- そろそろ高校入試が気になり始めた
- でも、理科の対策は遅れがち
- 理科で点数を稼ぎたい
この記事は、そのような疑問を感じている方向けに作成をしました。
理科教育の専門家だね!
この記事を読めば、中学生が高校受験・理科で高得点をとるために必要な知識が全て身につきます。
私が過去に家庭教師で教えた子どもたちも、この方法で平均30点ほど点数が上がりました。
その秘訣は、勉強の教え方よりも、正しい勉強法を伝えたことにあります。
ぜひ、参考にしていただければと思います。
理科は成績を伸ばしやすい教科
一般的に、成績を伸ばしやすい教科と伸ばしにくい教科は次のように分けられます。
成績を伸ばしやすい教科
① 社会
② 理科
成績を伸ばしにくい教科
① 英語
② 数学
③ 国語
これは私の教員としての経験からも、学習塾で英語や数学の人気が高いことからも明らかです。
最も成績を伸ばしやすい教科は「社会」と言われることが多いです。しかし、理科も同じように成績を伸ばしやすい教科として分類されます。
高校入試に合格するためには、効率よく理科を学習し、高得点をとることが近道でしょう。
理科は単元ごとの難易度が大きく違う
理科は教科全体としては成績を伸ばしやすい教科です。
しかし、理科は「単元ごと」に点数が伸ばしやすい分野(単元)と伸ばしにくい分野に分かれます。
ここが、理科という教科の最も大きな特徴になるのです。
まずは伸ばしやすい分野でしっかりと得点をとろう!
そのためには、理科で成績を伸ばしやすい単元を知る必要があります。
元教師の私が分析した、理科の成績を伸ばしやすい単元は以下のようになります。
中学1年 | 中学2年 | 中学3年 | |
生物 | 植物と動物のなかま | 植物と動物のつくり | 遺伝 |
化学 | 状態変化・気体 | 化学反応式 | イオン |
物理 | 光・音・力 | 電気 | 仕事 |
地学 | 岩石・地震 | 気象 | 宇宙 |
この◎の分野から勉強を始めていくことが効果的です。
理科の入試問題は数学や英語と違い、「3年生の内容から多く出題される」ということはありません。
1年生・2年生、3年生の学習内容からまんべんなく出題されます。心配せずに◎のところから学習をしてほしいと思います。
暗記系と理解系の問題の違いを知ろう
なぜ理科には、成績を伸ばしやすい単元と伸ばしにくい単元があるのでしょうか。
その秘密は「暗記系」の問題と「理解系」の問題の違いにあります。
暗記系と理解系?
暗記系の問題とは、次のような問題です。
- 青色のリトマス紙は酸性で何色になりますか。
- は虫類の体の表面はどのようですか。
このような問題です。
答えはそれぞれ、「赤色」「うろこでおおわれている」となります。
つまり、答えを暗記していれば得点がとれる問題です。とても少ない労力で、得点につなげることが可能です。
一方で、理解系の問題とは、次のような問題です。
- 気温が20℃、湿度が50%のとき、空気1m3中にはおよそいくらの水蒸気が含まれますか?
この問題は、一問解くのに
- 用語
- 公式
- 計算方法
など、多くのことを「理解」しておかなければなりません。
理解系の問題は、得点するのに多くの労力が必要であることがわかります。
先ほどの例題、一問を理解するのに子どもによっては何日も時間がかかるでしょう。
いえ、どれほど時間をかけても解けない子どもは解けません。そして「理科が嫌い」となってしまうのです。
もったいない…。
さらに「暗記系」と「理解系」の問題は、得点がそれほど変わらないのもポイントです。
基本的には暗記系の問題は「2点」理解系の問題は「3点」です。つまり、暗記系の問題を集中的に取り組むことはとても効率が良いのです。
もう一度、先ほどの表を見てみましょう。
中学1年 | 中学2年 | 中学3年 | |
生物 | 植物と動物のなかま | 植物と動物のつくり | 遺伝 |
化学 | 状態変化・気体 | 化学反応式 | イオン |
物理 | 光・音・力 | 電気 | 仕事 |
地学 | 岩石・地震 | 気象 | 宇宙 |
この表は、「◎」の単元は暗記系の問題が多い単元「△」の単元は理解系の問題が多い単元。ということなのです。
くり返しになりますが、まずは暗記系の問題を意識しながら攻略をしていくことが大切です。
これが理科の成績を上げる近道なのです。
一方で
理科は苦手ではない(平均点以上はとれる)。
