なぜ教員を辞めたら幸せなのか?5つの理由を元教師が解説

  • 教員キツすぎ…。もう辞めたい…。
  • でも本当に教員を辞めていいのかわからない
  • 教員を辞めた人たちのその後が知りたい!

この記事は、上記のような方向けに書かせていただきました。

私は元教員であり、35歳の時に身体を壊し教員を退職し、IT企業に転職しました。現在は教育フリーランスとして活動をしています。

教員は素晴らしい仕事で、私は今でも現役の先生方を尊敬しています。

しかし、労働環境は悪化の一途をたどり、退職する先生方が増えていることも事実です。

私は退職後、たくさんの元教員の方に会ったり、アンケートインタビューを行なってきました。

私が行なった教員からの退職者100名に行なったアンケートでは、教員からの退職者は、教員を辞めた後悔をする人がとても少ないことがわかっています。

後悔はあるか

ですが面白いことに、教員を辞める時には恐怖心を感じている人が多いのです。

転職に対する恐怖心

私も例にもれず、教員を辞める前は恐怖心がありましたが、辞めた今は新たな世界に触れることができています。

教員は辞める時には恐怖心が大きいが、辞めてしまえば幸せになる可能性が高い職業なのです。

このように、この記事では私の経験やたくさんのインタビュー・アンケートの情報を元に、なぜ教員を辞めると幸せになる人が多いのかを解説していきます。

 
よろしくお願いします!

ポイント

あなたが教員を辞めて不幸になっても、だれも責任をとってくれません。

同様に、あなたが教員を続けて不幸な人生を送っても、誰も責任をとりません。

厳しいようですが「全てあなたが責任をもって決断すべき。」ということは忘れないでください。

 
まあ、とりあえず気軽に記事を読んでみよう!

それでは解説を始めます。

【結論】教員を辞めるべき?幸せになるためのたった一つの行動

休息

まず始めにこの記事の結論をお伝えします。

それは「教員と他の仕事を比較してみよう」ということです。

 
教員と他の仕事を比較?

そうです。ほとんどの方が教員を辞めても何らかの仕事をしなければならないでしょう。

つまり「教員という仕事を続けるか」「教員以外の仕事をするか」の2択となるわけです。

この2択を選択するには教員とそれ以外の比較をすることが最適です。なのに比較をせずに「教員を辞めるべきか」と考えてしまう人が多いのです。

これではなかなか結論がでないでしょう。

  • ◎転職先を探す→教員の退職を決断
  • △教員の転職を決断→転職先を探す

なのです。この順序を転職経験が少ない教員は間違えてしまうことが多いのです。

 
まずは軽い気持ちで転職先を探してみるといいんだね。

そうです。そして教員よりも魅力的な仕事が見つからなければ教員を続ければいいだけです。

この場合、教員を続けることになっても今までよりはるかに前向きに仕事に取り組むことできるでしょう。

 
でも仕事を探すって、どうすれば…。

仕事を探すのはとても簡単です。「転職エージェント」を利用すれば良いのです。

転職エージェントとは

無料で求人の紹介。企業との日程調整。年収交渉などをしてくれるサービスです。

「教員を辞めるべきかどうか」という相談にものってくれます。

転職エージェントへの報酬は企業側から支払われる仕組みなので、求人を探す側は無料で利用できるところがおすすめできるポイントです。

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これがこの記事の結論です。先生方の1年後が幸せに満ちたものになることを心より祈っています。

