- 特別支援学校の仕事に疲れた…。
- 特別支援学校教員から転職できるの?
このような悩みを持っておられる特別支援学校教諭の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では特別支援学校教諭の方に向けて、おすすめの転職先や転職理由を紹介させていただきます。
本当にこのままでいいのかな…。と悩む先生方の手助けとなれば幸いです。
記事の執筆者について
この記事は元特別支援学校教諭である「だいすけ」さまが実体験を元に執筆しています。
【結論】エージェントへの登録が転職成功の近道
特別支援学校の教諭からの転職を考えている方は、転職エージェントへの登録が成功の近道です。
転職エージェントを利用すると
- 教諭を続けるべきかの相談
- 求人検索
- 企業の内部の情報の入手
- 年収交渉
が可能だからです。
「転職する!」と決意していない方も多いと思いますが、ここで大切なポイントがあります。
ポイント
× 転職を決意→転職活動
○ 転職活動→転職を決意
という順番で行動することがコツです。今の仕事と新たな仕事を比較することで、自分の考えが整理されるためです。
転職活動をせずに「教員をやめようか…」と考えていても、なかなか結論は出ずに、時間を浪費してしまうことになります。
一度転職活動を始めてみて、他の仕事と比較をしてみましょう。
そうすることで、転職をするにせよ、教員を続けるにせよ、納得のいく生活を手に入れることができます。
まずは気軽に転職活動を始めてみるといいでしょう。
特別支援学校教諭におすすめの転職エージェント&転職サイト
特別支援学校教諭におすすめしたい転職エージェント・転職サイトはdoda です。
dodaは業界トップクラスの求人数をもち、全年代・全地域・全職種に対応しています。
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まずはdodaに登録をしてみるとよいでしょう。
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得意年代 | 全年代 | 全年代 | 20代 | 20代 第二新卒 | 既卒 第二新卒 | 既卒 第二新卒 | 30代 | 30代 | 30代 | 全年代 | 20代 | 30代 | 全年代 | 全年代 | 全年代 |
得意業種 | 全業種 (教育も強い) | 全業種 | 全業種 | 未経験OK | 全業種 | 未経験 | ハイクラス | ハイクラス | ハイクラス | IT | 理系 | ハイクラス 外資系 | 教育 | 教育 | 教育 |
サポート期間 | 実質無期限 | 3ヶ月 | 実質無期限 | 実質無期限 | 6ヶ月 | 1年間 | 原則6ヶ月 | 不明 | 実質無期限 | 実質無期限 | 不明 | 実質無期限 | 実質無期限 | 不明 | 不明 |
得意地域 | 全国 | 全国 | 全国 | 東京・大阪・名古屋 | 関東・近畿 | 東京・神奈川・千葉・埼玉・京都・兵庫 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 首都圏・名古屋・大阪・福岡 | 全国 | 関東・関西 | 全国 | 関東 |
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特支教諭からの転職先おすすめ5選
続いては特別支援学校教諭からのおすすめ転職先を紹介します。
特別支援教諭からの転職先おすすめ5選は以下の通りです。
- ディサービス
- 家庭教師
- 介護職
- 地方公務員
- 教材制作
それぞれ解説していきます。
ディサービス
ディサービスは、発達に課題がある子どもに向けて、放課後や夏休みなどの長期休みの期間に、生活能力向上のための訓練を行う施設です。
特別支援学校教諭を辞めても、子どもの発達を支援したいという人におすすめです。
教員免許があれば児童指導員として働くことができます。さらに、児童発達支援管理責任者の資格を取得すれば、給料を上げることも可能です。
時短勤務やフレックスタイム制度を導入しているディサービスも多く、残業も少ないので時間に余裕を持って働ける環境が整っています。
家庭教師
教員を辞めても子どもに教えることを続けたいと考える人は、家庭教師もおすすめです。
家庭教師は、雇い主のお宅を訪問し、国語や英語などの科目を教える仕事です。
塾や予備校などの集団指導とは異なり、個々の子どもに応じた指導ができます。
特別支援学校で学んだ一人ひとりに応じた教育を活かせる場面もあるでしょう。
家庭教師になる資格はこれといってありませんが、大学受験や教員採用試験などの経験や知識、勉強方法などを伝えられる力が必要です。
