【特別支援学校教諭】辞めたい理由7選と辞める際の注意事項

  • 特別支援学校教諭を辞めたい
  • 特別支援学校教諭をするのが疲れた
  • 特別支援学校教諭を辞めた後、どうすればいいのだろう?

このような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。

特別支援学校は、障がいの子どもと携わることのできる素晴らしい仕事です。

しかし、障がいの子どもの教育をどうすればいいのかわからない、他の教師との関係がうまくいかない、キャリアアップが望めないなど、さまざまな理由で特別支援学校が自分に合わないと感じる教師が多いのも事実です。

この記事では、元特別支援学校教諭の私が実体験に基づいて、特別支援学校を辞めたいと思った時にすべきこと、辞めるメリットとデメリット、辞めたい理由などを紹介します。

この記事が、特別支援学校を辞めたいと考えている先生方の参考になれば嬉しいです。

この記事は、元特別支援学校教諭「だいすけ」さまが執筆を担当してくださっています。

 
よろしくお願いします!

【結論】特別支援学校教諭を辞めたいと思ったら転職活動をしてみよう

教員以外の世界を知れる

まず始めにこの記事の結論です。特別支援学校の教諭を辞めたい。と感じたら、転職活動をしてみましょう。

このとき、転職を決意している必要はありません。

特別支援学校以外に、どのような仕事があるのかを調べてみるのです。

すると、自分の興味関心や、条件に当てはまる仕事がたくさんあることに気づくでしょう。

そして、今の学校よりもよい職場があれば転職を決めればいいですし、無ければ特別支援学校を続ければいいのです。

どちらの結論に至っても、今までより前向きに仕事に取り組めるはずです。

 
比較しないとわからないことってあるよね!

その通りです、自分一人で「辞めようか」「続けようか」と考えていても結論が出ないことも多いです。

それであれば、まずはノーリスクでどんな仕事を探してみるのです。そうすることで、教員という仕事も客観的に見ることができるようになりますよ!

仕事を探す際は、必ず転職エージェントを利用しましょう。

転職エージェントとは無料で利用できる転職サービス。

  • 転職をすべきかの相談
  • 自分に合った求人の紹介
  • 企業との年収交渉

などを行ってくれます。

特に最近の転職エージェントは、紹介する企業がブラック企業でないか、離職率などからしっかり調査しています。

そのため、転職エージェントを利用することで、ブラック企業をつかむリスクが激減するのです。

ブラック企業を掴んでしまうと、人生に与える悪影響は甚大です。

しっかりとエージェントを利用し、リスクを極限まで減らすようにしてください。

年代ごとの転職先

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dodaは日本最大級の求人数をもち、全年代・全職種・全地域に対応しています。

また、教員専門の転職カテゴリーをもち、教員からの転職に強いところもおすすめです。

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転職エージェントを利用する際の注意

転職エージェントには、転職を進める担当者もいます。(どのエージェントにもいます。)

なぜなら転職エージェントは、求職者が転職すると、転職先の企業からお金をもらうシステムだからです。

つまり、人を転職させればさせるほど儲かるのです。

なので、興味が無い転職先に無理やり転職させようとする担当者にのせられないようにしてください。

もし相性が悪い担当者に当たってしまった場合は、担当者を変えてもらうか、別のエージェントを利用しましょう。

doda以外では、リクルートエージェントがおすすめですよ!

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転職サイトと転職エージェント

特別支援学校の教師を辞めたいと思った時にすべきこと

クレームがキツい

特別支援学校を辞めたいと思っているけど、将来のことが不安だったり、自分の気持ちがはっきりしなかったりして、結局そのまま働いている人も多いかもしれません。

もし、辞めずに働くことを選んだのなら、それも一つの選択です。しかし、どちらにせよ、納得しながら働きたいですよね。

そのために大切なのは、今の自分の状況をしっかりと把握することです。現状がはっきりすれば、具体的にどう動くべきか見えてきます。

現状をしっかり把握するためにすべきことは、以下の3点です。

  1. 辞めてどのくらい生活できるか計算する
  2. 自分が辞めた時のメリット・デメリットを考える
  3. 気持ちが決まったらとにかく動く

それぞれ詳しく解説していきます。

辞めてどのくらい生活できるか計算する

特別支援学校の教師を辞めようと思っても、辞めたあとの生活が不安で辞めれない場合も多いのではないでしょうか。

そのような時には、現在の貯金生活費を具体的に書き出してみることが大切です。

例えば、1ヵ月の生活費は、一人暮らしであれば約15万円、二人暮らしであれば約25万円かかります。

ただし、住む場所や家族の人数、趣味に使う出費などによって、生活費は大きく変わります。

そのため、まずは自分の月の支出を具体的に書き出してみましょう。

月の支出がわかったら、現在の貯金額と照らし合わせて辞めたとしてどのくらい生活できるか考えてみましょう。

 
貯金額に余裕があると、落ち着いて転職活動ができるね!