教員を辞めると幸せになる5つの理由

それでは「教員を辞めると幸せになる人が多い5つの理由」を紹介させていただきます。

  • 私の実体験
  • 教員からの転職者のインタビュー
  • 教員からの転職者へのアンケート

を元に紹介させていただきます。

定時に退勤することができる

教員を辞めると幸せになる理由。一つ目は「定時に退勤できる可能性が高まる」ことです。

私が教員からの転職者100人にとったアンケート結果は以下のとおりです。

残業時間の変化

約7割の人の残業時間が減少しています。

もちろん16%の人は残業時間が増加していますし、辞めれば必ず定期退勤ができるわけではありませんが、教員よりも改善される可能性は高いです。

私も転職後は定時退勤が当たり前になり「明るい時間に帰ると落ち着かないな」と感じたことを覚えています。

毎日8~9時に帰宅することが10年以上当たり前だったからです。

よく言われることですが、勤務時間前に子供が来て、勤務時間後に子供が帰る学校はかなり異常な職場となっています。

これらを善意で支えてくださっている先生方には感謝しかありません。

ですが私のように身体を壊してしまう前に、辞めるという決断が必要になる方も少なくないでしょう。

 
文科省は多忙化改善する気なさすぎ…。

土日にゆっくり休める

教員を辞めると幸せになる理由。2つ目は「土日にゆっくりと休める」ということです。

 
土日に休めるなんて当たり前でしょ!

それがそうでもないのです。

学校の先生は、土曜日・日曜日に仕事をしている人がとても多いのです。私も土日に仕事をしておかないと不安でした。

平日は子供のトラブルがおきたら自分の仕事をする時間が無くなってしまうためです。

それに加え

中学・高校の先生方は土日も部活動があります。これも大変です。

期待された部活動の地域移行化も振り出しに戻ってしまいましたしね…。

私はスポーツが好きでしたので、自分なりに部活にも力を入れていました。

それでも大変なときはあったので、部活を苦痛に感じている先生方の心労は非常い大きいと言えるでしょう。

また、これは個人的な感想ですが、教員は土日も仕事のことが頭から離れにくいです。

人相手の仕事なので「この場合はこう対応しよう」など考えることが多いのです。

転職後は「仕事のことは仕事中のみ考える」ということがしやすくなりました。

その面でも土日にゆっくり休めている実感があります。

残業があっても残業代が出る

教員を辞めると幸せになる理由。3つ目は「残業があっても残業代が出る」ということです。

 
そんなの当たり前でしょ…。

それが当たり前でない仕事が教師なのです。

教員に残業代が出ないのは「給特法」で定められているためです。

給特法では
時間外勤務手当を支給しないことを前提として、自治体は原則として公立学校の教員に時間外勤務を命じることを禁止しています。

「校外実習」「学校の行事」「職員会議」「非常災害」など超勤4項目と呼ばれるもの以外は教員が「自発的に」行った業務とみなされます。

残業代を支給しない代わりに、教職調整額が支給されるのですが、その額は給料月額の4%です。これは昭和41年という50年以上前の教員の平均残業時間をもとに定められたものです。

昭和41年の教員の残業時間の平均

小学校 → 16分

中学校 → 30分

高校 → 21.6分

現在の教員の平均残業時間は月間100時間を超えるというデータもあります。

つまり教員はほぼ無料で自主的に残業をする仕事なのです。

教員の給与は悪くはありませんが、実は自給換算をするとアルバイト以下になってしまうことも多いのです。

民間では残業があっても、当然のように残業代が出ます。

この点が、元教員からすると非常にありがたく感じるポイントなのです。

 
教員マジで大変なんだね…。

人間関係のストレスが少ない

家族に相談

教員を辞めると幸せになる理由。4つ目は「人間関係のストレスが少ない」ということです。

教員はとにかくストレスが多い仕事です。

  • 保護者
  • 子供
  • 学校の方針

など2重3重の間に挟まれながら仕事をこなさなければなりません。

保護者からの理不尽な要求も突っぱねることが難しいです。

 
なぜ学校は変な保護者の言い分も聞き入れるの?

