本郷中学校・高等学校の受験を検討中。だけど
- 本郷中学校・高等学校はどんな学校?
- 本郷中学校・高等学校の偏差値は?
- 本郷中学校・高等学校の口コミ・評判は?
これらを事前に知りたいという方も多いでしょう。
本郷中学校・高等学校の偏差値は63~67です。
数年前より、本郷中学校・高等学校への入学は「中学受験からのみ」となっています。ご注意ください。
この記事では元教員の私が、本郷高等学校の特徴や偏差値、合格への近道について実際のインタビューをもとに解説をしていきます。
(以下は実際のインタビューの様子)
参考にしていただけると幸いです。
インタビューを元にした特徴・魅力
本郷中学校・高等学校の特徴・魅力を実際のインタビューを元に紹介させていただきます。
本郷中学校・高等学校の特徴・魅力は大きく次の3つだと私は考えます。
- 文武両道
- 人との関わりを重視
- 豊富な進学実績
それぞれ解説をしていきます。
文武両道
本郷中学校・高等学校の特徴の1つは「文武両道」です。
受験生がこの言葉を聞くと「勉強も部活も取り組むこと」という印象を持つと思います。
本郷の文武両道はこれだけではなく「2つのつながり」を意識して、勉強と部活に取り組むことを目指しています。
「2つのつながり」とは、どのようなものなのでしょうか?
まず1つ目のつながりは「文と武のつながり」です。勉強で得た経験を部活につなげ、部活で得た経験を勉強につなげること。
そして2つ目のつながりは「縦のつながり」です。
部活動では先輩からたくさんのことを学びます。
自分が先輩になったときは後輩に教えることもあります。これは勉強でも同じです。本郷には勉強でも先輩後輩がつながる取り組みがたくさんあります。
本郷中学校・高等学校では部活動は週に2〜3回、練習時間も1回中学生は2時間ほど。高校生は3時間ほどと短くありません。
この時間での同級生・先輩・後輩と関わりは、生涯にわたり人間形成にプラスの影響を与えてくれることでしょう。
続いて、本郷中学校・高等学校が重視する人との関わりを見ていきましょう。
人と人との関わり
一般に中学受験とは、個人個人の戦いです。
その戦いを勝ち抜き入学してきた本郷中の生徒は、はじめは「興味があるのは自分の成績だけ」となりがちだそうです。
厳しい受験を勝ち抜いたからこそ、このような傾向は顕著かもしれませんね。
入学当初は、「勉強の教え合い、支え合い」などの姿もあまり見られないそうです。
しかし本郷中が目指すところは、「仲間と関わり共に高めあう」ということ。
本郷中学校では
初めての定期テスト前には、先輩が「定期テストとはどのようなものか」「どんな対策が必要か」などを直接レクチャーしてくれる時間があるそうです。
部活であれば先輩が後輩に教えてあげることは当たり前です。
これを学業にも応用したのがこのシステムになります。
「部活」や「人の関わり」を重視する本郷中らしい取り組みです。
これにより、1年生は定期テストのイメージをリアルにつくることができ、2年生も自身の取り組み方を振り返るきっかけとなるようです。
そのほか、教員のサポートも手厚く、学校になれない中学1年次は担任が2名着きます。
これにより「入学当初の不安定な時期にも目が行き届く。」「1人の担任に相談しにくいときには、もう1人の担任に相談できる」などのメリットがあります。
自分の成績にしか興味を持てなかった新入生が、授業や部活を通し、他人との豊かな関わりを体験し、成長していくのですね!
