を発見。これを「浮力の原理(アルキメデスの原理)」といいます。
②「アルキメデスの王冠」
アルキメデスのエピソードで最も有名な話の1つ。
ギリシャの王様は、金細工職人に「金の王冠をつくってほしい」と金塊をわたした。
王冠完成後、王様は職人から王冠を受け取ったが、しばらくして王様は、「この王冠は金以外の安い金属が混ぜられ、職人が金塊を少し盗んだのではないか」と考えるようになった。
そこで王様はアルキメデスを呼び、「王冠をこわさずに、安い金属が混ぜられてないか調べる方法はないか」と相談した。
アルキメデスもよいアイディアが浮かばずに、悩んでいたが、数日がたち、お風呂に入ったときに、ひらめいた。
ぎりぎりまで水をはった水そうに、王冠と、職人に渡したものと同じ質量の金塊を入れる。職人が金だけで王冠を作っていれば、あふれ出す水の量は同じはず。もしも安い金属を混ぜていれば、あふれる水の量が変化するはずだと。
このことをひらめいたアルキメデスは、うれしさのあまり「エウレーカ(わかったぞ)」と叫びながら、町を裸で走り回った。
この実験を行った結果、王様が渡した金塊より、王冠のほうが多くの水があふれ、職人が金を盗んだことが明らかになった。
いい話や
③「アルキメディアン・スクリュー」
ギリシャでは大きな船をつくるようになったが、浸水した水を効率よく外へ排出するしくみが必要だった。そこで考案されたのがアルキメディアン・スクリュー。
これはらせん構造、ねじ構造を世界で初めて利用した装置と考えられ、効率よく水を下から上へと運べる装置。
現在でも石炭やコンクリートの移動などに用いられている。
アルキメデスさん、頭良すぎです。
ガリレオ・ガリレイ
1604年~ころ イタリア 物理・天文学
①「自由落下」
古代ギリシャ、アリストテレスの「重いものは軽いものよりも早く落ちる」という考えが誤りだということを、ピサの斜塔から大小2つの石を落とすことで確かめた。(2つの石は同時に落下した。)
さらに、落下運動が等加速度運動であることを実証した。
②「慣性の法則」
古代ギリシャのアリストテレスは、物体を押す力がそのはたらきを失ったときに静止すると考えていた。
しかしガリレイは、斜面をころがりおりた鉄球が、向かいの斜面のほぼ同じ高さまで転がり上がる実験から、「もし物体に力がはたらかなければ、つねに等しい速さで直線上を運動し続ける」という結論に達した。
③「望遠鏡による天体観測」
それまで肉眼でしか観測できなかった天体を、自分でつくった望遠鏡で観測した。
- 月面に凹凸があること。
- 木星に衛星があること。(これはガリレオ衛星と呼ばれている)
- 太陽に黒点があること。
- 金星が満ち欠けをすること。
などを観測し、つぎつぎに新しいことを発見し、天体も地球と同じものであると考えた。
また、地球が回転していても激しい風が吹かないのは、慣性の法則によるためだと説明し、地動説を支持した。
ガリレイさんは望遠鏡の見過ぎで、目を悪くしたといわれています。
ロバート・フック
1665年~ころ イギリス 生物・物理学
①「細胞の発見」
フックは自分がつくった顕微鏡でいろいろなものを観察していたが、あるときうすく切ったコルク片が、小さな部屋から出来ていることを見出し、この部屋に細胞という名前をつけた。これは死んだ細胞の外側の壁であった。
細胞がcell(小部屋)というのにはこれが関係している。
②「フックの法則」
ばねの伸びと力の大きさは正比例するという法則。弾性の法則(だんせいのほうそく)とも呼ばれる。
アイザック・ニュートン
1643~1727 イギリス 物理・天文学
①「力学の3法則」
主に中学、高校の物理学として学習する内容は、「ニュートン力学」といいニュートンが考えたもの。
力の単位を「N(ニュートン)」ということからも、この人のすごさがわかる。
第一法則 慣性の法則
「すべての物体は力を加えられない限り、静止している物体は静止し続け運動している物体は等速直線運動を続ける」という法則。
電車の急ブレーキなどで倒れそうになるのは慣性の法則による。
第二法則 運動の法則
「物体に力が働くとき、物体には力と同じ向きの加速度が生じる。 その加速度の大きさは力の大きさに比例し、物体の質量に反比例する。」という法則。
高校生で学習します。今はまだよくわからないと思いますが、ものすごーい大切な法則。
ma=F という式で表される。
「力が加わると、その向きに加速する」そういう法則。
第三法則 作用・反作用の法則
これは中学生で学習しますね。
「物体Aから物体Bに力を加えると、物体Aは物体Bから大きさが同じで逆向きの力(反作用)を同一作用線上で働き返す」という法則。
壁を押すと、自分も壁から押し返されますね。
壁は生きていません。これが作用反作用の法則です。
②「万有引力の法則」
「宇宙に存在するすべての物体はお互いに引き付けあっている」という法則。全宇宙すべてに通じるます。すべての物体なので、地球と人間から鉛筆と消しゴムまで、ありとあらゆるものが対象です。
僕たちが地球に引き寄せられているのもこの法則のためです。
地球が太陽の周りをまわるのもこの法則のため。
僕たちの体重が地球よりも重くなれば、地球上のものは地球でなく、僕たちに吸い付いてくるよ!