自分の教え方で子どもの学力を上げたいと考える人は、家庭教師を目指してみましょう。
介護職
介護職とは、介護が必要な人の食事、入浴、排泄、移乗などの身体介助や、掃除や洗濯、買い物などの生活援助を行う仕事です。
年齢や学歴などによる制限が少なく、転職しやすいのが特徴です。
生活指導員やケアマネージャーなど介護に関する資格を取得すれば給料アップも期待できます。
ただし、仕事では利用者の体を支える機会も多いため、ある程度の体力が必要な点は考慮しておきましょう。
困っている人を支援したいという気持ちが強い人は、介護職を検討してみるとよいでしょう。
地方公務員
教育からは離れたいが、公務員の手厚い福利厚生は捨てきれないと考える方には、地方公務員がおすすめです。
地方公務員は、地方自治体で都道府庁や市役所、町役場などで勤務する職員のことです。
業務内容は、事務処理や住民の相談対応、地方公共団体が管理する施設の管理・運営などがありますが、各部署によって業務内容も違いがあります。
地方公務員になるには、公務員試験に合格する必要があります。1次試験で筆記試験、2次試験以降で面接が行われ、大卒程度の学力が必要です。
教材制作
教材制作の仕事とは、市販の教材や学習塾で使用される教材を開発し、制作する仕事です。
子どもに合わせて教材を作ってきた特別支援学校のスキルを活かせる職業と言えるでしょう。
教材はテキストや問題集、通信教育専用教材など種類が多く、対象となる年齢もさまざまです。
教材制作の仕事をするには、出版社や通信教育提供企業、教育関連事業企業などに就職する必要があります。
教材を制作することが得意な人や好きな人におすすめです。
ここでは代表的な転職先を紹介させていただきました。しかし仕事は無限と言っていいほどの種類があります。
転職エージェントに相談することで、自分が思いもよらない素晴らしい仕事を提案してもらえることもあるでしょう。
自身で方向性を定めることは大切ですが、ぜひ転職エージェントも利用してみてください。
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特別支援を経験した教諭が転職を決意する理由
特別支援学校教諭が転職を決意する理由について解説します。
複数担任制のため、思った通りのクラス運営ができない
特別支援学校は、基本的に複数担任制です。1クラスの児童数が6人〜9人になることが多く、教師は1クラス3人〜4人配属されます。
そのため、同じクラスに配属された他の教師と共にクラス運営をすることになります。
クラスの仕事を分担できるメリットもありますが、教育方針の違いや年齢の差、教科の違いによって関係が悪くなることも多くあります。
例えば、一人の教師が児童を褒めて伸ばす方針、もう一方の教師が児童を叱って伸ばす方針の場合、どうしてもクラス運営はやりにくくなってしまいます。
自分の思い描いたクラス運営をしたいのに、できないことにもどかしさを感じることは何度もありました。
保護者対応が大変
障害の特性上、上手に学校の出来事を話せない生徒も多いので、学校内でどんな教育をしているか不安に思う保護者の人も多くいます。
そのため、毎日のように電話連絡が必要な保護者もいれば、関係機関を交えて懇談するケースも多々あります。
保護者対応は思った以上にプレッシャーを感じるため、生徒と接する以上に気を使わないといけない場面が多くあります。
障害のある生徒への対応がわからない
障害のある生徒の対応はベテランの教師であっても難しい場合があります。
たとえば、発語がない生徒や話す文章を組立てるのが難しい生徒の場合、自分の思いを言葉で伝えることが苦手です。
そのため「急に大声で泣き出した」なんてこともよくあることです。
その子の特徴や家庭での様子、障害の特性などを理解していないと、原因がわからず対応に困ってしまうことがあります。
また、叩く、ひっかっく、噛むといったように他傷をすることで、自分の思いを表現する生徒もいます。
私はそのような生徒との対応がうまくいかず、一時期は毎日のように悩んでいました。
児童生徒の介助で体を壊した
特別支援学校には、肢体不自由の生徒も在籍しています。
車いすから教室の椅子に座り直し、トイレへの移動、体育やバランスボールを使って体を動かす活動など様々な場面で、体を使った介助が必要です。
同じ動作を繰り返すことも多いため、体の一部分に集中して負担がかかり、腰や腕などを痛めてしまう場合がよくあります。
自分の体を痛めてしまい、定期的に病院に通う先生も多くいます。
頑張りが評価されない
教師は、個人のスキルや実績に関係なく、年齢や勤続年数に応じて給料が上がります。
そのためベテラン教師対して「自分のほうが働いているのに高い給料をもらっている」と不公平に思う人もいます。
