元教師は転職しても使えない?実際に転職した元教員が解説

教員からの転職を考えている。だけど「元教員は転職先で使えない」という話を耳にしたことがある。

実際どうなのかを知りたい…。

この記事はそのような方へ向けてつくりました。

自己紹介

さわにい」と申します。

元中学校理科の教員です。公立中学校で11年勤務しました。

過労で倒れ教員を退職。その後はIT企業に転職。

現在はフリーランスとして活動をしています。

この記事では教員からの転職経験者である私が「元教師は転職先で使えないのか?」という疑問について解説をしていきます。

ぜひ、今後の転職活動の参考にしていただければ幸いです。

元教員が転職先で使えないと言われる2つの理由

まずは元教員が使えないと言われる理由を考えてみましょう。

私が考える主な理由は次の2つです。

  1. 教員ではなくその人物が使えなかった
  2. 教員は民間で働いた経験が無い

それぞれ解説をしていきます。

教員ではなくその人物が使えなかった

1つ目は教員ではなくその人物が使えなかった。というパターンです。

どの職場にもいわゆる「使えない」という人は一定数いるのではないでしょうか。

当然教員にもそのような人はいるでしょう。

教員在職中に仕事ができなかった人が、教員を辞めて退職すると、新しい職場の人はどう思うでしょうか?

 
あの元教員、使えない。となってしまいそうだね!

その通りです。「元教員が使えない」と言われてしまうのは、このパターンが多いのではないでしょうか?

私はこの記事を書くにあたり、さまざまなSNSで「元教員 使えない」と検索をしてみました。

しかし、元教員が使えないとう意見は非常に少なかったです。

つまり

転職した元教員が使えない。というケースはあるが、それは稀なケース。

ということが言えそうです。

教員は民間で働いた経験が無い

こども

元教師が使えないと言われる理由。もう一つは「教員は民間で働いた経験が無い」というものです。

 
教員は社会に出たことが無いから常識が無い。とも言われたりするよね。

基本的には

私はこの意見に反対です。民間企業に入ればそんなに常識が身につくのでしょうか?

教師が狭い世界で生きているというのであれば、事務職。飲食店。大工。美容師。介護士などはそれほど広い世界なのでしょうか。

教員と大差がないと思います。

むしろ教員はあらゆる年収・職業の保護者と関わりますし、民間企業の方と関わる機会も少なくありません。

ですので私は教員が民間で働いたことが無いからダメだ。常識が無い。とは思ってはいません。

ですがその一方で、民間で働いたことが無い教員の弱点は感じたことがあります。

これは私が教員から民間への転職経験があるからこそだと思います。

民間企業

教員の弱点は「仕事とお金を結びつける力が弱い」というものです。

民間企業は利益を追求しますが、(当然ながら)教員はその意識が希薄です。

例えば

職員会議。教師の時給が2500円とすれば、30人で2時間会議を行えば15万円の経費がかかります。

民間であれば、会議を半分の1時間で終わらすことができれば7.5万円経費が浮くわけですから、時短のために知恵を絞ります。

しかし教員は、仕事とお金を結びつけて考えることがほとんどなため、会議がどんどん伸びてしまいがちです。

このような点は、教員から民間に転職して強く感じた点ですね。

 
ビジネスマナーはどうなの?

確かに教員は民間よりも弱いかもしれません。しかし私は、以下で紹介している本を読みました。この本を読めば基本的には十分でしたね。

あとは転職先の慣例に従えばOKです。

以上

  1. 教員ではなくその人物が使えなかった
  2. 教員は民間で働いた経験が無い

の2点が「教員は使えない」と言われてしまう理由だと考えています。

 
なるほどね。

しかし実際は「教員が転職先で使えない」というのは稀な例だと考えています。

続いては、教員は転職先でもやっていける理由について解説をします。

元教員が転職先でもやっていける3つの理由

私が考える、元教員が転職先でもやっていけると考える理由は次の3つです。

  1. そもそも教員は優秀な人が多い
  2. 仕事に大切なコミュニケーション力が高い
  3. 民間から教師に戻る人は非常に少ない

の3つです。それぞれ解説をしていきます。

そもそも教員は優秀な人が多い

仕事をする女性

転職先でも教員がやっていける理由。1つ目は「そもそも教員は優秀だから」というのが私の考えです。

 
教員は優秀?

