【教員からの転職】正しい履歴書の書き方とは?元教員が解説

  • 教員からの転職を考えている
  • 履歴書で失敗をしたくない
  • 履歴書の正しい書き方を知りたい

このように考えている人向けの記事です。

教員の履歴書1
教員の履歴書2

この記事を読めば、履歴書で1歩リードすることができる、正しくアピールできる書き方がバッチリわかりますよ!

(情報は2024年最新のものです)

自己紹介

さわにい」と申します。

元中学校理科の教員です。公立中学校で11年勤務しました。

過労で倒れ教員を退職。その後はIT企業に転職。

現在はフリーランスとして活動をしています。

 
教員からの転職経験者!

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では、教員向けの履歴書の書き方を解説していきます!

履歴書は手書きでもパソコンでも良い

履歴書を書くときは、手書きパソコンのどちらがよいのでしょうか?

dodaが採用担当者にとったアンケート結果を見てみましょう。

dodaアンケート

この結果を見ると「どちらでも構わない」が42.7%で最も高いことがわかります。

理由としては

  • 記載内容に不備がなければよい
  • 重要なのは内容・伝え方・表現
  • 今までの経歴が分かればよい

というものが並び、「型式より内容」が大切。という事がわかります。

ですが、どちらかを選ぶ必要はあるため、手書き・パソコンのそれぞれのメリットデメリットを挙げておきます。

パソコンのメリット・デメリット

履歴書をパソコンで作成する際のメリットは、「だれでもキレイに見やすく作れる」ということです。

特に、字が汚く書くのが苦手という人は、パソコンにすることをおすすめします。

 
さわにいも字が苦手だよね。

その通りです。字が汚い人は、そもそも字を書くことが嫌いな人も多いため、パソコンにすることで履歴書作成のストレスを激減させることができます。

また、パソコンは、履歴書の編集修正が容易ということもメリットです。

教員はとにかく時間がないので、履歴書はパソコンで作成し、時短をするのもよいでしょう。

パソコンで作成する際のデメリットは、「履歴書にインパクトが無い」「ミスが多くなりがち」の2点です。

パソコンでの履歴書作成は無難ですが、インパクトには欠けてしまいます。また、パソコンで作成すると、うっかりミスも増えてしまいます。

時短が可能なパソコン作成ですが、必ず見直しは行いましょう。

パソコンでは

WordやExcelに標準搭載されているものを使用するのが基本です。

「MS 明朝」「MS ゴシック」「MS P明朝」「MS Pゴシック」「游ゴシック」「游明朝」などを使いましょう。

また、変に文字などを装飾することも避けましょう。

手書きのメリット・デメリット

手書きのメリットは、「インパクトがある」「面接官の印象に残りやすい」などが挙げられます。

字を書くことが得意な人は手書きを選ぶことも効果的でしょう。

反面、手書きは時間がかかり、修正なども大変になります。特に希望する会社のみ手書きにするなど、柔軟に対応するのもよいでしょう。

日付・住所・アドレス等の書き方

名前や住所やメールアドレス

日付・住所

履歴書の日付は西暦和暦どちらで記入しても構いません。しかし必ずどちらかに統一して使用して下さい。

履歴書の住所は都道府県名から始め、番地は「1-1-1」などと省略せず、「1丁目1番地1号」と記します。数字は漢数字ではなく、算用数字を使いましょう。

住所のふりがな欄は、都道府県と市区町村までを記入すればOKです。番地など、数字にふりがなを記入する必要はありません。

ふりがなを平仮名で書くか、カタカナで書くかは、記入欄の「ふりがな」または「フリガナ」という記載に準じて下さい。

 
ミスをしないようにね!

アドレス

履歴書にメールアドレスを書く場合は、ブロック体ではっきりと書きましょう。筆記体はNGです。

また、アンダーバー(_)やハイフン(-)といった混同しやすいものは、しっかり区別できる位置に書いてください。

間違いやすい記号が含まれないメールアドレスがベストです。

abc123@×××○○○.jp

間違えやすい文字や記号にはふりがなをふりましょう。

  • 「0とo」
  • 「1とi」
  • 「1とl」
  • 「9とq」
  • 「-と_」
  • 「uとv」

などが代表的なものです。

最後に、長いメールアドレスは、無理せずに2行で書くようにしましょう。

E-mail:sawanii×××○○○
       @×××○○○.jp

使用するメールアドレスは、Googleやyahooのフリーメールアドレスで問題ありません。

 
フリーアドレスはよくないって言わない?