民間企業であれば、理不尽なクレームを言う人とは関係を切ることができます。

もう来ないでください」と言えるのです。

しかし教員は、どんなに変な保護者とも3〜6年間は関係を続けなければいけません。

基本的に保護者とケンカをしてもメリットが無いことが多いため、しかたなく保護者側の意見に歩み寄らざるを得ないことが多いのです。

そのようなことをくり返すうちに、結局保護者の言い分が通りやすくなってしまうのです。

保護者だけでなく、学級経営や職場の同僚・先輩とうまく行かないケースも多いと聞きます。

とにかく教員は、強烈なストレスと闘い続ける必要がある仕事なのです。

 
先生方、無理しないでくださいね。

もちろん民間に転職をしても、完全にストレスが無くなるということはないでしょう。

しかし私自身の経験・アンケート・インタビューなどから、民間に転職をしてからのほうがストレスが減ったという人が圧倒的に多いのも事実なのです…。

昼休みの休憩時間が十分にある

教員を辞めると幸せになる理由。最後は「昼休みの休憩が自由にとれる」ということです。

この意見は本当に多いです。私自身も転職後、昼休みの一時間を寝ても遊んでも良いのは驚きでした。

「教員には昼に自由に休む。」という概念が無いためです。

昼休みにリラックスしたり、眠い時には寝られるなどはかなり満足感が高いです。

これは残業時間が減るなどよりもインパクトあった方が多いようでした。

このように書くと、教員がいかに大変な仕事なのかがわかりますね…。

教員と他の仕事を比較してみたい方は、転職エージェントで仕事を探してみてください。

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「教員辞めて幸せ」と感じた瞬間アンケート

教員を辞めて幸せ!と感じたエピソードをアンケートで集めました。

このアンケートはランサーズを利用して、独自に調査・集計をしものです。(以下は実際のアンケートの画像)

教員を辞めて幸せと感じたアンケート
教員辞めてよかった!と感じたアンケート①
教員時代は、平日は1日12時間以上学校で仕事をして、土日も授業の準備に終われ、プライベートの時間がほとんどありませんでした。

転職して、まず土日をしっかり休めるようになりました。だんだん精神的な余裕も生まれ、趣味の時間も取れるようになったときに、転職してよかったと心から感じました。

(28歳 公立小学校 女性)
教員辞めてよかった!と感じたアンケート②
休日の休みが安定することです。会社員なら当たり前のことですが、学校教員ならボランティア、部活の関係で休日の出勤もありえます。

しかも手当が出ないこともあり、結果的に損をします。部活顧問は生徒の送迎やスケジュール管理まで行い特に面倒です。それがなく休日を過ごせることで、辞めてとても良かったと思えます。

(29歳 公立高校 男性)
教員辞めてよかった!と感じたアンケート③
近くに買い物へ行く時保護者や生徒の目を気にしなくていい。

残業をしたらその分ちゃんとお給料が出ること。ボランティアで出勤しなければならない日や時間が無いこと。休みは本当に休みなので好きなことができること。

(22歳 公立小学校 女性)
教員辞めてよかった!と感じたアンケート④
良かった事は一緒に学校行事を行う際に、普段跳ねっ返りな生徒や、周りと馴染めない子が一丸となる姿を見て逆に色んな事を大人になって初めて教えられた事です。

辞めて良かったてゆうか辞める原因が校長が生徒の事を考えて無さすぎて本当にダメダメ過ぎて退職しました

(24歳 公立中学校 男性)
教員辞めてよかった!と感じたアンケート⑤
定時後に上司に呼ばれること、サービス残業が当たり前であること、休日もLINEグループに業務連絡が入ること、毎日同じ学生を相手にすることから解放されたので辞めたことはメリットしかありません。

更に毎年、教案の提出や授業の評価アンケートがあったので1年間してきたことに評価を出され数値になるのがドキドキしてしまいストレスでした。

(32歳 その他 女性)
教員辞めてよかった!と感じたアンケート⑥
部活の練習や大会、三者面談などで時間外労働が非常に長くまた休日出勤もかなり多くなってしまうので、自分の時間を確保することが難しいです。