豊富な進学実績
本郷中学校・高等学校の特徴の3つ目は豊富な進学実績です。
高校生になると
- 特進コース
- 進学コース
の2つのコースに分かれます。
特進コースは2クラス(約80名限定)の編成です。
希望性なのですが、希望者が80人を超えた場合は、成績(学内成績・校外模試など)による選抜を行います。
特進コースは「東大」「京大」「東工大」「一橋大」を目指すためのコースです。
なので、難関私学や医学部を目指す生徒は、成績上位でも、特進コースを選ばないこともあるようです。
近年は、東大10名以上。早慶200名以上と、国公立、私立ともに素晴らしい合格実績を持っていますね。
これが、本郷中学校・高等学校をインタビューさせていただいた所感になります。
参考にしていただけると幸いです。
本郷中学校・高等学校の基本情報
本郷高校は1923年に開校されました。
本郷高校では、創立より「国家有為な人材の育成」を目指しており、校訓としての「強健・厳正・勤勉」を貫いています。
学校名 | 本郷中学校・高等学校 |
設立年 | 1923年 |
所在地 | 東京都豊島区駒込4丁目11−1 |
アクセス | JR山手線・都営地下鉄三田線『巣鴨駅』下車徒歩3分 |
電話番号 | 03-3917-1456 |
最寄り駅 | JR山手線・都営地下鉄三田線『巣鴨駅』 |
本郷中学校・高等学校の特徴
本郷中学校・高等学校は6年一貫教育の学校です。
2021年度入試より高校募集を停止し、完全中高一貫校になっています。
高等学校では、普通科を有しています。
普通科は進学コースと特進コースに分かれています。
進学コース
生徒一人ひとりが最適な進学準備ができるように、カリキュラムに様々な工夫が施されています。
多様化する受験内容に対応できるように講座数・難易度などの選択の幅を広げています。自由度を高くし、各自がそれぞれの学習スタイルで取り組める体制となっているのが特徴です。
特進コース
特進コースの目標は東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学の最難関国立4大学への進学で、希望と成績により編成されます。
カリキュラムは国立大学受験に必要な5教科7科目を中心とし、ハイレベルな授業を展開しています。
仲間同士で切磋琢磨し、お互いが刺激し合うことで次世代を担うリーダーとしてふさわしい逞しい男子へと成長します。
本郷中学校・高等学校の偏差値
本郷高等学校の偏差値は63~66です。
偏差値ランキングでは以下のような結果になります。
東京都内 | 29位/ 1049件中 |
全国 | 71位/ 3575件中 |
本郷中学校・高等学校の難易度
本郷高等学校の偏差値は63~66と、高めです。
模試や学校のテストでは、上位をキープできる学力が必要になるでしょう。
教科書やワークなどを使い、基礎から丁寧に学習し、苦手をなくしましょう。
本郷中学校・高等学校の進学実績
東京大学 京都大学 北海道大学 東北大学 名古屋大学 大阪大学 九州大学 一橋大学
東京工業大学 早稲田大学 慶應大学 上智大学 東京理科大学 明治大学 青山学院大学 立教大学 関西大学
関西学院大学 同志社大学 立命館大学 など
本郷高等学校の口コミと評判
本郷高等学校の口コミと評判を紹介します。
先生たちとのかかわり方次第で高校生活が変わる。どう過ごすかは人に寄るし、それによって評価が分かれる。(大体どこの高校であろうと楽しんだもの勝ちではある) 先生たちの面倒見はよく、やる気のある生徒を伸ばしてくれる高校であると思う。
高校入学で高校からラグビーを始めた者です。
僕の周りだけかもしれませんが受験意識の高い先生や生徒ばかりなので、偏差値の高い大学に入りたいと思っている人には向いてると思います。あと、ラグビーを心の底からやりたいと思う人にも向いています。
息子は雰囲気にピッタリはまったようで、毎日生き生きと通学しています。親である私達から見て羨ましいくらいです(笑)苦手教科にもひるまず取り組んでいる姿は、「本郷に入ってよかった!」の一言です。
参考:みんなの高校情報
続いて本郷高等学校に関するツイート(ポスト)を紹介します。
本郷高等学校の制服
本郷高等学校の制服は、学ランです。
男子校なので、女子の制服はありません。
本郷高等学校出身の有名人
本郷高等学校出身の著名人は以下の通りです。
原哲夫 | 漫画家(北斗の拳) |
北島康介 | アテネオリンピック・北京オリンピック 男子平泳ぎ100メートル・200メートル金メダリスト |
ATSUSHI | EXILEボーカル |
亀井忠雄 | 人間国宝(能楽) |
髙比良くるま | お笑い芸人、令和ロマンのメンバー |
そのほかにも多くの有名人が本郷高等学校出身です。
本郷高等学校に合格するためのポイント
最後に難関と呼ばれる高校に合格するためのポイントを紹介します。
難関校に合格するためのポイントには、以下のようなものがあります。
- 正しい学習スケジュールを知る
- 成績が上がる勉強法を身につける
- 合格できない!ときの成績ブースト法を知っておく
それぞれ解説をしていきます。
正しい学習スケジュールを知る
まずは受験に失敗しないためのおおまかなスケジュールを把握しましょう。
まず中学1、2年生では基本をしっかりと定着させることが大切です。
1、2年生の土台がそのまま3年生での成績の伸びに直結してくるからです。
逆に言うと、1、2年生で苦手教科ができてしまうと、それが致命傷になりかねません。
苦手教科とは、ライバルと比べ1〜2割点数が低くなってしまう教科です。1、2年生での苦手の穴は、3年生になると確実に広がります。
特に英語と数学は克服に時間がかかりますので、早めに対策をするようにしましょう。
英・数を中心に苦手教科をつくらないことが大切なんだね!
また、基本を押さえ定期テストで高得点をとることは、内申点にも大きな影響を与えます。
内申点に関しましては、私が企業向けに書いた以下の記事をご覧ください。
よほど勉強が得意な生徒以外は
1、2年生のうちに3年生の授業を1人で先取りする必要はありません。
わざわざ3年生になれば先生に教えてもらえる内容を、自分で調べながら進めるのは効率が悪いからです。
それよりも、1、2年生の範囲を完璧にすることを目標としましょう。
同時に、3年生になる前に模試を受けて、志望校との距離を把握しておきましょう。
模試を受けると苦手教科の把握や、モチベーションにもつながるね!