アントワーヌ・ラボアジエ
1743~1794 フランス 化学
①「燃焼理論の確立」
燃焼について研究しているときに、リンやマグネシウムなどが燃えるとき、前の重さよりも重くなることを見いだし、燃える際には空気中の何かが燃えるものと結びつくのではないかと考えた。
この何かがプリーストリの発見した気体であることを教えられ、燃えることはこの気体と物質が結合することであるとの酸化理論を確立し、この気体を酸素と名付けた。
この発見以前は、燃えることとは、「フロギストン」が逃げる。と考えられていた。
②「質量保存の法則」
「化学反応の前と後で物質の総質量は変化しない」というの法則。
(現在ではアインシュタインの相対性理論により、この法則は成り立たないが、実用上はいまだ十分に活用できる法則であり、中学生もこれを学習する。)
アントワーヌって名字、なんか素敵☆
アレッサンドロ・ボルタ
1745~1827 イタリア 物理学・化学
①「電池の発明」
ガルヴァーニ(イタリア)がカエルの足に二種類の金属をふれると筋肉がふるえることを発見し、動物体の電気現象だと考えた。
このことからボルタは電気には金属が重要なはたらきをしていると考え、うすい硫酸を入れたコップに亜鉛版と銅板を入れたものをつくり、金属板を針金でつないで電流が流れることから、ボルタの電池を発明した。
しかしこの電池には欠点も多い。硫酸は危険で扱いにくいこと。
また、水素ガスが完全には放出されず、銅電極の表面にくっつき電極と電解液の間に壁を形成するため、電池の発生する電力は徐々に小さくなっていく。
課題は多いものの、これが世界初の化学電池と呼ばれているものであり、ボルタの偉業は色あせない。しかもイケメンである。
ジョン・ドルトン
1766~1844 イギリス 化学
「原子論」
化学変化のときにみとめられる質量保存の法則、定比例の法則、およびドルトンが発見した倍数比例の法則を説明するために、物質がこれ以上わけることができない小さな粒、原子からできていると考えるべきだという化学的原子論をとなえた。
彼は、同じ元素をつくる原子の質量は同じで、化合物はある原子と他の原子が、きまった割合で結合することによってできると考えた。
アメデオ・アボガドロ
1776~1856 イタリア 化学
「分子説」
水の合成反応において、水素・酸素・水蒸気の体積比が2:1:2になることは、気体の粒子が1個の原子から出来ているという考えでは説明できなかった。
アボガドロは、酸素や水素などの気体粒子では、原子が1個ずつ単独に存在するのではなく、2個ずつ結合した粒子が単位になっていると考え、これを分子とよんだ。
水蒸気は、水素原子2個と酸素原子1個が結合した分子である。
ゲオルク・ジモーン・オーム
1789~1854 ドイツ 物理学
「オームの法則」
電流に関しての多くの研究をしたが、いちような温度の導線には、電位差に比例した電流が流れることを見いだし、オームの法則を発見した。
これにより、電圧と電流と電気抵抗の基本的な関係が定義され、電気回路の解析という分野がで始まった。
電気抵抗の単位「Ω(オーム)」でも有名。
マイケル・ファラデー
1791~1867 イギリス 化学・物理学
①「電磁誘導の発見」
電気をおびた物体を導体に近づけると、導体に電気が流れるという誘導作用は、以前から知られていた。
ファラデーはそれと同様に、電流もこの誘導作用をもつにちがいないと考え、1つのコイルを流れる電流の強さが変化すると、その近くにあるコイルの中に電流が発生されること。
また磁石をコイルのそばで動かしたときも、コイルの中に電流が生じることを見いだし、電磁誘導現象を発見した。
②「電気分野の研究」
電気分野の実験中に、電流を流したとき陽極や陰極に動いていく物質を見いだし、ファラデーはこれをイオンと名付けた。