毎日が仕事に追われる日々なので休まる時がありません。精神的にも肉体的にもギリギリでしたので辞めて良かったです。

(27歳 私立高校 男性)
教員辞めてよかった!と感じたアンケート⑦
出産を機に教員の仕事を辞めました。夫も教員なのですが、最近は生徒指導に時間をとられ、その他の仕事がなかなか進まないと聞いています。特にいじめの件数が増加し、その対応に追われているようです。

今は、生徒が何かをされたり言われたりしたときに苦痛を感じた場合、すべて「いじめ」と定義されるとのことで、それを訴える生徒が増えているとのことでした。教員の仕事はブラックだと言われていますが本当にその通りで、私には教員の仕事と家事育児の両立は絶対に無理だと思います。辞めておいて良かったです。

(28歳 公立高校 女性)
 
先生方お疲れ様でした…。

教員辞めて幸せ!となるために知っておくべきこと

教員を辞めて幸せ!と必ずしもなるとは限りません。

最後に「教員を辞めて幸せ!」となるために知っておくべきことを紹介します。

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教師は社会的信用が高い

まず覚えておいていただきたいのが、「教師は社会的信用が高い」ということです。

 
どういうこと?

例えば家のローンや車のローンなどを組みやすいです。それだけの信頼感があるということですね。

結婚をする際なども「教員」という職業が原因で拒否されるということはほぼないでしょう。むしろ「教員なら安心ね」ということのほうが多いでしょう。

(最近は部活未亡人)などの言葉があるのでわかりませんが…。

同じように近所でも「教員」となれば「真っ当な仕事をしている人」という認識は根強いでしょう。

それだけ教員という仕事は、根強い信頼感のある仕事といえるでしょう。

人によってはこの社会的信用を手放すことを苦痛に感じる人もいるでしょう。それは全く悪いことではありません。

そのような感情になりそうな人は、辞める前によくよく考えておく必要があるでしょう。

 
さわにいはどうだった?

私はむしろ解放感がありました。

田舎で教員をやっている時などは「事故に遭うだけで新聞に載りそう…」など不要なストレスを感じましたし、家族と買い物に行く際に生徒に会うのは少しだけストレスでした。

このように解放感を感じる方もいるので、自分がどちら側になりそうかをよく分析しておきましょう。

教師はクビになることが無い

健康

また、教員はクビになることが無いことも魅力といえるでしょう。

これは民間企業にはない大きなメリットです。

 
さわにいはどうだった?

自分は身体を壊してしまったので、「クビになることはない」とうメリットは一切感じませんでした。

精神疾患になってしまうと、クビなんて比較にならないくらい苦労をします。

クビになったらまた仕事を探せばいいだけですが、身体を壊すと次の仕事も大変です。

ポイント

教員にはクビがなく安心。というのは、心身ともに健康で、定年まで働ける自信がある人のみ信じて良い言葉なのです。

私は結果的に、教員のスキルを生かして多くの企業からお仕事をいただき、学習参考書の出版までできました。

それには十分満足はしていますが、いつか身体が健康になれば、もう一度教師をしてみたいとも感じています。

また、教員からの転職は、一旦給与が下がることも覚悟しておきましょう。

教員の給与が平均よりも少し高いためです。

ですが、転職や昇進をくり返すにつれ、教員の給与を超えることも十分に可能なので、そのあたりもよく考えておきましょう。

福利厚生が充実している

教員は福利厚生が充実しています。

特に健康保険が充実しており、教職員専用の保険があり、民間の保険より安く手厚い保険が数多くあります。

さらに、各施設の割引、優待等も多数受けられます。例えば、特定の宿泊施設を格安で利用できたり、飲食店の安く利用できたりもします。

もちろん民間にも福利厚生が充実しているところはたくさんあるため、よく調べて転職活動をおこなうようにしましょう。

これで「教員辞めたら幸せなのか?」の解説記事を終わります。

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またねー!