それは10年くらい前の情報ですね。現在は、フリーメールアドレスが主流です。

注意

会社からのメールが、迷惑メールフォルダに入らないよう、十分に注意しましょう。

学歴・職歴の書き方

学歴や職歴

続いては学歴職歴の書き方です。

学歴の書き方

学歴の書き方の注意事項は以下のとおり。

  • 履歴書全体で西暦か元号表記かを統一
  • 義務教育については書かなくても良い
  • 学部・学科・コース名などを記入し
  • 応募職種で生かせる専攻・研究テーマはさらに詳細に記入
  • 学校名は、略さず正式名称で記入

中学校を書く人もいますが、基本は必要ありません。

中学校をアピールしたい場合は書きましょう。

学歴の間に職歴が入る方も、「学歴」「職歴」と分けて記入して構いません。

学歴が空いていても、職歴を見れば判断可能だからです。

職歴の書き方

教員の職歴は、公立学校の教員と、私立学校の教員で書き方が異なりますので注意しましょう。

公立学校の職歴欄の書き方(正規・講師)

公立学校の職歴の書き方のポイントは以下の4つ。

公立教員の職歴の書き方
  1. 「◇◇県(都道府県)教育委員会」でそろえる
  2. 臨任(講師)なら「任用」「任期満了」
  3. 正規採用の教諭は「採用」「退任(離任)」
  4. 「現在に至る」「以上」は右寄せ

もしも詳しい学校名を書きたい場合は

○○高等学校に赴任(または着任) 

○○○○年○月 ○○高等学校を離任(または退任)

とするか、職務経歴書にまとめるとよいでしょう。

私立学校の職歴欄の書き方

私立学校の職歴の書き方のポイントは以下の3つ。

私立の職歴の書き方
  1. 正式な学校名を記載する(学校法人も省かない)
  2. 「採用」「退職」と書く
  3. 「現在に至る」「以上」は右寄せ

私立学校の場合は、各学校ごとに採用試験があるので「採用」「退職」と書きます。

公立学校との違いに注意して下さい。

免許・資格の書き方

免許と資格の書き方

免許や資格は一般に『免許→資格の順番で上から時系列』に記入していきます。

運転免許や教員免許状など所有する免許・資格を正式名称で記載します。

教員免許の正式名称は以下の通り。

 教員免許状の正式名称
幼稚園幼稚園教諭一種免許状
幼稚園教諭二種免許状
幼稚園教諭専修免許状
小学校小学校教諭一種免許状
小学校教諭二種免許状
小学校教諭専修免許状
中学校中学校教諭一種免許状(教科)
中学校教諭二種免許状(教科)
中学校教諭専修免許状(教科)
高等学校高等学校教諭一種免許状(教科)
高等学校教諭専修免許状(教科)
特別支援学校特別支援学校一種免許状
特別支援学校二種免許状
特別支援学校専修免許状
養護教諭養護教諭一種免許状
養護教諭二種免許状
養護教諭専修免許状
栄養教諭栄養教諭一種免許状
養護教諭二種免許状
養護教諭専修免許状
 
 
高等学校に二種免許状はないよ!

