教員はもう限界…。教員を辞めようかと検討中。だけど
- 教員を辞めても後悔しない?
- 教員を辞めた人は「よかった!」と感じてる?
- 教員を辞めてよかったことは何?
この記事ではそのような疑問に元教員の私がお答えします。
教員を辞めるのって、勇気が入りますよね。人によっては暗い穴の中にジャンプするような恐怖を抱くのではないでしょうか?
私が教員からの転職者100人に行ったアンケートでも以下のような結果が出ています。
教員を辞める際、恐怖心を感じる人は65%もいます。
ですが教員を辞めると「後悔した」となる人はとても少ないことがわかります。
私も30代半ばで教員を辞めたので、恐怖心を感じたことを覚えています。
しかし今では、教員を辞めたことに対する後悔はありません。
(私は体を壊し退職したので、元気になれば教員に戻りたい気持ちもありますが)
今回は多くの人が「教員を辞めてよかった!」と考える理由を紹介します。
元教師である私の意見、そしてこのサイトで行った教員からの転職者へのインタビューやアンケートの結果を交えて解説をしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
まずは私が「教員を辞めてよかった」と感じる理由7つを紹介します
教員を辞めてよかったと感じる7つの理由
教師を辞めてよかったと感じる理由は次の7つです。
- 教員以外の世界を知ることができた
- 残業が無い
- 仕事でのストレスが激減
- 管理職に魅力を感じていなかった
- 休日がある
- 日常で「教員」というプレッシャーが無くなった
- 毎日昼休みがある
それぞれ解説をしていきます。
① 教員以外の世界を知ることができた
私が考える第1位は「教員以外の世界を知ることができた」ということです。
教員を辞めた当初は、体力的にも精神的にもボロボロだったため、このことを喜びに感じる余裕はありませんでした。
しかし今となっては、これが私の「教員を辞めてよかった」こと第1位です。
ネット上では毎日、一般の方が教員に対しアレコレと言っています。
同様に、教員も一般の方に向かってアレコレと言っています。
私自身それ自体に直接干渉することはしませんが、教員と民間の両方を経験してこそ、わかることがたくさんあります。
私は自分が世間のことを理解しているとは思いません。よくて1%程度でしょう。
しかし教員だけをしていたころより何倍も、世間や世の中、仕事のことを理解できるようになりました。
世間が思っている教員への誤解、教員が思っている世間への誤解。
これらをより深く理解できるようになっただけでも、一度教員を辞めた甲斐があったありました。
自分自身の仕事に対しても同様です。
教員を辞めるときは疲弊しすぎて
- 好きな時間に起きて好きな時間に働きたい
- 1日中自宅で座ってデスクワークがいい
- 人と関わる仕事はもう嫌だ
と本気で考えていました。
でも実際それらを手に入れてみると、家での仕事は学校に行くのに比べて集中しにくかったり、気持ちの切り替えが難しかったりします。
座り仕事は、実は立ち仕事より体の負担が大きいことを知りました。
1人で何年も仕事をしていると、人と関わる仕事がしたくなります。
「隣の芝は青く見える」は一つの真理で、辞めてこそ教員のメリットに気づけました。
反対に教員の異常な労働環境やデメリットも、辞めることで心底実感することができます。
家庭に関しても同様です。
私は教員時代、娘と関わることがほぼできませんでした。
それこそ娘の寝顔しか見れない日もありました。
しかし教員を辞め、家事や育児にたくさん関わるようになりました。
毎日保育園に送っていったり、お風呂に入ったり、寝かしつけをしたり…。
これらを経験できてホントによかったと心より思います。
教員をしていたら経験できなかった…。経験できないことも気づかなかったかもしれません。
もちろん家事も育児もバッチリこなせる先生方がいることを知っています。
ですが私はあまり器用ではなかったので、教員を辞めて家族と関わる時間が激増したことは、本当によかったと感じています。
このように教員を辞めることで仕事や家族を始め、視野が格段に広がったことが、私が教員を辞めてよかった第1位になります。
② 残業が無い
教員を辞めてよかった理由。2つ目は「残業が無い」ということです。
教員からIT企業に転職したとき、フリーランスとして活動している現在、どちらも残業はほぼ0でした。
ここで、教員からの転職者100名に対するアンケート結果を見てみましょう。
