- うちの子は中学理科が苦手⋯。
- 点数が伸びない
- 勉強の仕方がわからない⋯。
このように悩む保護者の方はとても多いです。
しかし理科は、数学や英語と比べ、成績を伸ばしやすい教科です。
苦手なのはもったいありません。
この記事を、お子さんの理科苦手克服の参考にしていただければ嬉しいです。
自己紹介
「さわにい」と申します。元中学理科の教員。(11年間)
現在はフリーの作家・教材開発者。(5年目)
学習YouTubeチャンネル登録者10万人。
出版している理科の本は4冊。詳しい紹介はこちら

解説お願いします!
中学理科が苦手な子は多い


中学理科が苦手な子は、決して少なくありません。
私は小学生の理科専科をしたことがありますが、中学生の理科は小学生よりもはるかに難しいです。
たとえば、中学理科では次のような内容を学びます。
- 電流や電圧などの電気回路
- 化学の反応式
- 生物のからだ
- 岩石・天気・宇宙
このように、中学理科は学ぶ範囲がとても広いです。
さらに用語だけでなく、計算、グラフの読み取り、実験の考察、記述問題なども出てきます。
そのため、小学校では理科に困っていなかった子でも、中学生になってから急に「理科がわからない」「理科が苦手」と感じることがあります。
特に多いのは、授業中はわかったつもりでも、家で問題を解こうとすると手が止まってしまうケースです。
これは、理科の内容をまったく理解していないというより、自分の頭の中でイメージをつくれていないことが原因の場合があります。
中学理科が苦手だからといって、理科の才能がないということはありません。
正しい順番で勉強すれば、少しずつ克服できます。
大切なのは、いきなり暗記や問題演習に入るのではなく、まず「何が起きているのか」を理解することです。
次に、中学理科が苦手になる主な原因を見ていきましょう。
中学理科が苦手になる原因
中学理科が苦手になる原因は、子どもによってさまざまです。
ただ、私が理科教員として多くの生徒を見てきた中で、理科が苦手な子にはいくつか共通点がありました。
ここでは、特に多い原因を2つに絞って紹介します。
理科を暗記だけで乗り切ろうとしている


中学理科が苦手な子に多いのが、理科を暗記だけで乗り切ろうとしているケースです。
もちろん、理科は暗記も必要です。元素記号、植物のつくり、岩石など、覚えなければいけない知識はたくさんあります。
しかし、理科は暗記だけで点数が取れる教科ではありません。
たとえば、電流や力、化学変化、湿度、天体の動きなどは、言葉だけを覚えても問題を解けるようにはなりにくい単元です。
大切なのは、用語を覚える前に「なぜそうなるのか」「何が起きているのか」を理解することです。
先にイメージをつかんでから暗記した方が、知識も頭に残りやすくなります。
学校ワークをくり返さない


中学理科の成績を上げるうえで、学校ワークはとても大切です。
定期テストでは、学校ワークや授業プリントから似た問題が出ることも多いです。
学校の先生は、理科が苦手でもワークを頑張った子に点数を取らせようと、ワークからそのまま出題することも多くあります。
そのため、まずは学校で使っているワークをしっかり仕上げることが基本になります。
しかし、理科が苦手な子は、学校ワークを1回解いただけで終わってしまうことがあります。



答えを写すだけの子も多いね⋯。
大切なのは、学校ワークを「提出するため」に終わらせるのではなく、「解けるようにするため」に使うことです。
すべての問題を何度も解く必要はありません。まずは、間違えた問題、迷った問題、答えを見て解いた問題を中心にくり返しましょう。
理科が苦手な子は、問題集を何冊も増やすより、まず学校ワークをしっかり使い切ることが大切です。
ワークをくり返していない中学生は
くり返し解くだけで大きく成績が伸びますよ!
目安は3回〜5回です。できれば定期テストの3週間ほど前から学習したいところです。
理科が苦手な子におすすめの勉強手順


