【40代教員へ】教員からの転職を成功させる5つのポイントを解説

  • 40代で教員からの転職を考えている
  • 40代での転職が可能か知りたい
  • 成功のコツやリスクも知りたい

この記事ではそのような疑問への答えを元教員が徹底解説します。(情報は2024年最新のもの)

参考にしていただき、先生方の1年後が光輝くものにしていただければ、これ以上の喜びはありません。

自己紹介

さわにい」と申します。

元中学校理科の教員です。公立中学校で11年勤務しました。

過労で倒れ教員を退職。その後はIT企業に転職。

現在はフリーランスとして活動をしています。

 
たくさんの先生方の相談に乗っているよ!

それでは、さっそく解説を始めていきます。

転職をしたいのであれば、転職エージェントに相談がベスト

アンケート

早速結論です。

40代で転職を考えているのであれば、「転職エージェント」に相談するのがベストです。

 
転職エージェント?

そうです。転職エージェントとは、転職のプロ無料で相談できるサービスです。

転職エージェントで相談できる主な内容は以下の通り。

  • 自分は転職をすべきか
  • どのような求人があるか
  • 履歴書・職務経歴書の書き方
  • 転職ができる可能性

などになります。つまり、転職に関する相談全般に対応をしてくれます。

自分に合った求人の紹介や、企業調査なども全て行ってくれます。

転職エージェントは、登録者が転職に成功すると、就職先の企業から成果報酬をもらいます。

そのため、転職者は無料で使用することができるのです。

転職エージェントは教員からの転職者の9割以上が利用していますが、本当にたくさんの種類があります。

一押しはdoda です。求人数が日本最大級。40代の求人が多く、教員からの転職にも力を入れています。

さらにサポート期間実質無期限。スマホアプリが使いやすいなど、dodaにしかない特徴が満載です。

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転職成功のカギは、いかに自分に合った求人と多く出会えるかです。

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教員人材
センター
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得意年代全年代全年代20代20代
第二新卒
既卒
第二新卒
既卒
第二新卒
30代30代30代全年代20代30代全年代全年代全年代
得意業種全業種
(教育も強い)
全業種全業種未経験OK全業種未経験ハイクラスハイクラスハイクラスIT理系ハイクラス
外資系
教育教育教育
サポート期間実質無期限3ヶ月実質無期限実質無期限6ヶ月1年間原則6ヶ月不明実質無期限実質無期限不明実質無期限実質無期限不明不明
得意地域全国全国全国東京・大阪・名古屋関東・近畿東京・神奈川・千葉・埼玉・京都・兵庫全国全国全国全国首都圏・名古屋・大阪・福岡全国関東・関西全国関東
総合評価
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個人での転職活動は失敗のリスクが非常に高いため、必ずエージェントを利用するようにしましょう。もちろん完全無料です。

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転職エージェントについて詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみて下さい。

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教員の労働環境の異常性に耐えられない⋯今後数十年間、教員を続けられる気がしない⋯心身ともに限界を迎えている⋯。このページは、そんな方へ向けたページです。私自身も教員として11年間勤務しました。要領が良[…]

転職サイトと転職エージェント
 
プロに聞くのが一番確実!