このように約7割の方が教員から転職して残業時間が減少しています。
私以外にも転職をして「残業が減ってよかった」と感じている人は多くいることでしょう。
しかも
教員は家庭への持ち帰り仕事も多く、リアルな残業時間は想像もつきません。
それに加えて、教員は残業代がつかないというデメリットもあります。
教員の給与自体は平均よりもやや高くなっているのですが、自給換算すると非常に低くなってしまうのはこのためです。
給与のこともありますが、時間とは人生そのものです。
教員を辞めることにより、自分自身の自由に使える時間が増えたことは、「教員を辞めてよかった!」と心から言えることですね。
注意
教員からの転職を考えている方は、ブラック企業をつかまないよう十分に気を付けてください。
教員よりもブラックな仕事は、正直なかなかありません。
しかし、転職先がブラック企業であったなら、その転職は成功とは言い難いでしょう。
ブラック企業をつかまないようにするポイントは転職エージェントを利用することです。
最近の転職エージェントは、転職後の方にアンケートをとり、労働環境をチェックしていることが多いです。
そして企業の求人情報と実際の労働環境に乖離がある場合は、その求人を取り扱わないなどの対応をとっています。
そうです。ブラック企業をつかむリスクを減らす以外にも
- 自分にあった企業を提案してもらえる
- 企業と年収交渉をおこなってくれる
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③ 仕事でのストレスが激減
教員を辞めてよかった理由。3つ目は仕事でのストレスが減少したことです。
私自身、教員という仕事は大好きで、天職だと感じていました。
しかしそれでも、日々の業務にかかるストレスは大変なものでした。
- 労働時間が多すぎる
- 安全管理面でミスができない
- 意味不明な保護者対応
このように、仕事自体には楽しさややりがいはあるのですが、ストレスやプレッシャーがかかる仕事でした。
私の失敗は
「自分にストレスがかかっている」ということに在職中は気が付かなかったことです。
そのため、次第に動機や体調不良が発生し、最後には倒れてしまったのです。
ストレスが溜まっている最中は意外に気が付きません。
気が張りつめながら仕事をしている方は特に注意してください。また
- 呼吸
- 食事
- 睡眠
- 動機
などを感じる方は、確実にレッドゾーンです。本格的に体を壊し、私のように再起が難しくなる前に適切な処置を受けてくださいね。
現在は教員と比べ、ストレスは半分以下にはなっています。
なんとかこのまま仕事を続けていきたいです。
④ 管理職に魅力を感じていなかった
4つ目の理由。それは管理職に魅力を感じていなかったためです。
教員は年齢を重ねるごとに仕事が増えていきます。30代になれば、さまざまな場面で主任としての役割を担うことも増えるでしょう。
もし私が教員を続けていれば、40代半ばには管理職を考え始めていたかもしれません。
私自身たくさんの管理職の先生にお世話になってきました。本当に感謝していますし、命の恩人と言えるような方もいます。
しかし一方で、私はそのような管理職になる力がないことはわかっていました。
なにより、管理職を人生の夢や目標として進むことに、あまり興味がもてなかったのです。
管理職が素晴らしい仕事であることは言うまでもありません。
しかし私のように管理職に対して夢や希望を持てない先生方がいることも事実です。
このような方は「教員辞めてよかった!」と感じる気持ちがより強くなることでしょう。
⑤ 休日がある
教員を辞めてよかったこと。それは「休日がある」ということです。
休日があるなんて、当たり前と考える人がほとんどでしょうが、教員は休日がつぶれることが非常に多い職業です。
教員からの転職者100名アンケートの結果を見てみましょう。
このように、転職者の8割以上の休日が増加しています。
- 教材研究
- 部活動
- 組合
- 地域の行事
など教員は休日にも仕事が多い仕事です。
教員を辞めて休日が激増した人たちは「教員辞めてよかった!」と強く思っていることでしょう。
⑥ 日常で「教員」というプレッシャーが無くなった
これは私だけかもしれませんが教員を辞めたことで、街中を歩くときなどに教員としてのプレッシャーを感じなくなりました。
これが教員を辞めてよかったことの6つめです。
おそらく比較的田舎で教員をしていたからだと思います。