しかし「理解系」の問題に苦しんでいる。
という場合は、「スタディサプリ」や「オンライン家庭教師」などのサービスをおすすめします。
スタディサプリは料金が安く、オンライン家庭教師は利用すると子どもが「勉強しない」などの悩みも一気に解決できます。
詳細は以下の記事にまとめてあります。
高校入試で結果を出せる理科の勉強法
ここからは、高校入試でしっかりと結果を出すための、効果的な学習法を解説していきます。
これまでの解説に加え、ここから解説する勉強法を実践することで、勉強効率を何倍にもすることができるでしょう。
問題集で学習しよう
まずは、勉強をする際に使用する本を「問題集」にしぼることが大切です。
- 教科書
- 参考書
- 資料集
などは、調べたいことができた時に開いて調べる程度で、学習の9割は問題集を使って勉強をします。
問題集とは、「問題がたくさんのっている本」のことです。
参考書とは、「解説が詳しくのっている本」です。
以下の画像を参考にしてください。
問題集の写真↓
参考書の写真↓
くり返しになりますが、勉強はできるだけ問題集で「問題を解く」ことを行いましょう。
なぜなら、問題を解くことで、「頭で答えを思い浮かべる」という行為が行われるからです。
正式な言葉では「アクティブリコール学習法」と呼ばれますが、頭で答えを思い浮かべることで、知識の定着がしっかりとおこなわれるのです。
反対に、教科書や参考書、資料集を使った学習では、「目で見て読む」という行為が勉強の中心になります。
目で見て読むだけでは、知識の定着はしにくいのです。なぜなら、人間の脳は「目で見ただけのもの」を重要な情報として処理をしない特徴をもつからです。
読んだ瞬間は「理解できた」と感じるかもしれませんが、実際テストになると、「あれ、勉強したのに解けない…」となってしまいます。
このような失敗をしないためには、問題を解く練習をしてしっかりと記憶に残す必要があるのです。
問題集の使い方
では、問題集をどのように使えばより効果的なのでしょうか。
最大のポイントは、「同じ問題集を何回もくり返す」ということです。
同じ問題集をくり返すの?
違う問題集のほうがよくない?
いろいろな問題集に手を出してしまうのは、とても多い失敗です。
1度で全て覚えられるのであれば、授業を聞いただけでみんな高得点が取れてしまします。
テスト勉強は「忘れたことを思い出す」「忘れないようにする」ために行うのです。
そのために効率的なのは、「同じ問題集を何度も解く」ということなのです。
これは、どの勉強法の本を読んでも同じことが書いてあります。
そしてもう一つ大切なことは「1回目に問題を解く時に、印をつけながら解く」ということです。
具体的には、次のように印をつけながら問題を解いていきましょう。
(自分でアレンジしても構いません)
- ◎ → カンペキな問題
- ○ → 解けたがもう一度解きたい問題
- △ → 解けなかったが答えを見たら理解できた問題
- × → 解けずに答えを見ても理解できない問題
そして、2週目以降は「○・△」の問題を中心に解き直しを行います。
この「○・△」の問題を◎にしていくことが、得点アップのコツなのです。
◎と×の問題はどうするの?
◎の問題は、「読んで確認」でOKです。すでにカンペキな問題なので、解き直す必要はありません。
読んで確認することで、実際に解くよりも時間を短縮することができます。
✖️の問題は、再度挑戦をしてみるのもよいでしょう。
しかし、わからないのであれば、無理に時間を使う必要はありません。理科が嫌いになるだけです。
3週、4週とするうちに、✖️だった問題も△→○へと変わっていきますので、他の問題に力を入れましょう。
問題集に「飽きる」くらいまでくり返しましょう。
(5周ほどでしょうか)
すると、ほぼ全ての問題が「見た瞬間に答え(解き方)がうかぶ」ようになります。
この状態になれば、テストで出題されても、確実に正解することができます。
ここまでくり返しましょう。
そんなに何回もくり返せないよ…。と思う人もいるかもしれませんが、くり返すたびに問題集を1周するのに必要な時間は少なくなります。
3回目などは、初めの3分の1ほどの時間で解けるようになるはずです。
問題集の選び方
では、学習に使う問題集はどのように選べばよいのでしょうか。
ポイントは「パッと見て、7割程度は解けそう」な問題集を使うことです。
そんなに解ける問題集をやるの?