もう一つ大切なことは「転職の意思を固めてからエージェントを使おう」と考えないことです。

これは転職初心者にありがちなミスです。

転職エージェントの担当者に仕事を相談したり、求人を探しながら転職の意思を固めるのです。

仕事を探して、教員よりも良い仕事が無ければ、迷わずに教員を続けられます。

もちろん、教員よりもよい求人があったら、転職をすればいいのです。転職を迷っている人は、まず転職活動を始めましょう。

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40代で教員からの転職が可能な4つの理由

40代

では続いて、40代の教員からの転職が可能か否かについて解説をしていきます。

結論

転職が可能か否かは「転職する人」と「転職先」による

となります。例えば、「どこでもいいから転職をしたい」のであれば、転職は100%可能です。

しかし「未経験の職種に転職し、給与もアップしたい」となれば転職の難易度は格段に上がります。

 
確かにね…。

これらのことを念頭に置いてもらい、まずは「40代でも転職が可能な理由」を4つ挙げさせていただきます。

40代で転職を成功させる人もいる

休憩

理由の1つ目は、「40代で」転職を成功させる人が実際に数多くいる。ということです。

次にグラフは、私が「ランサーズ」にて教員からの転職者100名にアンケートをとった結果です。

教員からの転職をした年齢

加えて、dodaでの転職者の年代別、職業別割合も見てみましょう。

年代別の転職者数

割合として少ないですが、40代以降で教員から転職をした人は実際に多くいるのです。

ちなみに、私も36歳で教員からIT企業に転職をしています。

「35歳以上は転職が難しい」と言われますが、私は全くそのように感じませんでした。

教員の転職に対する「難易度」に関するアンケートもとっていますので、ご確認ください。

教員からの転職は難しい?

75%以上が、教員からの転職は「簡単〜普通」と答えていることがわかります。

もちろんスキルや転職先に大きく左右されると思いますが、40代での転職は十分に可能ということを知っていただきたいです。

教育業界の転職なら実績は十分

40代での教員からの転職が可能な理由。2つ目は「教育業界への転職なら実績が十分」だからです。

つまり、教育関連の業界に転職をする場合は、教員という実績は非常に有用なものになるということです。

後述しますが

  • 塾講師
  • 予備校講師
  • 家庭教師

などに転職をする場合は、転職が可能というだけではなく、高待遇での転職も視野に入るでしょう。

40代の転職では、教育業界が最も狙い目となるでしょう。

異業種の転職ならこれまでのスキルの生かす

教育業界以外への転職は、40代では難しくなります。

しかし、これまで身につけたスキルを活かすことで、教育業界以外への転職も視野に入ります。

具体的には

  • 社会人向けに何かを教える仕事
  • 教育✖️IT
  • 学校✖️営業

などです。教員の教えるスキルが高いことは明らかなので、社会人や高齢者に何かを教える仕事をしてみるのもよいでしょう。

また、「教育」「学校」「保護者」などの強みを持っている部分が活かせる職種に転職することもおすすめができます。

元教員のスキルや知識を欲している企業は意外と多いです。いろいろと求人を探してみましょう。

また

英語・音楽・スポーツなど、独自の強みをもつ先生方も多いでしょう。

これらの独自のスキルを転職に活かすことも効果的です。

給与より時間を重視すると転職しやすい

民間企業

転職が可能な理由。最後は「給与より時間を重視すると転職をしやすい。」ということです。

 
どういうこと?

一般論として「教員からの転職は難しい」と言われることがあります。

これは、「教員は民間と比較して給与が高め」であることが大きな理由です。

以下、教員と民間の給与の比較を見てみましょう。

民間の給与

年代平均年収
20代348万円
30代444万円
40代510万円
50代613万円
doda

教員の給与①

年代平均年収
20代298.4万円
30代370.0万円
40代479.0万円
50代653.0万円
学校の先生の年収を解説より

教員の給与②

年代平均年収
20代377〜514万円
30代514〜683万円
40代676〜782万円
50代782〜898万円
平均年収.jpより

調べるサイトによって異なりますが、教員の給与が民間の平均よりも多少なりとも良いことは事実でしょう。

そのため

転職の希望に「給与が上がる」を入れてしまうと、非常に厳しい条件となってしまうのです。

一方で、教員と言えば残業時間が多く、休日が少ないことが特徴です。

このような「労働環境を変えたい」というための転職であれば、教員からの転職は容易になります。

以下、私がとったアンケートの結果です。

残業時間の変化
転職後の休日の変化

このように、教員から転職をすると、労働環境はかなり良くなりやすいです。

  • 給与より自分の時間を大切にしたい
  • 家族と多くの時間を過ごしたい

などが転職の目的の方は、転職を成功させることがかなり容易となるでしょう。

40代で教員からの転職が難しい理由

続いては、「40代の教員転職が難しい理由」を紹介していきます。

どのような転職が難しいのか。失敗しやすいのか。しっかりと確認をしていきましょう。

求人数が少ない

1つ目の理由が「求人数が少ない」ということです。

厚生労働省が発表している年代ごとの求人数を見てみましょう。(2018年)