ちょっと買い物に行く時なども、子どもや保護者から「先生!」と声をかけられることはよくありましたし、声をかけられずに陰から見られていたことはその何倍もあるでしょう。
別に悪いことをしているわけではないのですが、少し窮屈に感じていたのです。
車の運転も、一般人なら事故を起こしても何にもなりませんが、教員ならニュースにまでなりかねません。
まともに生活していても、そのような息苦しさは多少感じていました。
それらから解放されたのは、予想以上に晴れやかでありました。
⑦ 毎日昼休みがある
教員を辞めてよかったこと。最後は毎日昼休みがあること。です。
これは転職をしたときに初めに衝撃を受けたことです。
お昼に1時間も、寝たり散歩したり本を読んだりが自由なんて、教員のときには想像ができなかったのです。
落ち着いて考えれば、昼休みがあるなんて社会人の常識。当然の権利です。
これが無くなれば大問題、ストライキなども起こるでしょう。
そんな当たり前が、教員の時は違ったのです。
たかが1時間ですが、毎日のことなので非常にインパクトは大きかったです。
私はよく20分昼寝をしていました。午後の仕事の効率が格段に上がったことを覚えています。
昼休みがある!が第7位でした。
まとめ
以上が私が教員辞めてよかった!と感じた主な内容です。
- 教員以外の世界を知ることができた
- 残業が無い
- 仕事でのストレスが激減
- 管理職に魅力を感じていなかった
- 休日がある
- 日常で「教員」というプレッシャーが無くなった
- 毎日昼休みがある
私以外にも、このように感じた方は少なく無いかもしれません。
みなさんもこれらの内容に少しでも共感できるのであれば、転職先を探してみてもいいかもしれません。
転職活動は、転職を決意する前に始めてみるものです。あなたの一歩が、1年後の自由につながっているかもしれません。
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教師を辞めてよかった!アンケートの実施結果
続いては私の意見ではなく、元教員の先生方が「教員を辞めてよかった!」と感じたエピソードを紹介します。
このアンケートはランサーズを利用し、独自に調査・集計をしたものです。(以下は実際の調査の画像)
私が辞めた理由の一つでもありますが、それがモンスターペアレンツでした。クレーム内容は様々ですが、お知らせプリントの書き方や宿題の内容にまで文句を言われていました。また、その子の話すこと全てを鵜呑みにするのでたとえ事実関係が無いものでもクレームになります。
基本的に担当した教員が最後まで責任を持たなければいけないので、その日の内に帰れなくなることも度々ありました。結果的に長時間労働が続き、身体を壊してしまいました。転職後は第一線の現場で教育に携わるのではなく、少し距離をおいた裏方で学びの支援をしています。
今はメンタルのケアも含めながら自分のペースで働いていますが、いつかまた現場に戻れたらとも考えております。
ブラックな環境の中で体調を崩してしまう教員の方々も多く見てきました。それでも、働きやすい環境にしようと努力している方々もいます。私自身もその手助けをできたらと考えて日々働いています。
20代 私立高校 男性
私が子供の頃の小学校の先生たちは楽しそうに働いていて、憧れて教師になりました。実際に働き始めると、私が子供の頃と違うことが、保護者です。
保護者の目が気になってしたいことができないし、びっくりすることでクレームがくる。運動会で、徒競走で後ろの方を走っていた子の親御さんからは、息子のグループの人たちは足が速い人が多かった、とか、教科書を忘れたのにずっと何も言わずに探していた生徒の親からは、教科書くらい貸して欲しいと言われたり、常識はずれな親御さんがけっこういて、しかもそう言う人たちがまとまって抗議してくるのが本当にストレスでした。
もちろん普通な親御さんもいたし、助けられたことも何度もありますが、それよりも理不尽なことを求めてくる人たちからのストレスの方が大きく、体調も崩しやすくなりました。
今は在宅ワークの会社に転職し、人間関係が一切なくなったので、本当に転職して良かったと思っています。
20代 公立小学校 女性
とにかく1番は、クレーム対応がとても大変でした。3年生の担任をしている頃に、ろうかをほうきをもって走っていたので、止めて怒りました。
すると、翌日、学校にその生徒の母親が乗り込んできて、開口一番に校長を出せと職員室に入ってきました。
別の部屋で私と校長、保護者の3人で話をしたら、どうやら生徒がうそをついて、先生にほうきでたたかれたと母親に話をしたみたいで。それにカッとなって乗り込んできました。