理科が苦手な子は、やみくもに勉強時間を増やすよりも、勉強する順番を整えることが大切です。
特に中学理科では、学校ワークを中心に勉強するのがおすすめです。定期テストでは、学校ワークや授業プリントに近い問題が出ることも多いからです。
さらに
先生はテスト後にワークを提出させることが多いので、内申点アップにもつながります!
ただし、理科が苦手な子に「学校ワークをやりなさい」と言うだけでは、なかなか進まないことがあります。
問題を見ても、何を聞かれているのかわからず、手が止まってしまうからです。
そのため、次のような順番で進めるとよいです。
ステップ1:苦手、もしくはテスト範囲の単元を1つ選ぶ
まずは、勉強する単元を1つにしぼりましょう。
理科が苦手な子ほど、「中1の理科を全部やり直そう」「テスト範囲を最初から全部やろう」と考えてしまいがちです。
しかし、範囲が広すぎると、どこから手をつければよいかわからなくなります。
おすすめは、苦手な単元、もしくは次のテスト範囲の単元を1つだけ選ぶことです。
たとえば、「電流」「化学変化」「天気」「植物」など、1つの単元にしぼります。まずは狭い範囲でよいので、しっかり解ける単元を作ることが大切です。
理科は、1つの単元で「わかった」「解けた」という感覚が出てくると、少しずつ苦手意識が弱くなっていきます。
ステップ2:学校のワークを解く


単元を選んだら、学校ワークを解きましょう。
ここで大切なのは、最初から完璧に解こうとしないことです。
理科が苦手な子は、わからない問題が出てくると、そこで手が止まりやすいです。
しかし、最初の目的は「自分がどこでつまずいているか」を見つけることです。
そのため、わからない問題があっても大丈夫です。まずは自分の力で解けるところまで解いてみましょう。
このとき、問題に印をつけておくと復習しやすくなります。
- ◎:すぐに解けた問題
- ○:解けたけれど、もう一度確認したい問題
- △:答えを見たら理解できた問題
- ×:答えを見てもよくわからない問題
すべての問題を同じように復習する必要はありません。あとで見直すべき問題を分けておくことが、効率のよい勉強につながります。
ステップ3:わからないところは参考書などで確認する
学校ワークを解いて、わからない問題が出てきたら、教科書や参考書などで確認します。
参考書は、全部読むのではなく、必要な部分だけを読むようにしましょう。
基本的に
参考書は分厚いので、全部読もうとすると嫌になります。
自分がわからない単元だけ読めば十分です。



参考書がない場合は、教科書でもいいの?
正直、理科の教科書は1人での勉強には向きません。
教科書は、先生やクラスメイトと学ぶことを前提につくられているからです。
手元にあれば理科の教科書を見てみてください。
正直、何がポイントか分かりにくいと思います。



じゃあ、参考書もあった方がいいんだね⋯。
いいえ。
- 学校や塾の先生に聞ける環境(性格)である
- 家族などに教えられる人がいる
などの場合は参考書は必要ありません。
ですがそうでない場合は、参考書が1冊あればいいでしょう。
おすすめの参考書は以下のものです。(ちなみに私が書いた本です。)



なんでこの本がおすすめなの?
フルカラーで、全単元動画付きだからです。
中学生が1人で勉強できるようにつくっています。
ただ、他の参考書も検討したい人は、以下の記事をごらんください。


ステップ4:覚えていない用語を暗記する
内容を確認したら、覚えていない用語を暗記しましょう。
講義型の参考書で全体像がつかめていれば、暗記もしやすくなります。
人間の脳は「説明」は頭に入りにくいですが、ストーリーは頭に入りやすい作りになっています。
私の参考書は、「講義型」と呼ばれるもので、ストーリー形式で理科の内容が頭に入ります。