年齢求人数
(就職機会積み上げ方式)
19歳以下17,212
20~24歳117,646
25~29歳166,771
30~34歳145,945
35~39歳106,970
40~44歳69,935
45~49歳50,552

と、20代、30代と比べると、40代の求人数は数が半分程度になっていることがわかります。

求人数は、転職の成功率に関わる大切な指標です。

やはり、40代の転職は20代、30代と比べて簡単ではないことがわかります。

未経験の異業種転職は難しい

転職エージェント

40代の転職で、未経験の異業種転職はかなり難しいです。

未経験の職種に転職する場合、「ポテンシャル採用」が重要になります。

ポテンシャル採用とは

ポテンシャル採用とは応募者の潜在的な資質や可能性など、将来性に重きを置く採用方法です。

ポテンシャル採用は基本的に20代の採用で用いられる採用方法であり、40代ではかなり稀です。

40代で異業種への転職にチャレンジする場合は、事前にどのような知識が必要かを調べ、ある程度勉強をした上で転職活動をする必要があるでしょう。

必要な知識や技能は、doda などの転職エージェントに相談してみて下さい。

給与を上げる転職は難しい

先ほども触れましたが、教員は民間企業の平均と比べ給与が高めです。

そのため、転職でさらに給与を上げようとすると、条件が非常に厳しくなります。

40代の教員からの転職は、基本的には給与面を妥協することが成功率を高めるコツだと思います。

ただし

実は教員は、給与を「自給換算」するとかなり給与が低いことが知られています。

残業時間や休日出勤の時間が膨大なためです。

転職前に一度、さまざまな条件を整理して考えるとよいでしょう。

40代の転職にはリスクもある

最後に、40代の転職には、リスクがあることも知っておきましょう。

代表的なものは退職金の大幅な減額です。総務省の「平成31年地方公務員給与の実態」 には

  • 56歳勧奨退職者:平均2125万1000円
  • 58歳勧奨退職者:2141万6000円
  • 60歳定年等退職者:2133万円
  • 教育公務員の定年退職者:2200万円以上

というデータが掲載されています。

早期退職をすると、退職金は以下の表のようになります。(目安)

勤続年数退職手当の目安
1年108,857円
3年336,633円
5年674,475円
10年2,315,803円
15年4,535,733円
20年8,562,565円
25年11,900,795円
30年15,002,511円
35年16,020,528円

このように退職金が減額されることは知っておく必要があるでしょう。

さらに、40代となると家族から反対される可能性も高いです。

ポイント

一般に「転職」などの挑戦は、身内ほど応援をしてくれません

以外に感じるかもしれませんが、リスクを伴うのは身内も同じなので、反対される可能性が高いのは当然なのです。

ただし教員も、私のように「体を壊す」「家族と過ごす時間がない」などのリスクを抱えている職業のため、家族内でよく話し合い、応援をしてもらえると、転職の成功率も高まると言えるでしょう。

教師が転職を成功させる5つのコツ

健康

続いては、転職を成功させる5つのコツについて紹介をしていきます。

ここまで触れたものもありますが、もうまとめて紹介させていただきます。

5つのコツは以下の通り。

  1. 教育業界の転職を狙う
  2. 給与面は妥協する
  3. 40代に求められる役割を知る
  4. 自分の市場価値を知る
  5. 転職活動は計画的・効率的に行う

となります。

必ずしも「この通りにしなさい。」というわけではありません。ですが、成功率を高めるために知っておいてほしいと思います。

教育業界の転職を狙う

教材制作

まずは教育業界の転職を狙うことです。

教育業界を狙うか、異業種を狙うかで、採用率は圧倒的に異なると思います。

「教員の仕事内容は好きだが働き方が嫌いだ」という場合は、教育業界一択であり、成功率も高まるでしょう。

反対に

教育業界以外を狙うのであれば、さまざまな条件を妥協すると共に、新卒の気持ちで働くくらいの覚悟が必要でしょう。

完全なる教育業界でなくとも、教員のスキルを何かしら活かせる企業選びをすることも大切です。

自分の強みをしっかりと分析をしておきましょう。

関連記事

教員からの転職を検討中教員の強みがわからない効果的なPR方法を知りたいこのような悩みを持つ先生方は、ぜひこの記事を参考にしていただければと思います。この記事では長所を伝える時の3つのポイント教員の強み[…]

