教員より楽な仕事とは?元教員が解説

教員はブラック企業…。今では当然のように語られるようになってしまいました。

教員は素晴らしい仕事ですが、労働環境はなかなか改善されません。

そのような中で「教員よりも楽な仕事はないのかな?」と考える人も多くなっています。

この記事では、元教員である私が、「教員よりも楽」な仕事を徹底解説します。参考にしてくだされば幸いです。

 
よろしくお願いします!

結論!仕事が楽に感じるかどうかは個人差が大きい

会話

まず始めに、前提となる大切な話をさせていただきます。

それは

仕事が「楽」かどうかは、個人差が非常に大きいということです。

仕事というのは、何千、何万という種類があります。

それらの仕事が「」かどうかは、個人の資質に非常に大きく影響されます。

例えば「髪を切ること」「人と話すこと」が好きな方は、美容師という仕事を楽にこなしていくことができるでしょう。

もちろん、仕事の全てが楽で楽しいということは無いでしょうか、メインの業務は楽しさや喜びを見出せるはずです。

その一方で、美容に興味が無く、不器用で、人と話すことが苦痛な方が美容師になったらどうでしょうか?

言うまでも無く、美容師が「楽」とは感じられないはずです。

 
まあ、当たり前だよね…。

はい。当たり前のことです。

ですが、自分に合った仕事を見つけるというのは、かなり難しいです。(半分以上の人は、できていないように思います。)

適職の探し方

適職の3要件

また「自分の適職」は年齢によってかなり変化する方も多いです。

ですので、次の章で紹介する「楽」な仕事とは、あくまでも参考程度で、最終的には一人一人の気質に大きく左右されるということを理解しておいてください。

教員よりも楽な仕事

それでは元教師が考える、教員よりも楽な(楽にできる可能性がある)仕事を紹介していきます。

紹介するのは以下の通り。

  • 家庭教師
  • 塾講師
  • 教材開発職
  • 事務職
  • 研修講師
  • 営業職
  • クラウドソーシングワーカー

それぞれ解説をしていきます。

家庭教師

家庭教師

教師より楽な仕事。最もおすすめできるのは家庭教師です。

 
家庭教師?それはなぜ?

「教育に興味がある」ことや、「教師の経験がある」ことなどを前提としています。

まず、家庭教師は教員と違い、1対1で落ち着いて指導ができます。

正直、これはかなり楽です。

さらに家庭教師の時給は大学生でも1,500円程度。

教員経験者であれば3,000円程度はもらえます。

公立学校教諭の年収は平均よりもやや高めなのですが、無料の残業時間が多すぎて、自給換算すると1,000円に満たない場合も多いです。

また、理不尽な要求をする家庭は、仕事を断ることも可能です。

 
教員はどんな家庭とも縁を切れないもんね…。

このように、総合的に家庭教師が「最も楽」と私は考えます。

もちろん、結果が求められるなど、教員とは別の苦労もありますよ!

最後に、教員から家庭教師になった方々の意見を聞いてみましょう。

教員から家庭教師に転職した感想 ①
私は教員を務めている男性と結婚して、それを機に教員を辞めました。 勤めていた小学校が自宅から遠かったので、それよりはゆっくり子作りをして子供がある程度落ち着いた頃になったら復帰をしようと思っていました。

ですが、2020年のコロナの影響で学校にまた復帰しようという気持ちにはなれず、自分のペースで働ける家庭教師という仕事を選びました。

家庭教師なら家の近くで働けますし、自分のシフトは融通が利くので働きやすいのかなと思ったからです。

幸いにも小学校で働いていたことが生かされ、お得意様も出来、今ではオンラインでも授業をしていますので、今までみたいに真面目に小学校に通い続けて働くよりもこのような家庭教師やオンライン授業をすることも一つの選択肢だと思います。

(38歳 私立小学校 女性)

現在はオンラインで完結することが多いのも、家庭教師のいいところですね!