そうです。「簡単すぎかな?」くらいの問題集を選ぶことがコツです。
間違っても気合を入れて「難しそうな問題集にチャレンジ」みたいなことはやめましょう。
3日でやる気がなくなります。
スイスイ進められて、たまに難しい問題がある。くらいが調度いいのです。
例えば
子どもが好きなゲーム、今私が説明したような難易度に設定されています。
スイスイ進められるところがあり、途中で強敵が出てきます。
これが人が飽きずに続けられ、上達する難易度です。
最初から勝てない敵が出てきたら、だれもそのゲームはやりません。
間違えても問題集選びで失敗しないようにしましょう。
おすすめの問題集
ここからはおすすめの問題集を紹介します。
おすすめは学校指定の問題集です。
これは、100人の学年として、順位が20~70位くらいの子どもにおすすめです。
おすすめできる理由は
- 良問がそろっている
- 定期テスト対策にもなる
- 学校の提出物にも役立つ
ためです。ようは、この1冊で受験対策から定期テスト対策までがこなせるのです。
1冊の問題集に何度も取り組むのに効果的だね!
欠点としては、「解説が少ない」傾向があることです。これは、先生の授業と合わせて使うことを想定した問題集だからです。
そのため、理科が苦手な子どもには少し難しく感じるかもしれません。その場合は、市販で売っている問題集を選ぶと良いでしょう。
市販の問題集でおすすめのものは、以下のページで解説をしています。
ぜひ参考にして下さい。
さらに効率的に学習するには
ここまで、高校入試に向けての理科の効果的な学習法を解説してきました。
1人で学習を進めていくには、ここまで紹介した学習法がベストと言えるのですが、さらに効率を高めるためには、さまざまな学習サービスを利用するという手もあります。
さらに成績アップを加速させるためのおすすめサービスを紹介していきます。
映像授業
まずは「スタディサプリ」というサービスです。
スタディサプリは、「リクルート」が運営するサービスでです。
テレビCMなども頻繁に流れるため、知っている方も多いでしょう。
スタディサプリの中学講座は、月額2,178円で全教科のわかりやすい授業が見放題というサービスです。
1人で勉強するにはハードルが高い「理解系」の問題も、スタディサプリを利用すれば解決できることが多いです。
中学1年 | 中学2年 | 中学3年 | |
生物 | 植物と動物のなかま | 植物と動物のつくり | 遺伝 |
化学 | 状態変化・気体 | 化学反応式 | イオン |
物理 | 光・音・力 | 電気 | 仕事 |
地学 | 岩石・地震 | 気象 | 宇宙 |
この表の、「△」の分野の克服に特に役立つでしょう。
料金が非常に安いこともおすすめできるポイントです。
デメリットとしては、1人で勉強すること自体が苦手な子どもには、効果がうすいことです。
そのような子どもには、次に紹介するオンライン家庭教育のほうがおすすめできます。
しかし、スタディサプリは2022年3月現在、1ヶ月の無料期間も設けていますので、1度試してみるのはいいかもしれません。
私も利用したことがありますが、登録・解約共に簡単です。
詳しくは下の記事をご覧ください。
オンライン家庭教師
続いてはオンライン家庭教師です。
オンライン家庭教師?
令和になって急速に流行り始めたサービスです。
- 普通の家庭教師より安い
- 学生からプロの先生まで選べる
- 交通費やお菓子を出す必要がない
など多くのメリットをもち、どんどん人気が出てきています。
先ほどの映像授業と異なり、オンラインとはいえ目の前で先生が見ているので、しっかりと勉強に集中できることがポイントです。
「令和の革命的な新サービス」と呼べるものなので、さまざまな企業が参入しています。
選ぶのが大変なのですが、
- コストパフォーマンスなら「Netty」
- プロに教わるなら「マナリンク」
のどちらかで間違いありません。
どちらも「授業料」だけで、入会金など無駄むだなお金がかからないところがオススメの理由です。(2022年3月現在期間限定)
Nettyの公式サイトはこちら「インターネット家庭教師Netty
マナリンクの公式サイトはこちら「オンライン家庭教師マナリンク
オンライン家庭教師について詳しく知りたい方は、下の記事を読んでみて下さい。
これで、「中学理科」高校入試の点数を効率よく高める学習法の解説を終わります。
このページの内容を意識して学習に取り組むことで、成績の伸び率が格段によくなるはずです。
ぜひ参考にしてくださればと思います。
みなさんが合格を勝ち取る日を、私も楽しみにしています。
またねー!
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