教員を続けるのが辛くて辞めたい…。だけど
- この程度で辞めるのは甘え?
- 本当に辞めてしまっていいの?
- 続けるべきかどうかの判断基準は?
このような考えが頭をよぎり、どうしたらいいのかわからない…。
この記事はそのような方へ向け、元教員である私が作成しました。
この記事を読めば、あなたの判断が「甘え」かどうか、整理するきっかけになるでしょう。
【結論】教員を辞める=甘えではない
まず始めにお伝えしたいことは、「教員を辞める=甘え」では無いということです。
そもそも「教員を辞めるなんて甘えなのかな?」と悩み、検索し、この記事にたどり着いているあなたは、これまで精一杯頑張ってきたのではないかと思います。
私は教員として11年間精一杯勤務してきました。
その結果「体を壊す」という形で退職をすることになりました。
みなさんには、私と同じような思いをしてほしく無いと思い、このサイトを運営しています。
教員には真面目な方がとても多いです。みなさんも、心身ともに辛いのであれば、「甘え」などは気にせず、前向きに
- 休職
- 退職
- 転職
を検討するのも良いと私は考えます。
これが私の結論です。
そうですね。この記事を読んでいる方が、教員を続けようと、辞めようと。
その結果どんな人生になろうと誰も責任をとってくれません。
「教員を辞める=甘え」では決してありません。
しかし、自分が辞めるべきかどうか、客観的な基準となる意見は必要だと思います。
その判断に、少しでもこの記事が参考になれば幸いです。
教員を辞めることが甘えでは無いケース6選
まずは教員を辞めることが甘えでは無い代表的なケースを6つ紹介します。
具体的には以下の通り。
- 仕事が原因で体調が悪い
- 教員の労働環境に課題を感じる
- 教員が向いていないと強く感じる
- 保護者や子供から受けるストレスが大きい
- 職場の人間関係が悪く改善が難しい
- 自分のキャリアプランに合わない
それぞれ解説をしていきます。
仕事が原因で体調が悪い
1つ目は、仕事が原因で体調が悪くなっている場合です。
これは本当にキケンな状態で、私としてはすぐに病休を検討してほしいです。
具体的には
- 睡眠
- 食事
- 呼吸
- 動機
などに違和感があれば赤信号です。私は倒れる2年ほど前から、これらの症状を感じていました。
病院に行ったりもしましたが、血液検査などは以上無し。「精神的にタフだね」と言われることも多かった私は、まさか体調不良の原因がメンタルとは思わず、限界まで働き続けてしまいました。
最終的に倒れてしまい、教員を辞めて4年経った今も体は全回復しません。
幸い多くの企業から依頼をいただき、フリーランスとして活動していますが、みなさんには私のようになってほしくありません。
もちろん「甘え」という人もいるかもしれません。ですが、頑張って体を壊しても、だれも助けてくれません。自己責任です。
体調に不安を感じる場合は、病休・休職・転職などを検討してもいいかもしれませんね。
教員の休暇に関しては以下の記事をごらんください。
教員の仕事が大変すぎて、休職を検討している…。学校現場では、精神疾患だけでも毎年5,000人以上が休職をしています。文部科学省「令和2年度公立学校教職員の人事行政状況調査について(概要)今この記事を[…]
教員の労働環境に課題を感じる
続いては、教員の労働環境に課題を感じ、定年まで続けることが難しいと考えている場合です。
そうですね。教員の多忙化解消が早く進んでほしいと、私も心の底から祈っています。
ですが正直、政府に本気で改善しようとする姿勢は見られません。
ネットでも教員の労働環境に関する意見は多く見られますが、その大部分が否定的なものです。
見ているこちらまで辛くなりますが、このような意見で埋め尽くされています。
しかし、このような環境でも教師として前向きに働くこともできますし、転職を検討することもできます。
教員を続けて後悔するかもしれませんし、辞めて後悔するかもしれません。
参考に、私が教員からの転職者100名にとったアンケートを載せておきます。
一般には、教員は転職する際に恐怖を感じる傾向がありますが、転職をしてしまえば後悔しない人が多いようです。
