教員疲れた…。限界…。と感じたときの対処法を元教師が解説

夢であった教員になったものの、疲れ果て、限界を感じている…。

そのような先生方が非常に増えているように感じます。

私は元教員です。体を壊し続けることができなくなってしまいましたが、今でも教員は素晴らしい仕事だと考えています。

なぜ疲れた教員が激増しているのか?

このページでは教員として疲れ、限界を感じている人が多い理由と、その対処法を紹介します。

 
よろしくお願いします!

教師は疲れるのか?実態調査

まずは実際に、教師は疲れる仕事なのか、調査を行ってみました。

この結果は、教員の経験者100名にアンケートをとったものです。

(以下は実際のアンケートの画像)

アンケートの証拠写真1

①教員と民間の残業時間の違いは?

まずは教員から民間へ転職した場合の、残業時間の変化を聞いてみました。結果は以下の通り。

残業時間の変化

このように、民間企業へ転職した約7割の方が残業時間が減ったと回答しています。

反対に、残業時間が増えた人は16%です。

この結果から

教員は他の仕事と比べ、残業時間が非常に多い仕事だといえるでしょう。

(ちなみに、この残業時間の報酬が無いところが、教員の最も闇深いところです…。)

教員と民間の休日の違いは?

続いては、休日の変化を見てみましょう。

転職後の休日の変化

教員から民間へと転職した場合、「休日が増加した」と回答した方は約8割となりました。

いかに教員が休日が少ない仕事であるかがわかりますね。

 
これでは「疲れた」と感じる先生が多いのも納得できるね…。

その他のネット上の意見も見てみましょう。

「教師」という仕事自体に不満をもつ先生方は少ないですが、「働き方」に課題感を感じている方が多いようですね…。

調査結果から「教師は疲れる」というのは、ほぼ事実といって差し支えはないでしょう。

「教師は疲れる」と言われる主な原因

時間がない

ではなぜ、ここまで疲れた教員が増えているのか?主な原因をまとめてみました。

主な理由は以下の通りです。

  • 勤務時間が長い
  • 精神的な負荷が大きい
  • 未来に希望が持てない

それぞれ解説をしていきます。

勤務時間が長い

教員の仕事が疲れる最大の理由は、「勤務時間が長い」ということが挙げられるでしょう。

 
先ほどのアンケート結果でも出ていたね。

教員の勤務時間について、ベネッセの調査の結果を見てみましょう。

教員の勤務時間

教員が学校にいる平均時間は12時間という調査結果が出ています。

(これは私自身の経験からも納得できる結果です。)

文科省が定める7時間45分のおよそ1.5倍。これでは先生方が疲れてしまうのも無理はないでしょう。

精神的な負荷が大きい

精神的な負荷が大きい

教師の仕事が大変なのは、勤務時間の長さだけではありません。

仕事中の精神的負荷が大きいことも理由の1つでしょう。

特に

  • 子供の安全管理
  • 保護者からのクレーム

には最新の注意を払わなくてはいけません。

1日中気を張り続けることはとても大変なことです。これでは疲れてしまう教員が増えてしまうのも当然かもしれません。

未来に希望が持てない

教師が疲弊していく理由。3つめは「未来に希望が持てない」ということです。

 
どういうこと?

特に言われる理由は次の2点です。

  • 昇格・昇進に希望が持てない
  • 文科省の改革に希望が持てない

それぞれ解説します。

昇格・昇進に希望が持てない

教員は昇進に対して希望を持っている人が非常に少ないです。

実際に教員として勤務したことがある方なら。誰でも管理職(特に教頭先生)の大変さを目の当たりにしていると思います。

また、基本的に先生方は子供と関わることを喜びとしている方も多いので、子供との距離が離れてしまう管理職に興味を持てない人が多いのは無理のないことかもしれません。

私自身

様々な管理職の先生にお世話になりました。本当に尊敬できる方々で、「自分の能力では無理だな…」と感じてしまいます。

文科省の改革に希望が持てない

教員志望

現在の学校の現状をスピーディーに変えていくには、文科省から大鉈を振るってもらうのが一番です。

ですが、その文科省の働きに期待できないと感じている先生方が多いのです。

上記のツイートにある通り、文科省はここ何十年も調査ばかりを繰り返しており、多忙化解消はなかなか進みません。

私としては、単純に教師を増員すれば多くの問題が解決すると思うのですが、結局「お金は使いたくない」ということなのでしょうか…。

ここまで、教師が疲れてしまう理由について紹介をしてきました。

  • 勤務時間が長い
  • 精神的な負荷が大きい
  • 未来に希望が持てない

このような現状で、多くの先生方が疲弊しているように感じます。

もちろん、これらの現状をものともしないスーパーな先生も多数存在します。

そのような先生方には畏敬の念しかありませんが、若い人を中心に学校現場を敬遠する人が増えている現状は、何とか変わっていって欲しいと思います。

 
文科省さんお願いします…!