イオンはギリシャ語で「行く」という意味の言葉である。ファラデーは、電流を流したときだけイオンが生じると考えていた。
チャールズ・ダーウィン
1809~1882 イギリス 生物学
「進化論」
ビークル号という探検船で世界をまわるうちに、生物進化の考えを抱くようになった。
帰国後、多くの資料を集め、進化が起こる原因を考えた。
その結果、「自然選択の手段による種の起源について」という本を書き、生物は神が創造した不変のものでなく、下等なものから高等ものへと進化してできたものであること。
その進化の原因が主に自然選択によるものであることを発表した。
ドミトリ・イヴァーノヴィチ・メンデレーエフ
1834~1907 ロシア 化学
「元素の周期律の発見」
元素の原子量が確定され、元素を分類するこころみがなされた。
メンデレーエフは、多くの元素を原子量の順にならべると、ある決まった数ごとに性質のよく似た元素が周期的に表れてくることを見いだし、周期表をつくった。
発見されていなかった数々の元素の存在を予言したことでも知られており、101番の元素「メンデレビウム」は彼の名を由来にした元素である。
ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン
1845~1923 ドイツ 物理学
「X線の発見」
陰極線に関する実験中に、近くにあったけい光体が発光していることを発見し、これは陰極線が放電管のガラスにあたった部分から出ている透過力の強い放射線であることをつきとめた。
この正体のわからない放射線をX線と名付けた。
レントゲンが撮影したレントゲン写真
(ややこしい)
アルフレート・ウェゲナー
1880~1930 ドイツ 地学
「大陸移動説」
太平洋をはさむ大陸の海岸線の形がよく似ていることから、これは過去に大陸が分裂して移動したためではないかと考え、岩石、地層、化石などの分布を比べてこの考えを裏づけた。
しかし、彼が生存中はこの説が世界的に認められることはなく、ウェゲナーは研究中に命を落とした。
ウェゲナー!
山中伸弥
1962~ 日本 生物学
「iPS細胞の研究」
日本にも世界に誇る研究者は数多いですが、ここでは山中伸弥教授を簡単に紹介させていただきます。
人工多能性幹細胞(iPS細胞)を開発し,細胞の初期化と多能性獲得の発見で 2012年のノーベル生理学・医学賞をイギリスのジョン・ガードンと共同受賞した。2010年から京都大学iPS細胞研究所所長。奈良先端科学技術大学院大学に赴任以降,胚性幹細胞(ES細胞)の基礎に興味をもち,体細胞を「初期化」して多能性をもった細胞をつくることを目指して研究を続け、iPS細胞の樹立に世界で初めて成功した。
iPS細胞は ES細胞の欠点を補うものとして注目されたが,翌 2007年,ヒトの線維芽細胞からも iPS細胞を樹立できることを示し,世界の研究に火をつけた。
iPS細胞はそれまで再生医療のツールとなっていた ES細胞の欠点をもたず,網膜や脳や脊髄神経の再生など,再生医療への利用が期待されている。
以上。テストに出やすい理科の偉人の解説でした☆
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コメント
コメント一覧 (4件)
はじめまして 歴史、国語、英語が好き、理科大っきらいの中1息子の母です。ひとつひとつをわかりやすくなら何とか解けるレベルです。
科学者の偉人伝から入ったら、「少しは興味もつのでは」とネット検索してこちらにたどりつきました。
中学理科で出てくる、ここの記事の科学者の人ができれば全員載っているマンガ本、もしご存知でしたらご教示頂けないでしょうか?
「子どもを理科好きにする科学偉人伝60話」などでしょうか?
少し古い本になりますが、参考にしてください!
すごいですね!
ありがとうございます!