- 教員からの転職を検討中
- 教員の強みがわからない
- 効果的なPR方法を知りたい
このような悩みを持つ先生方は、ぜひこの記事を参考にしていただければと思います。
この記事では
- 長所を伝える時の3つのポイント
- 教員の強み10選
- 知っておくと便利な強み一覧
を紹介してきます。これらを知っておくことで、教員の転職で失敗する可能性は激減するでしょう。
ぜひ参考にして下さい。(情報は2024年最新のものを用意しています!)
それでは解説を始めます。
強み(長所)を伝える時の3つのポイント
転職において、強みを伝える場は以下の通り。
- 面接
- 履歴書
- 職務経歴書
この際、企業に伝える強みを上手に選定したり、伝え方に工夫をしないと効果的なPRになりません。
まずはPRに効果的な「強み」について考えていきましょう。
① 強み(長所)の効果的な選び方
強み(長所)を企業に伝える際は、好き放題アピールすればいいというものではありません。
社会人経験の中で身につけてきたもののうち、入社後に活かせるスキルや経験を答えることが基本です。
特に大切なのは「ポータブルスキル」です。ポータブルスキルとは、会社や職種に関係なく活かすことができるスキルのことです。
ポータブルスキルには「マネジメント力」「提案力」「課題解決力」などがあります。
ポータブルスキルのほか、スキルの分類には「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」というものがあります。
テクニカルスキルとは、職種ごとの専門スキルや資格のことです。「TOEIC700点」「人事労務経験5年」「簿記2級」などがあり、履歴書や職務経歴書に書けるものです。
ヒューマンスキルは仕事に対するスタンスや性格に近いもので「協調性がある」「忍耐力がある」「柔軟性がある」といったものが挙げられます。
ポータブルスキルをアピールできない場合、テクニカルスキル、ヒューマンスキルを用いて回答をしても問題ありません。
注意点
長所はなんですか?」と聞かれたときに、「簿記2級です」と答えるのは少し違和感があります。テクニカルスキルを使って回答する場合は、「仕事における強みと言い換えるならば」といった前提をつけて答えるといいでしょう。
ヒューマンスキルは「過去の仕事でどのように活かされたのか」を客観的な実績や評価とセットでアピールするように心がけましょう。
②強みはエピソードを交えて話そう
「強み(長所)を伝える時の3つのポイント」2つ目は「エピソードを交えて話す」ということです。
日本人は特に、自分の強みや長所を堂々と語ることに苦手意識を持つ人が多いです。
しかし、転職という人生がかかった勝負どころで、遠慮していてはもったいありません。
ありきたりな回答ではなく、相手が納得するような説得力のあるアピールがをしましょう。
そのためには、次のような流れで話をすることです。
- 結論
- エピソード
- 強みの職場での活かし方
この順で答えると、自己満足にならない、説得力のあるアピールを行うことができます。
例文①
私の強みはコミュニケーション能力です。
私は現在、学校の生徒会主任という立場で仕事に取り組んでいます。
子どもたちから「校則の見直し」の提案があったときは、子ども、教員双方からの意見をまとめ、全校生徒が集まる生徒総会にて、誰もが納得感のある校則見直しを成功させました。
子どもや先生方から「〇〇先生が間にたって意見をまとめてくれたので、とても助かった」と言ってもらえました。
この経験から、私は自分のコミュニケーション能力に自信をもつようになりました。
この経験を活かし、御社でもチーム営業の要として貢献していきたいです。
例文②
私の長所は「計画性」と「マネジメント能力」の2点です。
私は現在学年主任という立場で、8人の集団をまとめています。
修学旅行・家庭訪問・学園祭・テストなど、行事は同時進行で行われていきます。
それらの行事を円滑に回せるよう、適切に計画をたて、部下である先生方と共に運営を行っています。
管理職からも、「君が主任の学年は、毎年スムーズに運営がなされている」という評価をいただいています。
この経験を活かし、御社でも円滑なプロジェクト運営を推進してまいります。
このように
① 結論
自分のどんなところが強み(長所)だと思っているのか
② エピソード
どんな場面で長所だと感じたのかをエピソードを交えて
③ 強み(長所)の職場での活かし方
転職先での長所の活かし方を具体的に
という流れで伝えると独りよがりにならずにアピールができるでしょう。
エピソードでは、「他人からも評価されている」という視点を組み込むことで、説得力が上がりますよ!