教員の強み

給与面は妥協する

続いては「給与面を妥協する」ことです。

ここまで何度も伝えてきていますが、「教員の転職が難しい」のは給与面で妥協できない人が多いからです。

つまり、この点を妥協できるのであれば、採用率を高めることが可能なのです。

 
お金は欲しいけど…。

収入を重視するのなら、教員を続けるのがベストな選択肢となる方が多いと思います。

もちろん教員は、自給換算をすると給与は低くみられることもありますが、ボーナスや退職金などは充実しています。

加えて

そもそも「教育業界」自体が比較的年収が低い業界です。

年収は「実力」よりも、「業界」によって大きく異なります。

転職しやすい教育業界で給与面を妥協するか、他の方法を考えるか。

いずれにしても収入面をどう考えるかが転職採用の1つのカギを握ることは間違い無いでしょう。

 
あくまで一般論なので、実際に転職エージェントで求人を聞いてみてね!

それがいいですね。2024年はコロナ禍が明け、求人数がここ数年で最も多くなっているチャンスの年ですし、しっかりと自力で調査をしてみて下さい。

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志望動機が大切

40代の転職では、志望動機が特に重要になります。

なぜなら

志望動機が、企業の採用担当者の心を動かすための重要な情報の1つだからです。

特に教員という仕事は、民間の人には偏った理解をされていることも多い仕事です。

教員生活を通し、何を学び、考えてきたのか。それを転職先でどのように活かそうと考えているのかを明確にしましょう。

その考えが企業とマッチすれば、転職の成功率は大きく高まるでしょう。

志望動機に限らず

自分が企業にどのように貢献できるのか。という思考や行動を忘れないようにしましょう。

つまり、企業側からの視点を忘れないということです。

「自分はこれをやりたい」ということよりも「御社にこのように貢献できる」という姿勢で志望動機を作成しましょう。

40代に求められる役割を知る

転職を成功させるコツ4つ目は、「40代に求められること」を理解しておくことです。

40代の転職者に求められるものは、以下のものが代表的です。

  • 専門性
  • マネジメント力
  • 企画・提案力

などになります。教員からの転職では、多少勝手が異なるところもあると思いますが、いずれにせよ、企業側が求めるものの理解に努めましょう。

わかりやすいところで言えば塾・予備校業界では「即戦力となる授業力」が求められることは想像ができるでしょう。

教員は授業力だけでなく

  • コミュニケーション能力
  • プレゼンテーション能力
  • 教科などの専門スキル

など高いスキルを身につけています。

企業が求めるものを探り、適切にアピールをしていきましょう。

転職活動は計画的・効率的に行う

転職活動を成功させる最後のコツは、転職活動を効率的計画的に行うことです。

 
転職活動はどのような流れで行えばいいの?

まずは転職エージェントに相談することが先決です。転職エージェントに相談することで

  • そもそも転職をすべきか
  • 転職計画
  • 自分の強み
  • 自分に合った求人

などを見直したり、調べたりすることができます。

その後は、基本的には3月(年度末)で退職を目指すのが無難でしょう。

そのためには、秋〜冬ころから転職活動を本格的に行うとよいでしょう。

注意

ベテランの先生方ならご存知かもしれませんが、1月中旬を過ぎると、年度内での円満退職が難しくなります。

体調などに問題がない場合は、12月までに管理職に退職の旨を伝えましょう。

退職のタイミングについては、こちらの記事をご覧ください。

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教員の退職を考えている退職の意向の伝え方を考えている退職をする流れを知りたいそんな方々の力になりたいと思い、このページをつくりました。(情報は2024年最新のもの)自己紹介[…]