現在教員は、一度辞めても再度戻ることは簡単です。教員が辛いようでしたら、一度転職を検討するのもよいかもしれません。
転職した結果「やっぱり教員がいい」となったとしても、それは成功なのではないでしょうか。
教員からの転職活動をする場合には、自分一人では行わず、無料で利用できる転職エージェントを利用してください。
多くのアドバイスがもらえる上、ブラック企業に転職してしまうリスクを激減させることができます。
教員が転職エージェントを利用する場合、もっともおすすめできるエージェントはdoda です。
dodaは業界最大規模の求人数をもち、教員からの転職に力を入れているためです。
3分で登録ができますので、まずは興味がある仕事を探してみるのもいいかもしれません。
少し気分が前向きになりますよ。
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現在はコロナも落ち着いてきており、求人数が一気に増加している時期ですので、転職にはおすすめの時期になります。
いずれにせよ、教員の多忙化は一刻も早く解消されてほしいものです…。
教員が向いていないと強く感じる
3つ目は「教員が向いていない」と強く感じる場合です。
そうです。教員に限らず、仕事には全て向き不向きがあります。
これはとても大切なことで、私の感覚では、向いている仕事と向いていない仕事では5倍ほどパフォーマンスが変わります。
つまり
向いていない仕事を頑張ることは、非常に効率が悪いのです。
もちろん教師になったからには、教育に関する興味は一定以上あったのだと思います。
ですが、子供のころに憧れた教師像、自分が目指す教師像と、勤務先での働き方が一致するとは限りません。
子どもや保護者の様子は学校ごとに全くと言っていいほど異なりますよね。
その学校や地域には、それぞれの常識があるわけです。
つまり、その学校や地域の実態と、自分が目指す姿が異なる場合は、教員を辞めたいと感じるのも無理はないのです。
学校以外にも教育に関わる仕事は山ほどあります。
このような場合も、教員を辞めることが甘えとは言えないでしょう。
保護者や子どもから受けるストレスが大きい
続いては、保護者や子どもから受けるストレスが大きい場合です。
そうですね。ある程度はあると思います。
しかし学校現場では、こちらが全く悪く無いのになぜか謝罪しなければいけないような、意味がわらないような状態になることも多いです。
もちろん仕事にストレスはつきものですが、理不尽な状態や、過労死ラインを超えるような場合は、辞めたいと考えるのは甘えではありません。
もっと言えば
そんな環境で思考停止で働いていることが甘え。
と考える方も少なく無いでしょう。
すぐにストレスから逃げることは強く勧めませんが、保護者や子どもからの理不尽な扱いを受けたり、そのストレスを解消したりする時間がない場合は、教員を辞めることが甘えとは言えないでしょう。
職場の人間関係が悪く改善が難しい
続いては職場の人間関係が悪い場合です。
私は
11年間、常に職場の先生方には恵まれてきました。
ですがネットを見ると、職場の先生との関係が悪く、困っている先生方が非常に多いことに驚きます。
教員としての仕事は充実しており、職場の先生だけが問題の場合は、何とか耐えて異動を希望するのもよいでしょう。
ですが前述の通り、身体を壊してしまいそうな場合は、教員を辞めることを検討することも必要です。
キャリアプランに合わない
教員としての自分の未来の姿と、自分のキャリアプランが一致しない場合も、教員を辞めることは甘えにならないでしょう。
教員は管理職に憧れる人が少ないです。
また、教員のキャリアを活かして新たな活躍をする方も大勢います。
教員を辞めたい理由にこのような動機も含まれる場合は、それは断じて甘えとは言えないでしょう。
教員を辞めることが甘えになるかもしれないケース
続いては、教員を辞めることが甘えになるかもしれないケースを紹介します。
教員を辞める方の中には、稀ではありますが、甘えで辞めるケースもあるでしょう。