教員から家庭教師に転職した感想 ②
関西の公立高校で数学の教師をしていました。東大、京大等著名な大学に毎年150人近い合格者を輩出していた進学校でした。

ただ、この10年間で優秀な学生が私立高校に流れるようになり、学力自体が落ちてきたのと、学生に覇気が感じられなくなってきました。地元に医学部専門の予備校が開設されたときにオファーがあり、それまでの受験ノウハウを有効に使いたいと思い、高校教師から家庭教師に転職しました。

予備校経由で受験生の紹介を受けて、個別に数学を教えています。契約としては、個人事業者の形になっています。医学部受験生を多く教えています。特に私立医大の合格を目指している医師の子弟が多くいます。高校教師の時に進学指導をしていた時のノウハウが大変役に立っています。教えている数学に関しては、予想問題も作成したりして高校教師時代のノウハウを利用しています。

(48歳 公立高校 男性)

塾講師

教室

続いては塾講師です。

 
教員とあまり変わらない仕事だね…。

あえて選択をしています。

なぜなら、教員以外の仕事を探している方は、教育職に興味がある方も多いからです。

特に

教員の仕事は好きだけど、教員の働き方は嫌い!と言う人におすすめです。

塾教師は教師と異なり、託児所のような業務が必要ありません。

「勉強が教えることが好き」という場合はかなりおすすめができる仕事です。

 
モンスターペアレントに「嫌なら来ないでください」と言えるのがいいね!

そうですね。教員とは異なる魅力がたくさんつまった仕事です。

ただし、

  • 夜中心の仕事になりやすい
  • 授業力の結果が求められる

など、教員とは違った大変さもたくさんあります。

ですが、これらをデメリットに感じない方は、非常にお勧めできる仕事といえます。

最後に、私が独自に集めた、教員から塾講師に転職した感想を見てみましょう。

教員から塾・予備校に転職した感想 ①
教員から塾に転職した感想としては仕事内容がかなり楽になったような気がします。
私立の中学校から塾への転職でしたが、勤務時間が短くなり残業もなく部活の顧問などもやる必要はありません。

生徒も成績を上げたくて通っている子がほとんどですので授業の話もかなり真剣に聞いてくれます。言い方が悪いですが、学校だとやる気のない生徒がそれなりにいてこっちの話もほとんど聞いていませんでした。

もちろん塾なので生徒との触れ合いが短時間になりますが生徒のやる気は塾の方が断然上だと思います。

悪い部分として学校と違い、生徒を強く叱ったり通っている生徒の成績が上がらないと塾の評判が落ちるので意外とプレッシャーが大きいです。塾の場合は学校と違ってビジネスで生徒に物を教えている雰囲気が強いかもしれません。

(34歳 元私立中学校 男性)
教員から塾・予備校に転職した感想 ②
教員時代は同僚との打ち合わせや教材研究など比較的オープンで、教材開発や授業研究などで頻繁に打ち合わせを行っていましたが、その反面クラスの事務、学校の事務などで時間を取られ、本当に寝る時間を削って仕事している感じでした。

またクラブの顧問もさせられ、日曜出勤は当たり前だったので、家族サービスができず、家庭は妻に任せっきりになっていました。

思い切って予備校的専門学校に転職してからは、授業や教材の準備に専念でき、比較的余裕のある生活ができていると感じています。

ただ、周囲との関係は全く違い、周囲はすべてライバルにいなるので、特に同じ科目の同僚との関係は親しそうでいて、実は敵。足の引っ張り合いもあり、人気取りのサービスなど、言うに言えない苦労が伴います。

(40歳 元私立中学校 男性)

教材開発職

教材制作

続いては教材開発職です。

私が行なっているのも、教材開発です。

 
問題を作ったり、学習参考書を執筆したりしているね!

教員時代に、子供と関わるよりも授業や教材をを考えることが好きだった先生に特におすすめです。

私は教員時代の激務で体を壊してしまいましたので、家で教材開発をすることで生活しています。

教員経験者は、子供がつまづくポイントをつかめているので、アドバンテージをもって楽に働くことができますよ!