単元の全体像と用語をセットで覚えると、テストでも使える知識になりやすいです。
ステップ5:間違えた問題だけ解き直す
最後に、間違えた問題だけを解き直します。
理科が苦手な子ほど、学校ワークを1回解いて終わりにしてしまうことがあります。
しかし、成績を上げるために大切なのは、1回目に解けなかった問題を、次に解けるようにすることです。
「成績が上がる」とは解けなかった問題が解けるようになることだからです。
すべての問題を何度も解き直す必要はありません。特に大切なのは、○や△をつけた問題です。
答えを見て理解できた問題は、もう一度自分の力で解いてみましょう。
答えを見てもわからなかった問題は、参考書や授業動画で確認してから、もう一度解き直します。
このとき、すぐに答えを見ないことも大切です。(2〜3分は考える。)
少し考えて、「ここまではわかる」「ここからわからない」と分けるだけでも、理解は進みます。
理科の勉強では、新しい問題集を増やすより、まず学校ワークの間違えた問題を解けるようにすることが大切です。
ただし、「全くわからない」という問題は一旦飛ばしてOKです。
全くわからない問題に力を入れすぎると、勉強のやる気がなくなります。
よくある質問
最後に、中学理科が苦手な子について、保護者の方からよくある質問に答えます。
中学理科が苦手な子は、まず何から始めればいいですか?


まずは、苦手な単元、もしくは次のテスト範囲の単元を1つ選ぶところから始めましょう。
理科が苦手な子ほど、「中1の内容を全部やり直そう」「テスト範囲を最初から全部やろう」と考えてしまいがちです。
しかし、範囲が広すぎると、何から手をつければよいかわからなくなります。
おすすめは、「電流」「化学変化」など、1つの単元にしぼって学校ワークを解くことです。
そして、わからなかった問題だけを参考書や動画で確認し、もう一度解き直します。
最初から完璧を目指す必要はありません。まずは、1つの単元で「前よりわかる」「前より解ける」という感覚を作ることが大切です。
理科は暗記だけではダメですか?
理科に暗記は必要です。ただし、暗記だけで点数を取ろうとすると、途中でつまずきやすくなります。
理科では
- 電流
- 力
- 化学変化
- 湿度
- 天体の動き
などは、苦手な生徒が多い単元です。
これは、暗記だけでは特に攻略しにくい単元だからです。
理科で大切なのは、まず「何が起きているのか」を理解し、そのあとで重要語句を覚え、最後に問題演習をすることです。
暗記を否定する必要はありません。ただし、理科が苦手な子ほど、暗記の前にイメージで理解する時間を取ることも大切です。
理科が苦手な子に問題集は必要ですか?
まずは、学校で使っているワークを優先するのがおすすめです。
学校のワークは、多くの生徒にマッチするように作られているからです。
しかし、学校のワークが難しい場合は、市販のやさしい問題集もよいでしょう。
その場合は、Gakkenの「ひとつひとつわかりやすく」シリーズがおすすめです。
親はどこまで勉強を見ればいいですか?
基本的には、親が中学生の勉強を教える・見ることは難しいことが多いです。
一般的には、親が子供に勉強を教えられるのは小学5年生くらいまです。
これは、内容的にも、子供の精神の成長的にも言えることです。


親ができる中学生のサポートは、勉強内容を教えることよりも、勉強の進め方を整えてあげることです。
- わからないところを参考書や動画で確認できるようにする
- 大まかな学習の計画を立てる
このくらいで十分です。
大切なのは、「なぜできないの?」と責めるのではありません。
理科が苦手な子に必要なのは、根性論ではなく、理解しやすい順番と続けやすい環境です。
まとめ:中学理科の苦手は正しい順番で克服できます
中学理科が苦手だからといって、理科の才能がないわけではありません。
多くの場合、理科が苦手になる原因は、勉強する順番が合っていないことにあります。
おすすめの流れは、次の通りです。
- 苦手、もしくはテスト範囲の単元を1つ選ぶ
- 学校ワークを解く
- わからないところを参考書や動画で確認する
- 覚えていない用語を暗記する
- 間違えた問題だけ解き直す
この順番で進めると、「わからないまま問題を解く」状態から抜け出しやすくなります。
保護者の方は、理科の内容をすべて教える必要はありません。勉強する単元を一緒に決めたり、学校ワークのやり直しを確認したり、子どもに合う教材を選んだりするだけでも十分なサポートになります。
中学理科は、正しい順番で勉強すれば少しずつ克服できます。まずは1つの単元から、「解ける問題」を増やしていきましょう。
私の参考書は、フルカラーで分かりやすい解説・動画付きなので、必要な方はぜひ活用してみてください。










コメント