疲れて限界を感じた時の対処法

対処法

続いては、疲れて限界を感じているときの対処法を紹介します。

私がおすすめする対処法は、以下の3つです。

  • 休暇を上手に活用する
  • 自身の仕事観を見直す
  • 転職を検討する

それぞれ解説をしていきます。

休暇を上手に活用する

1つ目の対処法は「休暇を上手に活用する」ということです。

これは数日の有給休暇をとるのも良いですし、病気休暇をとるのも良いでしょう。

病気休暇の基礎知識は以下の通りです。

  • ケガや病気で勤務できない時に取ることができる。
  • 教育委員会に申請する書類1枚と病院の診断書1枚必要になる。
  • 基本は最大90日取れる。
  • 給料は満額(100%)支給される。

(自治体により違いあり)

「教員に疲れた…」と感じる多くの方は、一生懸命子供たちのために仕事に取り組んでこられた方々なのでしょう。

しかし、(私のように)体を壊してしまっては大変なことになってしまいます。

特に私の経験上、

  • 呼吸
  • 動悸
  • 食事
  • 睡眠

などに違和感を感じている方は赤信号です。

個人的には早急に休みをとることをおすすめしたいです。

 
絶対に無理しないでね!

休暇に関する詳しい情報は、以下の記事をご覧ください。

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自身の仕事観や人生を見直す

家族との時間

「休暇をとるまでもないかな…?」という先生方におすすめなのは、仕事観人生観の見直しです。

 
見直し?

そうです。教員の仕事というのは、やり出せばキリがないのです。

必ずどこかで、「ここまでで良い」とケリをつけなければ、際限なく仕事が続いてしまいます。

「疲れてしまう…」という先生方は、とても熱心で仕事を抱え込みがちな方が多いでしょう。

自分の人生や仕事を見直し、プライベート・仕事・家族…。どこにどのくらい力を入れるべきなのか、しっかりと考えるようにしましょう。

転職を検討する

ハイクラス転職

最後は「転職の検討」です。

私自身は、先生方に転職を進めるつもりも、進めないつもりもありません。

転職をして後悔をしても、転職せずに納得のいかない人生を送っても、責任をとってくれる人などいないからです。

こればかりは先生方が決めるしかありません。

しかしとりあえず、教員以外にどんな仕事があるのか、探す程度のことをしてみるのはアリです。

間違えやすいのは

転職の覚悟を決める→転職活動

ではなく

転職活動→転職の覚悟を決める

ということです。

まずはどのような仕事があるのか、一度探してみると良いのです。

そこで、教員以上に興味のある仕事が無ければ、教員を続ければ良いでしょう。

反対に、興味がある仕事があれば、ぜひ面接などを受けてみましょう。

 
どんな結果になっても、動かないより良さそうだね!

そうですね。転職エージェントを利用すれば、「どんな仕事が向いているか?」「自分は本当に転職をすべきなのか?」の相談からのってもらえるので、ぜひ活用してみましょう。

注意

転職エージェントを利用しない転職は、ブラック企業をつかむリスクが非常に高まります。

転職エージェントは完全無料なので、活用することをおすすめします。

教員からの転職におすすめなのはdoda です。日本最大級のエージェントで、全国の様々な求人があります。

また、教員専門のカテゴリーもあり、非常におすすめができます。

まずはdodaを活用してみると良いでしょう。

 
転職エージェントを細かく調べたい人は、以下の記事を見てみてね!
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まとめ

これで「教員に疲れた…」という原因。疲れた方の対処法の紹介を終わります。

私としては、教員を続けるにしろ、転職をするにしろ、とにかく先生方が健康で自分らしい人生を歩んで欲しいと思っております。

この記事が、その一助になれば幸いです。

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