転職エージェントも利用するべき
「強みや長所」を考える際は、自己分析が不可欠。
一方で、自分の強みは自分では気付きにくいことも多いです。
あなたがアピールすべき強みは、「転職先」によっても変化します。
そこで利用すべきなのが「転職エージェント」です。転職エージェントとは、無料で担当者が転職をサポートしてくれるサービスです。
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③ 強みを伝える際のNG例を知る
「強み(長所)を伝える時の3つのポイント」最後は「NGに気を付ける」ということです。
強みを伝える際に、よくある落とし穴に落ちないように気を付けて下さい。
NG1. 長所の羅列をしない
「努力家で責任感が強く、誠実で集中力があり…」と自分の長所を羅列するだけだと、印象が薄くなります。
また、一般的なありきたりの表現ばかりが並ぶため、それが実際にどのような長所なのかが相手に上手く伝わりません。
NG2. 面接の印象とずらさない
おっとりとした印象の人が「明るい性格で誰とでも気軽に会話することができます…。」
と言ったところで、特に面接の場では相手に伝わりにくいでしょう。
そればかりか、「この人が言っていることは本当かな?」と悪い印象に伝わってしまいます。
「明るい」「几帳面」などは面接でボロが出やすいワードです。使用には気をつけましょう。
NG3. 転職先の仕事と関連性が少ない
事務職への転職希望なのに、無理やりコミュニケーション能力をアピールしたとします。
もちろん事務職にもコミュニケーション能力は必要ですが、「事務処理能力」「PCスキル」などをPRしたほうがスッキリします。
あなたの強みが、転職先でどのように生かせるのか。をいつも考えるようにしましょう。
これは強みだけでなく、仕事観や人生観においても同じことが言えます。社風に合わせたアピールでなければ逆効果です。
企業の気持ちになって話をすることを忘れないでください。
NG4. 自分の強みを過大評価しない
長所と短所は表裏一体です。つまりあなたの強みも、場合によっては短所になってしまうこともあるでしょう。
「慎重」である人は「消極的」と捉えられてしまうこともあるのです。
強みは積極的にアピールしてよいものですが、「それゆえの失敗例」なども頭に入れて、必要に応じて話すことができると柔軟な人物と捉えてもらいやすくなります。
強みゆえの失敗例はわざわざ話す必要もありませんが、頭の片隅に入れておくのもよいでしょう。
同様に
「弱み」「短所」を面接で聞かれた時は、 ポジティブなまとめ方をするように心がけましょう。
短所を話す例
「私の短所は、相手の意見に納得が行かない時に、つい頑固になって自分の考えを主張してしまうことです。
しかしある時、先輩から『意見を堂々と主張できるのがあなたの良さだが、もう少し周囲の意見にも耳を傾けてほしい』と言われました。
それからは、まず相手の話を聞き、『この人はなぜそう考えるのか』という背景を理解するように努めています」
まとめ
これで「強み(長所)を伝える時の3つのポイント」の解説を終わります。
- 強み(長所)の効果的な選び方
- 強みはエピソードを交えて話そう
- 強みを伝える際のNG例を知る
これらのポイントを押さえ、上手にあなたの強みをアピールして下さいね!
では続いて、「教員からの転職に使える強み10選」を紹介していきます。
これらを上手にアレンジすれば、転職活動で困ることが激減しますよ。
教員の強み10選
ここからは、教員がもつ強み(長所)10選を紹介していきます。
教師をやっていると、周りが全員教員なので気付きにくいものも多いです。
しかし、ケーキ屋さんがケーキ作りが上手なように、教員もさまざまな能力が他の職業よりも突出している点が多くあります。
ぜひ参考にして、転職を成功させて下さい!