その通りです。一般的に優秀な方がなる職業といえば医者や弁護士などではないでしょうか。

これらの職につく方々は、学生時代の偏差値でいえば60以上がほとんでしょう。

一方で教員になる人の偏差値は、55程度になるのではないでしょうか。

偏差値55が高いか低いかは置いておいて「平均以上」ということは間違い無いでしょう。

つまり教員は平均より優秀な人たちの集まりなのです。(だから現在の学校教育がギリギリ何とかなっていると思います。)

当然、日本人の半分は偏差値が50以下です。それらの方々も立派に働いています。

つまり偏差値50を超える先生方も、民間で十分に通用する力を持っていると言えるでしょう。

 
偏差値でくくるのも、乱暴だなぁ。

確かにそうですね。乱暴です。偏差値で仕事ができる、できないは完全には決まらないでしょう。

ただ、一つの目安としてここでは私の意見として紹介させていただきました。

実際には職場ごとに仕事の種類や難易度は全く異なるでしょうしね…。

教員におすすめの転職先は、以下の記事で紹介しています。

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仕事に大切なコミュニケーション力が高い

教員は基本的にコミュニケーション力が高い人が多いと私は考えています。

子供・保護者・同僚・上司・業者など、毎日たくさんの人とコミュニケーションをとっています。

 
確かに教師はめちゃくちゃコミュニケーションを取る仕事だね!

そして仕事において非常に大切になるのがコミュニケーション能力です。

この力に長けた教員は、他の職場でも活躍できる可能性が高いというのが、私の考えです。

教員時代

学校に講演家が来る機会が何度かありましたが、正直、普通に先生方の方が話上手いな…。と感じることが何度もありました。

学校の先生は慣れているからなかなか気付きませんが、やはり先生方の話す力、コミュニケーション能力は非常に高いですよ。

 
先生方はもっと自信をもっていいかもね!

民間から教師に戻る人は非常に少ない

私が「転職先でも教員はやっていける」と考える理由。3つ目は「民間から教師に戻った人は少ない」ということです。

もちろんさまざまな事情で教師→民間→教師という道をたどった人もいるでしょう。

それが悪いとは全く思いません。むしろ素晴らしいことです。

ですが事実として、民間から教師に戻る人は少ないのです。

以下は、私が教員からの転職者100人にとったアンケート結果です。

後悔はあるか

このように、教員から転職をして後悔をしている人は1割未満です。

人間は自分がとった決断を「正しかった」と考えるバイアスがはたらく傾向がありますが、それを加味しても教員から転職をして後悔をする人は非常に少ないのです。

つまり多くの人が、教員から転職をした民間企業でも通用しているのではないでしょうか。

もちろん目指す転職先や職種により、通用するかしないかなんて千差万別です。

しかし一般的には、先生方は転職先で十分に通用することが多いのではないでしょうか。

転職が不安な場合は一度相談してみよう

女性

教員からの転職を検討しているが、通用するか不安…。という方は一度、転職エージェントに相談をしてみるといいでしょう。

転職エージェントとは

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転職成功時に、企業側から紹介料がエージェントに支払われるので、求職者は無料で利用ができるのですね。

転職エージェントを利用すれば

  • 転職をすべきかどうか
  • おすすめの求人
  • 面接の日程調整
  • 条件や年収交渉

をしてもらうことができます。また、ブラック企業のデータも収集していますので、転職に失敗する確率を激減させることができます。

ポイントは、転職の決意を固める前に、一度エージェントを利用してみることです。

担当者に相談をして、教員よりも良い仕事があれば転職を決意すればよいですし、無ければ教員を続ければよいのです。

 
一度利用してみることが大切なんだね。

その通りです。無料ノーリスク。それでいて1年後の生活が幸せに満ちたものに変わる可能性があるのですから、利用するのもアリでしょう。

ただし、担当者の口車に乗せされて転職活動を進めてしまうのは注意してくださいね。

担当者と合わない場合は複数の転職エージェントを利用してみてください。

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まとめ

これで「元教員は転職先で使えないのか?」に対する私の考えの回答を終わります。

基本的には私は元教員は民間でも十分に通用すると考えています。

 
みなさんの考えもコメントくだされば幸いです!
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