教材制作会社に転職した感想①
良かったことは、実際に教育の現場で経験があったので、より教材に適切かどうか上司や同僚に意見を言うことができました。

しかし、プログラムの作成やPC作業については、全くというほど経験がなかったので、講習を受けたり、休日は図書館で本を借りて独学で勉強したり苦労することも多かったです。けれども、30歳を機に、転職をしたので、体力もありましたし、日々、学ぶ姿勢で仕事に慣れていくことができました。

悪かったことは、特にありませんが、学校教員と違って対大人なので、言葉遣いや、メールの定型文など、上司に指摘されることはありました。自分自身が、教員時代にもそのような一般的なスキルを身に付けていなかったことが悪かったなと思いました。

(30歳 公立小学校 女性)
教材制作会社に転職した感想②
高校の教員を8年間勤めたのち、辞書や教科書の執筆、校正の仕事を行う編集社に転職しました。国語の教員だったので、それなりに知識もありましたし、国語辞書の執筆なら簡単にできるだろうと思っていたのですが、考えが甘かった部分もあったと思います。

教員の仕事は、学年全体や学校全体で動く部分ももちろんありますが、基本的には各自の裁量に任されているところが多いように思います。

変わって編集社での仕事は、版元様との調整はもちろん、一人ですべて執筆するわけではないので、他の執筆者などとの密な連携が求められます。
予定通りに仕事が進まないこともほとんどですが、納期が決まっているため、かなり焦ってしまいます。

教師の仕事とは全く違うところに難しさがあると常々感じています。

(31歳 公立高校 女性)

なお、仕事を探す場合は必ず転職エージェントを利用しましょう。

転職エージェントは、無料で仕事を紹介してもらえるサービスです。

 
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そして最も大切なのは、エージェントを利用すればブラック企業をつかむリスクが激減すること。

転職で失敗したく無い方は、必ず利用してください。

転職エージェントは

doda が最もおすすめです。

doda_logo

dodaは日本最大級の求人数をもち、教員からの転職に力を入れているエージェント。

非常におすすめです。現在はコロナ終焉の期待感から、求人数が爆増しています。

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事務職

事務

続いては事務職。実は私は事務職はかなりおすすめをしています。

 
事務職がおすすめ?

そうです。まず教員は、基本的なパソコンの操作ができる人がほとんどです。

この時点で事務職は有利で、楽に働くことができます。

さらに

事務職は仕事内容や勤務時間が非常に安定しています。

私の妻は事務職ですが、ここ5年で残業は1回あったかないか。

子どもの体調不良などでも休みをとりやすいです。(職場にもよると思いますが…。)

仕事内容も毎年同じことのくり返しという面も大きいので、かなり精神的な負担を減らして働くことが可能ですよ!

 
事務職、意外にいいかもね!!
転職先に事務職を選んだ感想 ①
私が転職したのは大学、兼研究機関で、教授とその研究室の研究者達のアシスタント業務としての事務職でした。ですから元教員として教授の気持ちを少しでも理解する事が出来ましたので、様々なサポートを積極的にすることが出来た点が良かったと思います。

また教員として働いていた時には休みを取りにくく、体調が悪い時やプライベートの大切な用事がある時にも仕事(授業など)を優先させなければならなかったので精神的に辛かったのですが、事務員に転職した後には特にその職場が有給休暇を取りやすい環境でしたので、体調が悪い時やプライベートな用事や好きな事を出来る余裕が出来たので気持ちにも余裕が出て、仕事にも集中できる様になりました。

転職して本当に良かったと思っています。

(34歳 私立その他 女性)
転職先に事務職を選んだ感想 ②
教員時代の激務により心身に不調があったため、しばらく仕事をせず休んでいました。そのため職歴にブランクがあり、面接のときに理由を聞かれて焦ることもありました。正直に話し、理解してもらえた職場に事務職として就職しました。

教員をしていても事務仕事はありましたが、事務職をメインにしたことはなく、そういった意味で未経験の私を雇ってくれたのは幸運だったと思っています。給料はやや下がりましたが、残業もあまりなく、集中して仕事をすれば定時内に仕事を終えることができています。

体力的、精神的に余裕ができたことでプライベートを充実させています。教員時代は土日祝も部活の練習に駆り出されていたので、その差は雲泥だと思います。

(35歳 公立中学校 男性)

