このサイトの目的は「地方在住から、国公立大学レベルの学力を目指す」というものです。
しかし、「なぜ国公立大学合格レベルを目指すのか?」と聞かれれば「子どもの幸せのため」となります。
ここで大切なのは、「子どもの幸せ」>「国公立大学合格を目指す」です。
親として、この意識が決して逆転してはいけないわけです。

大学に行かなくても、幸せな人はたくさんいるもんね。
そのためここでは「子どもに国公立大学合格レベルの学力をつける」前に、押さえておきたいポイントを整理しておきたいと思います。
自分の子どもには勉強の適性がある?


まず、自分の子どもに勉強の適性(地頭や興味)がどの程度あるのか?
ということを、できるだけ冷静、かつ客観的に見ておく必要があるでしょう。
親の学力が子に遺伝することも十分ありえますが、そうならないケースも多くありますので、その点も理解しておいてください。
勉強の適性がないお子さんが、無理やり勉強させ続けられた場合、親子共に悲惨な結果になってしまうことがあります。



子どもの幸せどころじゃなくなるね⋯。
そのため、お子さんが勉強以外に夢中になれることがあるのであれば、それを存分にやらせてあげるのもよいでしょう。
その先には、国公立大学合格よりも、より幸せな将来が待っているのかもしれません。
また
「勉強への興味や関心・学力の伸び」というのは、子どもの時期によっても変化するものです。
「今はそのタイミングではない」ということも、十分にありえますね。
もし、勉強への適性が平均程度にあるとすれば、このサイトの方法で、地方からの国公立大学合格は十分に可能でしょう。
子どもに親の人生のやり直しをさせるな


さて、「子どもに勉強の適性はあるのか?」とかぶる部分もあるのですが、子育てのトラブルとしてよくある例を紹介しておきます。
それは、親が子どもに、自分の人生のリプレイをさせてしまう。ということです。
親が人生で大きな後悔・挫折した経験があると、子どもをつかって、そのトラウマを払拭しようとしてしまうのです。
例えば、親が受験失敗をしたことにトラウマがあると、何が何でも、子どもをつかって受験の成功体験を得ようとしてしまうのです。



確かに、ありそうなことだね。
男性であれば、スポーツのほうがイメージがしやすいかもしれません。
「俺が叶えられなかったプロ野球選手の夢を息子に!!」
一見聞こえはいいかもしれませんが、もしもお子さんが野球に興味・適性がなかった場合は最悪です。
勉強でも、これと同じことが起こるのです。



でも、うまくいく場合もあるよね?
そうですね。うまくいくケースもあります。
私がおすすめできる、勉強・特定のスポーツなどに、方法にお子さんを誘導したい場合は
とにかく、親が楽しんでいる姿を子どもに見せる!
ということです。
例えば、父親が野球を楽しんでプレーをし、子どもが「やってみたい」と言う。(もしくは親が「やってみる?」と振る)などの方向性で、子どもを誘導するのであれば、よいのではないかと思います。
このような方法であれば、うまくいく確率も高まるでしょう。


私は「国公立大学への合格」を目指すために、読書の習慣をおすすめしています。(幼児期は読み聞かせ)
子どもに読書の習慣をつけるためには、とにかく親が読書を楽しむ姿勢を見せ続けることが大切になるのです。
最後は少し話がそれてしまいましたが、「子どもに親の人生のリプレイをさせない」ということは、肝に銘じておきましょう。
あなたの子供は、あなたとは別人なのですから。
家庭は子どもの安全地帯であるべき


お子さんの成績の前に意識すべきこと。最後は「家庭が子どもの安全地帯であるべき」ということです。
これは、子どもの成績を伸ばすことよりも、何倍も大切なことです。
特に小学校4年生くらいまでは、子どもが家で
- 安心できる
- 甘えられる
- くつろげる
- のんびりできる
- 好きなことに没頭できる
- 話を聞いてもらえる
時間を十分に与えてあげてください。わがままを言うくらいでちょうど良いのかもしれません。
親から子への愛情も伝えてあげてください。
私の目安としては、平日2〜3時間。休日6時間程度はこのような時間があって良いと思います。
よくない代表的な例としては、「親子の会話がタスク管理に偏ってしまう」などがあります。
- 宿題はやった?
- 明日の準備はした?
- 早くしなさい
など、会話に指示が多くなってしまっている場合などは要注意になります。
教員をやっていて、成績、人間関係が良好な子どもの親に「家ではどのように過ごしているのですか?」と聞くと、「家ではダラダラしていますよ」と返ってくることが多いです。
家でリラックスできる分、学校で頑張れるのでしょう。
反対に、学校で問題行動が多い保護者は、「家ではしっかりしていますよ!!」と言うことがよくあります。
家で甘えられない。気を使っている反発が、学校で出てしまっているのです。
家庭学習よりもはるかに長い時間が、学校での勉強時間です。
学校で問題行動が多くなってしまっては、成績向上は望めないでしょう。
家庭では、お子さんが甘えられる、ゆっくりできる時間を十分にとってあげてくださいね。
毎日家庭学習をしても、そのような時間は確保可能なはずです。



子どもの心に十分な栄養を!!
とはいえ⋯
子どもが安心できる家庭環境を整えることは容易ではありません。
そもそも親に、ほとんど余裕がないからです⋯。
親が疲れると、どうしても子どもをリラックスさせる環境をつくりにくいものです。
親自身も、たまにはゆっくり自分を甘やかすことが大切でしょう。



それがなかなか難しい時代なんだけどね⋯。
まとめ
以上で、成績UPを考える前に意識すべきことの解説を終わります。
子どもの適性を見極め、愛情を伝え、甘やかして上げましょう。
成績は、その土台の上についてくるのです。
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またねー!
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