① コミュニケーション能力がある
★ ポータブルスキル
教員の強みとして最も汎用性が高いものは「コミュニケーション能力」です。
教員はさまざまな性格や背景をもつ子どもたちと日々上手に接しています。知らず知らずのうちに高いコミュニケーション能力が身についていることが多いのです。
ここでのポイントは、コミュニケーション能力を「子ども」に限定しないことです。教員は
- 子ども
- 保護者
- 同僚
- 地域の方
- 外部業者
など多様な方々と連携をとる仕事です。
特に「対応が難しい保護者(いわゆるモンスターペアレント)」などのクレーム対応は、どの仕事でも必要になる可能性が高い能力です。
難しい保護者とも上手に付き合えた経験や、そこで学んだことを面接などでアピールするのもよいでしょう。
② 考えを正確に伝えることができる
★ ポータブルスキル
1つ目は「自分の考えを正確に伝えられることができる」ということです。
教員とは「人に説明する仕事」と言ってもよいでしょう。
- 出来事
- 物事
- 未知のこと
を相手にわかりやすく説明しなければなりません。これは、「どの仕事においても役に立つ」スキルなのです。
会話やメールで、上司・取引先・顧客に連絡をとらなければならないことは多々あります。
その際、説明が下手で「何が言いたいのかわからない」という人は意外と多いです。
しかし教員は、日頃から「説明」を仕事にしているため、的確に相手に言いたいことを伝えることができます。
「話が端的でわかりやすい」これは教員が持つ、必ず役立つ強みの一つなのです。
③ プレゼンテーション能力
★ ポータブルスキル
続いては「プレゼンテーション能力」です。
教員は毎日数時間、30人の子どもの前で数時間の授業をしています。
しかしほとんどの社会人は「人前で話す」ということに苦手意識や抵抗を持つ人がほとんどです。
「声がよく聞こえない」というレベルの人も本当に多いです。
一方
教員は、数十人の前で話すくらい日常です。
大きな声で、相手を見て、論理的に話すことができます。
特に面接では、堂々とこの強みをアピールすることで、一層の説得力を相手に与えることができます。
ただ話すだけでなく、相手の反応に合わせて臨機応変に対応できる姿勢をみせるとなおのこと高評価です。
教員時代にわかりやすい授業をするために心がけてきたこと、それを転職先でどのうように生かすことができるかを整理しておきましょう。
④ 教育に関する専門的知識
★ テクニカルスキル
転職先によっては「教育に対する専門知識」を強くアピールすることができます。
- 塾
- 家庭教師
- 教育機関
へ転職する場合はもちろん、現在は
- 「IT」×「教育」
- 「営業」×「学校」
- 「デザイン」×「教材開発」
などの多種多様な職種があります。
特に30代・40代の方はこれらの専門知識をPRすることが転職成功の秘訣です。
私は教員系経験11年で転職をしましたが、そのような経験を持つ転職者は少ないので、多くの企業から「珍しい」と声をかけていただきました。
「教員辞めるのもったいない…。」と考える人が多いからこそ、教師の経験は大きな武器になるのです。
⑤ 教科に対する専門的知識
★ テクニカルスキル
続いては「教科に対する専門知識」です。
私も現在は「理科の教材開発」をメインの仕事にしています。
しかし「英語」「美術」「音楽」「体育」など自分が得意としている教科の専門知識を生かして転職することは十分に可能です。
私がインタビューした「show」さんも英語の知識を生かして一部上場企業へ転職をしています。
「教員からの転職体験談」シリーズ。今回は中学校の英語教員からの転職東証一部人材系企業へ転職労働環境の改善に大成功という道を歩んだ、「show(しょう)」さんの転職体験談を紹介します。(下はイン[…]
自分がもっている教科のスキルは、思わぬ企業で役に立つことがあります。
そのあたりは、doda などの転職エージェントに相談することが一番でしょう。
⑥ 計画性とマルチタスク能力
★ ポータブルスキル
続いては「計画性」と「マルチタスク能力」です。
教員の業務というのは、さまざまな業務が並行して行われていきます。授業・学級経営・部活動・保護者対応・行事・校務分掌etc…。
「授業のみに集中」したことがある教員など皆無でしょう。
ですが、これらの仕事を上手にこなしてきた人は特にアピールのチャンスです。
どのように計画を立て、優先順位をつけてきたのかをアピールしましょう。
しいて言えば、教員の忙しさが民間にはイマイチ伝わらないことがネックです。
民間の人にもイメージしやすいよう、具体的なエピソードを大切にしながら伝えましょう。
⑦ 事務処理能力とPCスキル
★ テクニカルスキル
教員であれば
- 基本的なPC操作
- Microsoft Office
- メールやフォルダの管理
などの操作を難なく行えるでしょう。「強み」というには多少弱いかもしれませんが、企業としてはしっかりと身につけておいてほしい能力です。
面接官には「教員はパソコンに弱い」という数十年前の意識が残っている人も多いので、しっかりと伝えておきたいポイントではあります。