ここでは代表的な例として、以下のものを解説します。
- 自分が最大限の努力をしていない
- 仕事がだるい、めんどくさい
- 責任をもちたくない
それぞれ解説をしていきます。
自分が最大限の努力をしていない
一つ目の例は「自分が最大限の努力をしていない」という場合が挙げられるでしょう。
あなたの仕事ぶりが十分で無い場合、「職場の先生」「保護者」「子ども」から注意されたり不満を言われてしまう可能性はあるでしょう。
周りの先生方や保護者も人間なので、十分でないことに文句を言いたくなるは当然です。
文句を言われることについて、あなたが全力を注いでいるのであれば、これは仕方ありません。
精一杯がんばったり、工夫したりした上で、それでもなお誹謗や中傷が収まらない場合は甘えではないと思います。
ですが、まだあなたに努力できる余裕がある場合は、甘えとなってしまう可能性があるでしょう。
注意
「まだ努力できる余地があるよね?」と問えば、99%の人は「はい。」となるでしょう。
ですが、まじめな方ほど、体を壊してしまいやすい傾向があります。
「もっと、がんばらなくては」と思う気持ちは応援しますが、心身に異常が現れている場合は、あなたの体がストップのサインを出しています。
追い込みすぎず、一旦休むことを選択してほしいです。
そうなんです。学校現場あるあるですね。
仕事がだるい、めんどくさい
続いては、「仕事がだるい、めんどくさい」と単純に考えている人も甘えである危険性があります。
やはり基本的に、仕事は大変でめんどくさいものです。
何となく「めんどくさい」「だるい」という理由で辞める方は、次の職場でも同じ思いをすることになるでしょう。
責任をもちたくない
「仕事に対する責任をもちたくない」という場合も、甘えに該当するかもしれません。
確かに
教師は責任が伴う仕事です。
それは間違い無いですし、私も教員時代はプライベートでも勤務校付近はあまり近寄りたくありませんでした。
学校現場からプライベートまで、いつ見られても恥ずかしくない立ち振る舞いをしなければなりませんし、子どの安全や命を預かる面も大いにありますので、非常にプレッシャーがかかるでしょう。
教員がプレッシャーがかかる仕事ということは事実。ですが、それを理由に辞めたとしても、これもやはり転職先で同様の苦労をしなければならないでしょう。
ですので、不当なプレッシャーを与えられている場合以外は、責任の重さから安易に逃げることも、甘えになってしまう可能性があります。
甘えかどうか悩む方に伝えたいこと
ここまで、甘えかどうかの判断基準を私の教員としての経験を元に解説してきました。
ですが、先生方によく理解しておいてほしいことは、「辛さやストレスの感じ方は人それぞれ」ということです。
つまり
周りの先生が「この程度で辞めるのは甘えだ」と思うようなことでも、あなたにとっては十分辞めるに値することもありえるのです。
ですので、周りの意見に振り回せれると、自分の体と心が置いてけぼりになってしまう可能性があるのです。
私自身、倒れたときには特別何か辛いことがあったわけではありません。
ただ、11年間の蓄積された疲れに耐えきれなくなり、倒れてしまったのです。
自身では、ストレスは意外と感じにくいものです。上述しましたが、体に異変が起きていればもう赤信号。
それだけは忘れないでください。
病休や転職など、先生方が取れる選択肢はたくさんあります。
真面目な先生方ほど、これらに恐怖心や罪悪感を感じると思います。(真面目な人にとって「休む」というのはマジで難しいです。)
ですが、できるだけ時間をとってゆっくりと、客観的に自分を見て、考えを整理してみましょう。
教員を続けるのも、休むことも、転職をすることも、どれも素晴らしい選択肢です。
先生方の未来が、明るく楽しいものになることを、ただただお祈り申し上げます。
教員からの転職先に興味がある方は、以下の記事をご覧ください。
このサイトは、教員からの転職情報をどこよりもバッチリまとめていますので、いつでも遊びに来てくださいね。
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