「仕事を頑張らなくても給料が上がるから努力しなくていい」と考える人と一緒に働くと、自分の頑張りが評価されていないと感じることがよくありました。
キャリアアップ先の管理職に魅力がない
一般の会社であれば、キャリアアップを目指して働く人も多いでしょう。
しかし、教師のキャリアアップ先として管理職になることに、魅力を感じない人が少なくありません。
学校の管理職は事務処理がとても多く、私も朝早くから夜遅くまで事務処理に負われる管理職をたくさん目にしてきました。
また、子どもと接する機会も少なくなります。子どもの指導のために教師になった人にとっては、つらいと感じる人もいるでしょう。
その上、教員や生徒になにかあったとき、責任を取るのは管理職です。
ここまでの責任を背負って給料の増額は月に数万円程度で、さらに年々管理職の給与は減額されています。
このような点で将来性を感じられないと思うことがありました。
特別支援教諭だった私の転職体験談
続いては、私自身の転職体験談をお伝えします。
大学卒業後
私は大学卒業後、飲食店に就職しました。
飲食店の仕事はやりがいはあったのですが、朝7時から夜11時まで働き詰めの毎日。
休日も週に1回ほどしかなく、休日に研修やミーティングが設定されていることもあったため、ほとんど休みなしの職場環境についていけず、体を壊してしまいました。
そんなときに「講師登録すれば、講師として拾ってくれるかもしれない」と大学の知り合いが教えてくれたことがきっかけで、講師登録したところ、声をかけていただき、特別支援学校の臨時講師として働くことになりました。
2年後には教員採用試験にも合格し、晴れて特別支援教員として働き始めました。
特別支援学校時代
特別支援学校教員になった当初は、生徒の成長を見ることができ、やりがいを感じながら仕事ができました。
難しい課題で苦戦する生徒が、支援や補助で課題をクリアし、「やったー」と笑顔で嬉しそうにする様子は今でも覚えています。
いつも声をかけてくれる生徒が日々成長していく様子を見ると、本当に嬉しく感じていました。
その一方、特別支援学校教員を続けるうちに、学校の業務も増えていきました。
教師の仕事は、分掌と呼ばれる学校の全体に関わる仕事も割り振られます。
私は防災と呼ばれる地震や火事などに備える仕事担当に任命されたのですが、避難訓練の企画や緊急マニュアルの作成、防災備蓄の計画などの仕事があり、1日があっという間に終わっていました。
また、行事などの計画をするときには、特別支援学校だからこそ気を配る所もあります。
例えば、修学旅行などの宿泊を伴う行事は、発作やアレルギーの対応、生徒の情緒が不安定になり暴れてしまったときの対処の仕方、お風呂や食事の介助の仕方など思ってもみなかったような所まで計画を立てる必要がありました。
そんな忙しさの中、毎日生徒の発達段階や障害の特性に合わせて教材を作ることは思った以上に大変でした。
思うように仕事ができず、生徒に怒ることも増えていました。そんなとき、生徒に怪我をさせてしまうことがありました。
生徒が行きたくないと寝そべるのを無理に引っ張ったことが原因でした。
怪我はたいしたことなかったのですが、自分に余裕がないばかりに生徒を怪我させてしまったことが、とてもショックでした。
「このままではだめだ…」と感じ、転職活動を開始しました。
再就職
転職活動では教員を続けながら、企業面接を何度か受けました。
教員のイメージとして知識や人格をプラスに捉えてくれる企業が多かった反面、教員として身につけた専門性を活かせる業種を選ぶのに苦労しました。
何社か受ける中で、社会福祉法人の会社から声をかけていただき、無事転職することができました。
現在は、特別支援学校の経験を活かして、障害者支援施設の運営や相談事業などの業務をこなしています。
教員をしていたころと比べて給与は少し下がりましたが、自分のペースで自分らしく仕事ができる職場にとても満足しています。
特別支援学校で経験した保護者対応力や障害者の目線に合わせた支援は、今の職場でもとても役に立っています。
まとめ
特別支援学校教諭は、支援によって生徒の成長が間近に感じられる素晴らしい職業です。
しかし、業務の多さ、職場の人間関係、保護者対応、障害児対応の難しさなどにより、悩むことが多いのも事実です。
特別支援学校教諭から転職するのであれば、自分の今あるスキルや経験を活かせる業種をリサーチし、見つけ出すことが転職の近道となるでしょう。
この記事が、特別支援学校教諭から転職を考えている方の手助けになれば嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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