私は事情を説明しましたが、聞く耳を持たず、すぐに教育委員会へ言いに行くからと行って話を聞かないので、この生徒を呼んで、ほんとのことを言いなさいと行ったのですが、母親の顔色を伺ってるのかほんとのことを言わないやつで、納得せず、そこから半年程対応に苦労したのを覚えています。
そんなのが毎年1回くらいはあって、ほんとに最悪でした。ほんと辞めてよかったと思いました。
30代 公立小学校 男性
教員時代、私は日々の業務に追われ、プレッシャーやストレスに苦しんでいました。授業準備や試験の作成、生徒への対応など、仕事の負担は非常に大きく、自分自身の時間や心の余裕を持つことが難しかったです。
しかし、教員を辞めた後は、そのようなプレッシャーから解放されました。自分自身の時間やスケジュールを自由に管理できるようになり、心身のバランスを取ることができました。ストレスが減り、生活の質が向上したことを実感しました。
また、教員時代は学校内のヒエラルキーに縛られていた感じがありました。上司や教育委員会の方針に縛られ、自分のアイデアや個性を発揮する機会が限られていました。しかし、教員を辞めた後は、自分の意思で行動し、自分のアイデアや才能を生かすことができるようになりました。
さらに、教員時代は給与面でも不満を感じていました。教員の給与は一般的に安定していますが、ワークライフバランスの偏りや責任の重さに対して報酬が見合っていないと感じていました。しかし、転職後は給与面での満足度が向上し、自分の努力に見合った報酬を得ることができました。
教員を辞めたことで、自分自身の成長や幸福感を追求することができるようになりました。自由な選択や自己実現の機会が広がり、新たな人生の可能性を感じています。
40代 公立小学校 男性
私は中学校で教員をしていた頃、生徒の親御さんから相談を受けたことがあります。その生徒は学校ではイジメにあっており、授業中も全く集中できないとのこと。
親としては心配なのでどうにかしてほしいという依頼です。私は教員師として、親身になってその生徒の話を聞きました。
そして、授業中に寝てしまうようなら、自宅で休んだほうがいいとか、授業についていけないのなら個人的に時間をとって勉強を教えたりしていました。そうこうしているうちに、私の方が体を壊して、もう限界だと思い退職しました。
そして新しい職場では、中学生の子を持つ母親がおり、働きすぎにより、教員がどんどん辞めていっているとその母親から言われたのです。
その言葉を聞いたとき、教員を辞めた自分を褒め称えたい気持ちになりました。なぜなら、私は健康を取り戻して生き生きと働いているからです。健康的に働くというのは、本当に素晴らしい事だと思いました。
20代 公立中学校 男性
教員を辞めるのは良いことばかりでは無い
ここまでは、私自身の経験やアンケートの結果から「教員を辞めてよかった!」という理由について解説をしてきました。
しかし最後に「教員を辞めるのは良いことばかりではない」ということもお伝えしておきます。
教員を辞めれば、自動的に人生全てがうまく行くわけではありません。
また、私はあなたに「教員をやめろ」とも「教員を続けろ」とも言う権利はありません。(当然です)
あなたの人生はあなたが決めるしかないのです。
あなたが教員を辞めて後悔しても、だれも責任はとりません。
同様に、あなたが教員を続けて不幸な人生を送っても、だれも責任はとりません。
始めにお伝えした通り、教員を辞める際には恐怖心を感じる方も非常に多いです。
どのような決断をしても、私はあなたの人生を応援していまいます。
少し気持ちが入りすぎて重くなってしまいました。
軽く考えれば、現在は幸か不幸か教員は非常に不人気なため、転職をして仕事が合わなければ教員に戻ることは容易です。
一度の人生、転職活動程度はしてみてもいいかもしれませんね。どのような結果になっても、さらに魅力的な姿にはなれるはずです。
教員からのおすすめ転職先を知りたい方は、こちらの記事をごらんください。
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また、教員からの転職にはdodaがおすすめです。
しかしそれ以外の転職サービスも知りたい方は、こちらの記事をごらんください。
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みなさんの1年後が光り輝くものになることを、心よりお祈りしています。