「あれ、まだ生活費が足りないかも」と感じたら、辞めるのはちょっと待った方がいいかもしれません。安心して辞められるように貯金をする計画を立てましょう。

辞めてもこのくらいは生活できるという目安がはっきりすれば、「最悪の場合でも〇ヵ月は生活できる」という自信が、行動する勇気を与えてくれます。

 
働きながら転職活動をするのもアリだよ!
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教員を辞めるタイミング

自分が辞めた時のメリット・デメリットを考える

アンケート

次に自分が特別支援学校を辞めた場合のメリットデメリットをしっかりと考えましょう。

辞めたい気持ちがいっぱいになって、辞めたときのマイナス面を具体的に考えないと、あとで後悔することにもなりかねません。

辞めた時のメリットとデメリットを天秤に掛けて、どちらが自分にとって最善の選択なのか明確にすることで、後悔の少ない選択ができるでしょう。

自分が特別支援学校を辞めたときのメリットとデメリットを、考えてみましょう。

気持ちが決まったらとにかく動く

メリットとデメリットを考えて「辞めた方がいい!」と思えたら、次に大切なのは行動に移すことです。

考えるだけで行動しなければ、現状を変えるのは難しいです.。

転職活動をする、上司に退職の意向を伝える、失業保険や退職金のことについて調べるなど必要な手続きを始めましょう。

もし、そこまでの行動に踏み切れなくても、転職活動サイトに登録だけしてみる、上司への退職の意向を紙に書いてみるなど少しでも行動に移すことが大切です。

どんなに小さくても行動することで、次の行動に移る原動力となるからです。

 
動きだすと、すんなり進んだりするね!

特に悩んでいて動けない場合は、ノーリスクで進められる転職活動を始めてみると、あらたな世界が広がります。

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特別支援学校教諭を辞めるメリットとデメリット

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上記で特別支援学校を辞めるメリット、デメリットを考えることが大切だと書かせていただきました。

ここでは、特別支援学校教諭を辞めるメリットとデメリットを具体的に紹介します。

特別支援学校教諭を辞めるメリット

特別支援学校教諭を辞めるメリットは以下の3つです。

  • 人間関係のストレスが減る
  • 合わない仕事から解放される
  • キャリアアップを目指せる

それぞれ解説をしていきます。

人間関係のストレスが減る

特別支援学校は、複数担任制のため特に多くの教師と接することになります。

中には、自分と合わない同僚やストレスになる年配の教師と一緒にクラス運営に携わることもあります。

もちろん、仕事を変えても人間関係はなくなりませんが、特別支援学校ほどさまざまな年齢層の人と接することはないでしょう。

実際に、教育方針の違い意見の食い違いで精神的につらくなってしまった教師は何人もいます。

そのような人間関係のストレスが、軽減されるのは大きなメリットと言えるでしょう。

合わない仕事から解放される

休息

障がいの子どもと一言でいっても、重度さや特性、家庭環境など、さまざまです。

時には、排泄の処理や食事の介助などを行うこともあるでしょう。

急に声を上げて泣きだした子どもへの対応や、発作がある子どもへの対応が必要な場合もあるかもしれません。

このような仕事が、自分に合わないと感じる人にとっては、別の仕事につくほうがメリットが大きいでしょう。

キャリアップを目指せる

教師のような公務員の場合は、働く時間や成果に対して給料が上がらないのが一般的です。

主幹教諭や管理職に就くというキャリアアップの道も考えられますが、何年も経験を積み、試験に合格する必要があります。

また、管理職になれば、仕事量が倍以上になるのに対して、給料はさほど上がらないのが現状です。

キャリアアップを目指す人は、教師以外の道を探すほうがメリットがあるでしょう。

特別支援学校教諭を辞めるデメリット

教員の転職

特別支援学校教諭を辞めるデメリットは、以下の3つです。

  • 成果を求められるようになる
  • 長期休暇がとりづらい
  • 手厚い福利厚生が変わる

それぞれ解説します。

成果を求められるようになる

教師は、働く時間や働いた成果で給料が上がらない反面、ノルマなどが課されることがありません。

しかし、他業種では会社の利益を考え、成果を求められる場合がほとんどです。

働き方も大きく変える必要が出てくるでしょう。

 
教員とは大きく異なる点だね!

長期休暇がとりづらくなる

教師であれば、夏休みや冬休み中は、長期休暇を取ることできます。

特に夏休み中は、夏季休暇として5日間の休暇がもらえるため、祝日や休日と合わせると7日以上の長期休暇を取ることが可能です。

他の業種では、なかなか長期休暇を取れないところもあります。

お盆休みや祝日などがない企業もあるため、転職する際は休暇制度をしっかりと確認しておいた方がいいでしょう。

手厚い福利厚生が変わる

教師は、福利厚生がとても手厚い職業の1つです。

県立の特別支援学校教諭であれば、高額療養費制度を利用し、月の医療費が実質25,000円までしかかかりません。(給料月額42万4千円以上の場合は月50,000円)