教員を辞めるタイミング

また、転職活動を効率的に行うためには、転職エージェントを利用しましょう。

これを利用することで

  • 自分に合った企業探し
  • 興味がある企業に採用されるための対策
  • 企業との日程調整
  • 履歴書・面接対策

などの大部分を丸投げできます。(あくまでも手間を減らす目的で。転職するのはあなたなので、主導権はもちましょう。)

教員は非常に忙しいため、転職活動を全て自分で行うことはほぼ不可能です。

必ず転職エージェントを利用するようにしましょう。大手エージェントのdoda に登録をしておけば問題ありません。

複数登録したい。もっと詳しく転職エージェントを知りたい。という人は下の記事をみて下さい。

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教員の労働環境の異常性に耐えられない⋯今後数十年間、教員を続けられる気がしない⋯心身ともに限界を迎えている⋯。このページは、そんな方へ向けたページです。私自身も教員として11年間勤務しました。要領が良[…]

転職サイトと転職エージェント
 
プロにまかせて効率化!

40代の転職のおすすめ業種5選

それでは、転職におすすめの業種を5つ紹介させていただきます。

塾・予備校講師

転職しやすさ平均給与スキルの親和性安定性
しやすい26.7万高い高い
平均給与は(SPRIX Corp)より

一位は塾・予備校講師です。とにかく教員の経験が活かしやすいく、転職がしやすいです。

また、塾や予備校側にとっても、学校サイドの情報は常に欲していものです。

「塾講師一本」の人とは違った授業が実践でき、同僚や子ども達にも一味違った好影響を与えることができるでしょう。

給与は平均的ですが、大手の塾なら年収600万以上もありえます。

ぜひ、さまざまな求人を探してみて下さい。

注意点は、働く時間が夜型になりやすいということです。

また、学校が夏休みや冬休みの時期は、繁忙期になりやすく、教員時代とは違ったライフスタイルになるでしょう。

その点が許容できれば、一押しの転職先になるでしょう。

家庭教師

家庭教師
転職しやすさ平均給与スキルの親和性安定性
しやすい25万高い高い
平均給与は(家庭教師くらべ〜る)より

続いては「家庭教師」です。

家庭教師にはさまざまな種類がありますが、元教員であれば「プロ家庭教師」というジャンルに入ることが容易です。

「プロ家庭教師」は通常の家庭教師よりも単価が上がりやすいです。

平均給与の「25万」は目安と考えて下さい。家庭教師は実力主義なため、年収1000万を超える人もいます。

ただ、少なくとも時給3000円はとれるでしょうから、そこから先は腕次第といいったところでしょうか。

また、現在は「オンライン家庭教師」が非常に人気です。

家庭にお邪魔する必要がないので、家庭側にも教師側にも負担やストレスがありません。

現在大きなチャンスである家庭教師業界。検討してみるのもよいのではないでしょうか。

教材開発職

転職しやすさ平均給与スキルの親和性安定性
しやすい30万高い高い
平均給与は(ジョイキャリア職業ナビ)より

続いては教材開発職です。

こちらも、教員からの経験が活かせる職種になっています。

特に、授業のプリントなどをつくることが好きだった人にはおすすめができる仕事です。

  • 開発力
  • 分析力
  • 文章力
  • 注意深さ

など、教員とは一味違ったスキルを求められることもありますが、その分新たな楽しみも見出せる仕事でしょう。

実は私も、教員を辞めてからはフリーで教材開発職をメインで行なっています。

とてもやりがいがある、楽しい仕事です。

教材開発には、学校の問題集だけでなく、ITを利用したものや、社会人向けの教材など、さまざまな職種があります。

ぜひ一度、求人を探してみて下さい。思わぬ出会いがあると思いますよ!

事務職

転職しやすさ平均給与スキルの親和性安定性
しやすい25万普通高い

続いては事務職です。

 
事務職?