仕事が定時内に終わるって、当たり前のことですが、教員をしていると忘れてしまいますよね。

研修講師

研修講師は、依頼を受けた企業・組織に対し、研修を行う仕事です。

特に

教員として働き、大勢の前で話すことに慣れている人におすすめ。

現役の教員時代によく感じていたのですが、講演会にくる立派な方より、普通に学校内の先生方のほうが話が上手いです。

研修講師は大勢の前で話さなければならないという緊張感はありますが、研修内容を頭に入れておけば一方的に話すだけなので気楽に働けます。

最近はオンライン講座も珍しくないため、在宅で働く研修講師が増えています。

すでに知っている知識を一方的に伝えるだけなのでイレギュラーが起こりにくく、オンラインでも仕事が可能。

大勢の前で話すことに抵抗が無い人におすすめです。

営業職

営業

続いては営業職です。営業はノルマなどが大変で、キツいイメージがあります。

一方で、成果重視の世界が好きな人は、好んで働ける方が多いようです。

私がインタビューを行った「kou」さんは40代で営業職へ転職し、以下のように生活が変わっています。

転職前転職後
残業時間80時間/月5時間/月
休日1日/週2日/週
年収480万450万
年齢〜3940〜

転職後は毎月100時間以上空き時間ができ、副業などでさらに収入を伸ばしているそうです。

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40代の転職体験談

適正によるとは思うのですが、営業職はかなりおすすめができますね。

クラウドソーシングワーカー

電話をする

最後はクラウドソーシングワーカーです。

 
クラウドソーシングワーカー?

そうです。クラウドソーシングワーカーとは、会社に所属せず、個人で働く方法ですね。

インターネットのクラウドソーシングサービスから仕事を受注し、納品することで報酬をもらいます。

ようは、フリーランスです。

 
さわにいと同じだね!

そうですね。クラウドソーシングワーカーは極めて自由度が高い仕事ですが

  • ライティング
  • プログラミング
  • デザイン
  • 動画編集
  • マーケティング

などのスキルがないと、なかなか仕事はもらえません。

もちろん教員からフリーランスになる人もゴロゴロいるので、自由に働きたい人は、勉強をしてみるのもいいかもしれませんね!

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以上が教員よりも楽に働くことができる代表的な仕事でした。

ぜひ参考にしてくださいね!

教員と民間はどちらが楽?

転職活動

最後に、教員と民間のどちらが楽かを紹介します。

結論。教員よりも民間の方が楽です。

もちろんこれは個人差がありますが、できるだけ客観的なデータも揃えているので、参考にしてください。

では、私が教員からの転職者100名に行ったアンケート結果を見てみましょう。

教員から転職した方々に、転職後の休日と、残業時間の変化を聞いてみました。結果は以下の通り。

転職後の休日の変化
残業時間の変化

このように、教員よりも転職後の民間のほうが、圧倒的に、休日が多く、残業時間が少ないです。

これを見る限り、教員よりも民間の方が楽だと言えるでしょう。

 
やっぱり教員は大変なんだね。

ほかのアンケート結果を見てみましょう。

後悔はあるか
転職を勧めるか

このように、教員から転職した方々は、後悔している人が非常に少なく、他の人にも転職を勧める方が多いようです。

 
もちろん。教員として充実している人には勧めないよ!

教員からの転職者100名に行ったアンケートは、以下の記事をご覧ください。

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教員からの転職体験談まとめ

まとめ

これで、教員よりも楽な仕事とは?の解説を終わります。

結論としては、転職をすれば教員よりも楽な仕事に就ける可能性は高いと言えるでしょう。

 
教員よりもブラックな仕事はなかなか無いんだね。

悲しいですが、そういうことになるでしょう。

教員の多忙化はここ数年、全く進まず、むしろ悪化の一途を辿っています。

教員は非常に素晴らしい仕事ですが、人生を仕事以外でも充実させていきたい方は、転職を検討するのもアリでしょう。

教員からの転職を検討する際は、必ずdoda を利用してください。

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この記事が参考になり、みなさんの一年後が明るく輝くものになることを、心よりお祈りしております。