子育て休暇も充実している他、女性であれば生理休暇などの休暇制度も取得可能です。

人間ドックを受診する際には補助を受けられたり、宿泊施設や飲食店の割引ができたりと、さまざまな福利厚生を受けることができます。

これだけ手厚い福利厚生は、教師ならではと言えるでしょう。

特別支援学校教諭が辞めたいと感じる理由7選

辞めたい

次に、特別支援学校教諭を辞めたいと感じる理由を7つ紹介します。

辞めたいと考える先生には、共感できる部分が多いかもしれません。

障がい児教育が合っていないと感じたから

障がいの子どもの指導は、ベテランの教師でも戸惑うことが少なくありません。

たとえば、発語がない子どもの指導には、その子の障害特性を理解しているだけでなく、身振り手振り、表情や目線、その日の家庭環境などさまざまな要因を考えて、接する必要があります。

時には、急に泣き出したり、ひっかいたり、嚙んだりするなどの方法で自分の思いを伝えようとする子どももいます。

そのような子どもと接する仕事が自分と合わなければ、つらく感じることもあるでしょう。

仕事の量と給料が見合ってないと感じたから

教師は、仕事量がいくら多くても給料に反映されません

そのため、「こんなに働いているのに給料が上がらない・・・」と思われる人もいるでしょう。

自分の努力を子どものためと思い、無給で遅くまで残って仕事をしている先生が多くいる業種です。

そのような考え方に違和感を持つ方は、辞めたいと感じることがあるでしょう。

自分の体を酷使しすぎたから

教員生活の後半

特別支援学校の教師は、肢体不自由の子どものクラスに配属される場合もあります。

肢体不自由の子どもの担当になった場合は、車いすの乗り降りの補助、トイレの介助など腰や足に負担がかかることが多くあります。

長年、肢体不自由の子どもを担当している知り合いの教師は、朝起きるときにはかならず腰が痛くて起きるそうです。

このような理由から、特別支援学校の教師を続けられなくなる場合もあります。

 
体を痛めるのは辛いね…。

保護者対応が大変すぎるから

特別支援学校では、学校での出来事を上手に伝えられない子どもも多く在籍しているため、学校の指導の仕方について不安に思う保護者も多いです。

そのため、毎日のように電話連絡が必要な保護者や、関係機関を交えて懇談をするケースも多々あります。

一方、虐待や放任傾向の保護者も一定数おられます。

給食費や学級費が未払いの場合は、教師がお宅まで訪問して徴収することもあります。

保護者対応は想像以上にプレッシャーになるため、対応に悩む教師も多いのが実情です。

他の教師との関係がうまくいかないから

教員の悩み

特別支援学校は、複数担任制の場合がほとんどです。

同じクラスに3〜4人の教師が配属されることも多いため、教育の方針の違いや年齢の差、教科の違いなどで人間関係がうまくいかない場合もあります。

例えば、厳しい指導方針の教師と、褒めて伸ばす方針の教師が同じクラスに配属された場合
どうしてもクラス運営はやりにくくなってしまいます。

また、若手の教師に厳しく指導されるベテランの教師も少なからずいるため、必要以上にプレッシャーを感じてしまい、悩んでしまう若手の先生もいます。

このように他の教師との人間関係がうまくいかず、辞めたいと感じる場合も多いです。

 
これは特別支援学校ならではの大変さだね…。

キャリアアップ先に魅力がないと感じたから

一般の会社であれば、キャリアアップを目指して働く人も多いでしょう。

しかし、教師のキャリアアップ先である管理職に、魅力を感じない人も少なくありません。

学校の管理職は事務処理がとても多く、朝早くから夜遅くまで事務処理に追われる場合がほとんどです。

さらに教員の不祥事が起こった場合には、責任を背負うのは管理職です。

それでも、管理職の給料の増額は月に数万円程度で、さらに減額され続けています。

将来性を感じられないという方も多いでしょう。

自分の違う可能性を試してみたいから

自由

特別支援学校で働いてきた人は、大学で教育学部に入り、そのまま教師として働き続ける場合も多いでしょう。

確かに同じことを何年も続け、専門性を高めるのは素晴らしいことです。

しかし「他のことがしたい」と感じて業種への転職を考えたときには、決断が遅いと選択肢が限られてしまう可能性があります。

特別支援学校教諭の経験があれば、違う業種の経験を積み、その経験を活かして特別支援教育の世界に戻ってくることも可能です。

自分の違う可能性を試してみたいと感じる方は、選択肢が限られてしまう前に違う業種を試してみることも選択肢の一つです。

まとめ

特別支援学校の教諭は、障がいの子どもに寄り添い、共に成長できる素晴らしい仕事です。

しかし、障がいの子どもの教育方法がわからない、他の教師との関係がうまくいかない、キャリアアップが望めないなど、さまざまな理由で特別支援学校が自分に合わない人もいるでしょう。

そんなときには、具体的に辞めたときのメリットとデメリットを書き出してみるのがおすすめです。

自分の気持ちも整理され、次の行動に移りやすくなります。

辞めるとしても、続けるにしても、考えて行動したことは絶対に無駄になることはありません。

この記事を読んでくれた特別支援学校教諭の方々が、でも前を向いて明日を過ごせることを願っています。

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だいすけさんありがとうございました。
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