そうです。事務職は個人的におすすめしたい職種です。

意外と教員から事務職への転職は多いのです。

事務職の最も大きなメリットは「仕事が安定している」ということです。

つまり、急な仕事やイレギュラーな仕事が少なく、毎日安定して出退勤ができるところがメリットです。

私の妻も

正社員事務職ですが、入社依頼一度も残業が無く、有給も取りやすい環境です。

また、教員は基本的なパソコンスキルが身に付いているため、事務職で活躍しやすいこともメリットです。

学校の中に何人かは、必ず事務が得意な先生方がいます。そのような先生方は、転職の第一候補に挙げても良いのではないでしょうか。

営業職

転職しやすさ平均給与スキルの親和性安定性
しやすい31万円高い

最後のおすすめは営業職です。

営業職の魅力は

  • 教員の会話力が活かせる
  • どの業界にも役立つスキルが身に付く
  • 成果次第で給与が跳ね上がる

などが挙げられます。コミュニケーション能力に長けた教員であれば、成果を上げやすい職種です。

特に「教育」✖️「営業」の仕事などであれば、転職しやすく、成果も上げやすいでしょう。

また、成果次第で給与が大きく上がることも魅力です。

このあたりは、教員とは真逆の特性をもっているでしょう。

最近の営業は、ノルマなどが以前よりも厳しくない傾向にあるようですが、成果が出せない場合はノルマがデメリットになることもあるでしょう。

転職エージェントを通し、しっかりと仕事内容を確認しておくことをおすすめします。

フリーランスになるという選択肢も

最後「フリーランス」についても触れておきます。

フリーランスとは

会社や団体などに所属せず、仕事に応じて自由に契約する人のことです。「個人事業主」とも言えます。

アメリカでは3割ほどがフリーランスであり日本でもフリーランスの人口は増加傾向です。

フリーランス人口の推移

フリーランスは、職場や場所に縛られずに働ける、素晴らしい働き方の一つです。

ただし安定感に欠けるため、強くおすすめはしません。

ですが私以外にも教員からフリーランスになって働く人は大勢います。

もし興味がありましたら、私のTwitterにてDMを下さればと思います。

転職やフリーランスの現実を話させていただきます。

以上が教員からの転職におすすめの職種になります。

2024年はコロナも多少収まり、転職市場がここ数年で最も盛り上がっています。

良い求人も多いので、ぜひ希望に合った転職先を見つけて下さいね!

(転職エージェントはdoda がおすすめです!)

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40代が転職先を探す際の必須知識

続いて、40代の方に知っておいてほしい、転職先を探す際の必須知識を紹介します。

40代ともなれば、残す転職の機会は限られます。

チャンスを1度も無駄にしないよう以下の知識は必ず覚えておき、エージェントや企業の担当者に確認しましょう。

ここでは

  1. 固定残業代
  2. 離職率
  3. 直近3年間の離職率
  4. 有給取得率
  5. 年間休日
  6. 基本給
  7. 休みの形態

の7つについて詳しく解説します。

 
必ず覚えておこう!

固定残業代

固定残業代とは、働かなくても決まった残業代がもらえる制度のことです。

 
そんなに素晴らしい制度があるの?