もちろん、マクロやプログラムを組むことができる人は、さらなる強みになりますので、忘れずにPRしておきましょう。
⑧リーダーシップとマネジメント能力
★ ポータブルスキル
忘れてはならないのが、集団を統率するリーダーシップとマネジメント能力です。
教員は、年齢の離れた児童・生徒の統率経験があるため、マネジメント能力に長けています。
教員にも色々なタイプの人がいますが、リーダーに向いている人は多いです。
実績や経験があれば、積極的にアピールしましょう。
注意①
教員が統率力があるのは確かでしょう。しかしまとめてきたのが「子ども」ということが企業からは低く評価されることもありえます。
子どもだけでなく、学校組織として同僚をまとめた経験なども合わせてアピールしましょう。
注意②
教員に対して「偉そう」「扱いにくい」というイメージを持つ人も少なくありません。
リーダーシップをPRする際は特に、謙虚さや人の意見に耳を傾ける姿勢も合わせて伝えるようにしましょう。
⑨責任感をもって仕事にあたることができる
★ ヒューマンスキル
教員には責任感がある人が多い。これは一般に浸透している考えのようです。
「責任感があります!」だけだと中途半端なアピールになってしまいますが、
- 仕事を最後までやり遂げる
- 努力や勉強を欠かさない
- 自分の言葉に責任をもつ
など、責任感を持って働いたエピソードや、転職先でその責任感をどのように発揮していきたいのかを具体的に語ると良いでしょう。
もちろん、自分一人の話でなく、他者とも連携できることを、あわせてしていく必要もあるでしょう。
⑩ 忍耐力・ストレス耐性
★ ヒューマンスキル
最後は「忍耐力」「ストレス耐性」です。これは強みとして前面にアピールする必要はありません。
しかし企業としては、「忍耐力・ストレス耐性」はぶっちゃけ気になるポイントです。転職者であればなおさらです。
面接官としても「すぐに辞めてしまう人」は絶対に採用したくないでしょう。
教員が大変な仕事ということは、今や日本中の常識です。教員よりブラックな仕事があるのか疑問なくらいです。
教員として身を粉にして働いた経験は、しっかりとPRするのは悪くないでしょう。
しかし、転職先で理不尽な扱いを受けてしまっては元も子もありません。
忍耐力も「さりげなく」アピールするが良いかもしれません。
私は以前、教員からの転職者100人に、転職前後の「残業時間」「休日」の違いを聞きました。
その結果も載せておきますね!
また
現在の転職エージェントは転職者に、「企業が業務内容を偽っていなかったか」というアンケートをとっています。
転職エージェントとしっかり相談することで、ブラック企業に転職してしまう可能性を激減させることができます。
教員の労働環境の異常性に耐えられない⋯今後数十年間、教員を続けられる気がしない⋯心身ともに限界を迎えている⋯。このページは、そんな方へ向けたページです。私自身も教員として11年間勤務しました。要領が良[…]
教員におすすめ!強み一覧表
最後に面接で使いやすい「強み(長所)」の一覧を載せておきます。
自分や転職する企業の社風に合ったものがあれば、これらをアレンジしてPRすると良いでしょう。
便利で使いやすい強みの一覧
- 真面目(まじめ)
- 協調性がある
- ポジティブ
- 負けず嫌い
- 集中力がある
- 素直
- 明るい
- 気配りができる
- 誠実
- おおらか、穏やかである
- 論理的
- 几帳面
- 創造力がある
- 謙虚
- スピーディ
- 勉強熱心
- 丁寧
- いつも笑顔
短所を長所に!弱みと強みの裏返し表
続いては、あなたの短所を長所とし表現するための裏返し表です。
面接では短所を聞かれることも多いです。その際は必ずポジティブな表現で終わるようにして下さいね。
短所 | 長所 |
考えずに行動してしまう | 思い立ったら即行動 |
頑固である | 粘り強さがある |
全力になりすぎる | 常に責任感を持つ |
目立つのが苦手 | 縁の下の力持ちになれる |
すぐに影響される | 素直 |
慎重すぎる | 丁寧さがある |
自己主張が激しい | リーダーシップ |
何でも気にしてしまう | 周りをよく見ている |
流されやすい | 協調性 |
繊細 | 感受性豊か |
おせっかい | 包含力がある |
何でも気にしてしまう | 人の気持ちを推し量れる |
考えずに動いてしまう | 活動的(活発) |
すぐに影響される | 共感性が高い |
1つのことしかできない | 集中力が高い |
楽観的すぎる | 前向き |
まとめ
これで教員が持つ「強み」「長所」の解説を終わります。
- 長所を伝える時の3つのポイント
- 教員の強み10選
- 知っておくと便利な強み一覧
これらの内容をしっかりと押さえるようにして、転職活動に臨んで下さいね!
教員からの転職は、みなさんがイメージするほど難しくありません。(以下アンケートの結果)
みなさんの転職成功の一助になれば、これほど嬉しいことはありません。
このサイトでは、教員からの転職情報をたくさん載せております。
よろしければ、ぜひご覧くださいね!
数年後、みなさんが笑顔で人間らしい生活をしていること、心よりお祈り申し上げます!!