第一種運転免許の正式名称

大型:大型自動車第一種運転免許 
中型:中型自動車第一種運転免許
準中型:準中型自動車第一種運転免許
普通:普通自動車第一種運転免許
大特: 大型特殊自動車免許
大自二:大型自動二輪車免許
普自二:普通自動二輪車免許
小特:小型特殊自動車免許
原付:原動機付自転車免許
け引:牽引自動車第一種運転免許

AT限定の場合は『普通自動車第一種運転免許(AT限定)』

のように記入しましょう。

その他よくある免許・資格の正式名称は以下の通り。

  • 英検:実用英語技能検定○級
  • 漢検:日本漢字能力検定
  • 宅建:宅地建物取引士
  • FP:○級ファイナンシャル・プランニング技能士

資格が数多くあるときは

たくさんの資格を持っている場合、応募職種で生かせる資格のみ記入するようにしましょう。

必要とする資格や免許であれば、取得予定時期を記入しましょう。

志望動機・自己PRの書き方

志望動機とは、「応募先の企業で働きたいと思った理由」のことです。

「数ある会社の中から、なぜこの企業を選び応募したのか」を整理して伝え、担当者に志望理由を納得してもらう必要があります。

複数の会社に応募する場合にも志望動機を使い回すことはやめましょう。応募先の会社をよく調べ、どこに興味を持ったのかを、具体的に説明しましょう。

下の図はdodaが行った、「履歴書のどこを重視するか」というデータです。

志望動機が重要視されることが見て取れます。

dodaアンケート2

また、良い志望動機を書くには、以下の点を押さえるとよいでしょう。

  • 「転職理由」と「魅力点」を結びつける
  • 「オリジナル」の内容で
  • スキル・実績とあわせる

履歴書の志望動機・自己PRの欄は多くないので、これらのポイントを合わせ、特にアピールしたいことに特化して書くとよいでしょう。

枠内の8割程度が丁寧に埋まっていれば十分です。

 
足りない分は面接でアピール!

志望動機・自己PRの例文

志望動機・自己PRの例文を載せておきます。参考にして下さい。

私は公立中学校で英語の教員を6年間経験しました。貴社は社会人に向けたキャリアアップの授業、特に英会話に大きな強みを持っています。私が培ってきた、人にわかりやすく伝えるスキル、英会話のスキルを最大限に発揮し、社会、そして貴社に貢献するため、志望させていただきました。

現在は個別指導の進学塾で中学生を対象に講師として働いており、保護者の方とも連携をとりながら生徒の成績向上に向けて取り組むことにやりがいを感じていますが、さらに教室全体の運営にも携わりたく転職を決めました。貴社においては若手のうちから教室長などを任せてもらえることや、個別指導だけでなく集団指導も行っていることを魅力に感じ志望しています。現職での生徒への指導スキルや保護者への対応経験を活かし、アルバイト講師への指導を行っていくことで貴社の教室運営に貢献してきたいと考えています。(dodaより引用)

趣味・特技は特に書かないで良い

趣味特技

上記のように、「志望動機、自己PR、趣味、特技」などが1つの欄にまとまっている場合は、趣味・特技は特に書く必要がありません。

書く場合は、以下の内容のものが良いでしょう。

  • 仕事に直接関係するもの
  • 自己PRにつながるもの
  • 志望職種からイメージされるもの

塾講師なら「人の名前をすぐに覚えられる」アウトドアなら「釣りやキャンプ」などは特技や趣味として語るのもありでしょう。

履歴書は担当者が採用・不採用を判断するために書くものです。その視点はくれぐれも忘れないようにしましょう。

本人希望記入欄はどこまで書けばいい?

本人希望記入欄

中途採用における履歴書の「本人希望欄」は、働く時間に制限があるなど、どうしても譲れない条件がある場合、または求人情報に勤務地や職種など、募集内容が複数ある場合に記載します。

特に希望が無い場合は空欄ではなく「貴社の規定に従います。」のように記入しましょう。

 
「特になし」はマナー違反!

譲れない条件を書く場合でも、記載する内容によっては採用か否かに影響します。

採用の可能性を狭めないためにも「できれば年収は500万円以上を希望」「なるべく残業は月に10時間以内を希望」のように、「欲を言えば」程度の正当な理由がない希望については記載を控えるようにしましょう。

まとめ

教員の履歴書1
教員の履歴書2

これで履歴書の書き方の解説を終わります。

この記事を参考に、採用につなげていただければ、これ以上の幸いはございません。

履歴書をさらによいものに仕上げたい場合は、第三者のアドバイスが不可欠です。

特にdoda では

  • 履歴書・職務経歴書のアドバイス
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