実はこれが落とし穴。ぱっと見は「残業がなくても残業代がもらえる」ということになりますが、そんなに甘くありません。

実質「うちの会社は残業がありますよ」と言っているようなものです。しかも残業時間は多く、基本給が少ないことが多いです。

固定残業代により、手取りを高く見せているのです。

教員を悩ます給特法「定額働かせ放題」と同じなのです。

離職率

離職率を求人情報に載せている会社は非常に少ないです。逆にいえば、載せている会社はホワイトな会社と言ってもいいでしょう。

また、辞めた方の退職理由は必ず確認しましょう。聞いた時にごまかす会社や、曖昧な返答する会社は不安です。離職率20%以上の会社はブラック企業の可能性が有ります。

直近3年間の離職率

とても重要な項目です。ここ最近でやめた人がいるかどうか、必ず確認しましょう。

直近3年間の離職率が30%以上であればブラック企業の可能性が高いです。

サイトに載っていなくても、転職エージェントの方や、転職先の方に直接質問して確かめてみてください。

有給取得率

休み

有給には有給取得率と消化率があります。特に有給取得率は必ず見るようにしましょう。

日本の法律で1年間に5日間有給を消化しなければいけないという決まりがあります。

ですので、どの会社も有給は取れます。そのため5日間以外の平均取得率を見ることがおすすめします。

年間休日

年間休日とは、社員を募集しているその会社が定めている年間の休日日数の合計です。

例えば週休2日と言われても、全体の休日を正確に表しているとは言えないからです。

年間休日は、昨年の実績の数字をもらうようにしましょう。

  • 116日以下の会社
  • 昨年の実績をすぐ答えられない会社

危険です。

求人に記載ある年間休日と口頭で言われた年間休日の日数に5日以上誤差がある場合は要注意です。夏季休暇や年末年始についても必ず聞くようにしましょう。

基本給

入社後、基本給に後悔する人は多いです。

企業の中には、社員の給料を少なくするために、いろんな手当をつけて手取りの金額を大きく見せようとすることがあります。

基本給を気にして転職する人は少ないので、手取りの金額だけを見てしまうと不景気の時に給料下げられてしまいます。

休みの形態

週休2日制」と「完全週休2日制」の違いは必ず理解しておく必要があります。

完全週休二日制
毎週必ず2日の休みがあること。
週休二日制
1年を通して、月に1回以上2日の休みがある週があり、他の週は1日以上の休みがあることです。

つまり週休二日制は「月に一度しか二日の休みが無い」場合もあるのです。

これは年間にすると休日が30日以上変わる可能性があります。 まるまる1ヵ月ですから非常に大きいです。

年間休日116日以下の会社は、平均より休みの日数が少ないです。覚えておきましょう。

40代の先生が辞めたいと考える理由

最後に、40代の教員が「仕事を辞めたい」と考える代表的な理由について紹介をさせていただきます。

勤務時間が長過ぎる

とにかく教員は勤務時間が長すぎます。

おそらく、ほとんどの人が過労死ラインの目安となる月80時間、時間外労働をしていると思います。

これは多くの人にとって、40年間働き切れる環境ではないのです。

加えて

残業代も出ないのですから、恐ろしい環境といえます。

教員の仕事を自給換算すると、アルバイト並みになってしまうのも、このためです。

これでは、教員からの転職を考える人が多くても当然です。

 
今の学校が回せているのは、先生方のとてつもない努力と犠牲のたまもの…。

体力的に大変になった

1つ目は「体力的に大変になった」です。

教員は非常に体力が必要な仕事です。若手ですら疲労困憊のこの仕事。

40代ともなれば、体力的には非常にキツくなるでしょう。

小学校では体育や運動会の指導、中学校では部活動の指導など通常の職種では考えられないような仕事を行わなければなりません。

この先10年、20年続けていくとなると、転職を考える人がいるのも当然といえるでしょう。

校務分掌の負担が大きい

40代ともなると、校務分掌の負担が非常に大きくなります。

複数の重い文章を抱え、それぞれの主として業務をこなさなければなりません。

場合によっては、地区や県の代表なども務めなければならないでしょう。

子どもとの距離や関係も、年々離れていく一方になると思います。

やりがいが感じられる業務もあるでしょうが、反対に、嫌になってしまう人も多そうです。

管理職になりたくない

続いては、「管理職になりたくない」という理由です。

ツイートにあるように、現在管理職になりたくてなる人はほとんどいません。

しかし、管理職の希望者が少ないため、仕方なく管理職になる人が多いことも事実です。

特に教頭職は、校長と比べても圧倒的に残業時間量が多くなっています。 (ベネッセより)

昇進に希望が無く、子どもとの距離が離れ、「教員としてやりたいことはやった。」と考え転職を決める人も多いようです。

家族の都合

親の都合

続いては「家族の都合」です。40代となると、両親や子ども含め、家庭環境に大きな変化が訪れます。

その際、残業時間が長く、土日も時間の融通がきかない教員という職業を辞めるという選択肢が出てくる人が多いようです。

現在は介護や家事代行など、さまざまな便利なサービスが出てきています。

しかしそれでも、退職をしなければならない事情を抱える人が多いのでしょう。

転職の最後のチャンスをつかみたい

最後は「転職できる最後のチャンスを掴みたい」ということです。

教員からの転職ということを考えると、40代は最後のチャンスとも言えるでしょう。

ここまでの人生を振り返り、「もっと多くのことにチャレンジしたい!」という気持ちから教員を辞める決心をする人もいます。

私にも

同じような気持ちがありました。教員は非常に忙しかったのですが、それでもなぜか、歳を重ねるごとに「自分の人生はこのままでいいのか…」と感じる気持ちもあったのです。

教員を辞める人というのは、多くはありませんが、振り返るとちょこちょこいた気はします。

そして、辞めた人はほとんど戻ってきません。教員と同様、外の世界にも果てしない魅力があるのでしょう。

以下は私のアンケート結果です。

後悔はあるか
転職に対する恐怖心

転職には不安はつきものですが、新たな人生を切り開くための1つの手段ではあるのでしょう。

40代で教員からの転職を行なった感想

40代で実際に教員からの転職を行なった方々の感想を紹介します。

この感想は、ランサーズを利用して独自に調査・集計を行ったものです。(以下は実際にアンケートを行なった様子)

40代で教員からの転職を行なった感想
40代で教員からの転職を行なった感想
私は、以前から教員以外の仕事がしたいと思い、転職を決意しました。

結果的に転職した先は、食品メーカーの営業だったのですが、よかった点は、まず営業という自分の頑張りが数字に出て、それがお給料に反映されるところがよかったと感じました。また、食品は人々の生活に直接関わっていくので、教員の仕事とはまた別のやりがいを感じることができました。

悪かった点は、やはり今まで学校の中では、営業のような数字をそこまで追いかけるようなことはなかったので、いざ営業の仕事をやると数字を追いかけるプレッシャーが大変だったと感じました。

さらに、年齢的に見ても営業の仕事の経験がないと初めてのことが多く、わからない点を学びに行く積極性を持つ必要がより求められるので、その点も大変でした。


(41歳 公立中学校 男性)
40代で教員からの転職を行なった感想
その年までずっと教員として勤務をしていきましたが、「教室」という現場以外で教育に携わっていきたいと思っていました。

しかし、なかなかタイミングがなかったのですが、いわゆる「学校異動」のタイミングで思い切りました。いくら学校を異動してもやることが変わらないことにマンネリ化を感じ、やりたいことをチャレンジすることにしました。

「このタイミングを逃せばなおさら挑戦しにくくなる」と思い、学校から一歩外に出た教育系の企業から学校教育を支えていきたいという気持ちのままにチャレンジすることにしました。そして教員としての経験を生かし、教育系のNPOで教育の制度を変える取り組みをしながら教育に携わっていくことにしました。

(43歳 私立中学校 男性)

40代の転職体験談

40代で教員からの転職に成功したkouさんにインタビューをさせていただきました。

40代、子持ちで不動作関係の会社へ転職したkouさん。

何を考え、どのような手順で転職を成功させたのでしょうか。その体験談はこちら

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40代の転職体験談

まとめ

これで、40代の転職に関するコツや転職先、辞めたい理由の紹介を終わります。

言うまでもなく転職とは大きな決断です。

転職で失敗しても、誰も責任をとりません。

反対に、転職をしないで人生に後悔しても、誰も責任をとりません。

とても難しい決断だと思います。

ですが今は、幸か不幸か教員になるのがとても簡単な時代です。

転職して、失敗したなら教員に戻ることは容易な時代なのです。

転職に失敗し、教員に戻ったとしても、あなたの転職経験は人生に豊かさをもたらすしょう。それは子どもたちに伝わります。

成功と失敗

この記事を読んでくださった先生方が、転職をするにしろ、しないにしろ、1年後の未来が幸せ溢れるものになることを、心よりお祈りしています。

転職エージェントでは「自分は転職すべきかどうか」から相談ができますので、利用してみるのもいいでしょう。

転職エージェントは、教員からの転職に強いdoda をぜひご利用くだだい。

先生方のこれからの人生を同じ空の下から応援しております。

 
またねー!