そうですね。定期テストだけだと、担当の先生のクセなどもありますので、模試受ければ実力がよくわかりますね!
受験勉強(応用問題への取り組み)は、遅くとも2年生の3学期には本格的に開始しましょう。
「3年生になったら始める」はよくある失敗パターンです。
特に公立中学校は3年生になると、最上級生として役割が増えたり、クラス替えや修学旅行でばたばたします。
部活動の時間も春〜夏は長いところが多いです。
その点2年生の3学期は部活動の時間や行事が少なく、慣れたクラスで安定をしています。
受験にはスピード違反もフライングもありませんので、できるだけ早くはじめて欲しいのですが、遅くとも2年生の3学期には始めましょう。
受験に間に合わない!人向けの対処法は後述!!
3年生になったら、日々の授業を大切にしながら、より多く応用問題にチャレンジをしていきます。
特に夏休みを過ぎたら、模試や過去問などに多く取り組みましょう。
その中で解けなかった問題はしっかりと復習し、どんどん苦手を克服していきましょう。
過去問を入試直前に挑戦する人がいますが、あまり意味はありません。
解ければ自信になりますが(それでも本番解けるという確証はない)、できなかった時の不安や焦りを抱えるデメリットの方が大きいです。
過去問には夏〜秋ころ挑戦し、自分と志望校の距離を把握し、モチベーションに変えるのが正しく効率的な方法です。
効率的に成績を上げる勉強法を身につける
難関校に合格するためのポイント。2つ目は「効率的に成績を上げる勉強法を身につける」ということです。
効率的に成績を上げる?
そうです。日本人は「勉強法」の勉強をしないので、効率の良い勉強法を知っていることは大きなアドバンテージとなります。
ここでは代表的な勉強法の知識を紹介します。
勉強は暗記ゲーム
まず前提として理解して欲しいのは「勉強は暗記ゲーム」ということです。
数学や英語も?
そうです。ほとんどの中学生は『0から「三角形の合同の証明」や「中点連結定理」などを自分であみだす』ということはしないでしょう。
授業で「このような法則がある」と習い暗記し、テストで「この法則を活用すれば解けるな」と考え解くのです。
つまり数学や英語も、解き方のパターンを覚えていくゲームなのです。
ですので問題集に取り組んでいてわからない問題があったら、すぐに答えを見るのが正解です。
そして解き方を暗記し、もう一度自分で解いてみるのです。後日復習し、答えを見ずに解けるようになっていれば成績は上がるはずですね。
もちろん将来的に数学者や研究者になりたいのであれば、1問に2時間3時間でもかけるのも良いでしょう。
ですがほぼ全ての受験生にとって、数学は受験を突破するための道具です。他の教科も同様です。
一生をかけて数学に取り組むのでないのであれば、割り切ってどんどん答えを見て、身につけていくのが早道です。
ほとんどの受験生は、時間が足りないからね…。
頭の中で思い出す作業をする
勉強法としてもう一つ大切なのが「自分の頭の中で思い出す作業をする」ということです。
知識は思い出す作業をくり返すことで定着するのです。
先ほど私は「すぐに答えを見ていい」とお伝えしました。
ですが「答えを見る」→「理解できた」→「終わり」だと勉強の効果はかなり薄いです。
テストで「この問題、勉強したのに解けない」という意味不明なことになります。
これを防ぐためには、答えを見て理解できたら、答えを閉じ、自分で解く作業をすることです。
これで解けば、短期記憶ができたということです。(これを長期記憶にするには、後日再び解く必要があります。)
これは一例ですが、とにかく自分の頭の中で思い出す作業をしっかりと行うことです。
- 答えを隠して問題を解く
- 赤シートで隠しながら単語を覚える
- YouTubeで一問一答動画に挑戦
などが成績が上がる勉強の代表的なものです。
一方、自分の頭で思い出す作業が無いものは、勉強の効率が悪いです。
- 教科書を見ながらノートにまとめる
- 教科書を読むだけ
- 映像授業を見るだけ
これらは成績が上がらない代表的な学習法です。
やりがちだね…。これじゃ成績は伸びにくいんだね…。
ここで紹介したものは勉強法の基本です。ですがこのように、勉強法の知識を身につけることで成績は何倍も伸びやすくなります。
まとめ
以上で本郷高等学校の紹介、難関高校へ合格するポイントの紹介を終わります。
本郷高等学校はとても人気で、簡単に入れる高校ではありません。
しかしもし入学することができれば、学習面や友人関係で恵まれた高校生活を送れる可能性が高まります。
さらに、一生ものの実績・自信となることでしょう。
この記事が参考になり、みなさんが春に笑えることを、心より応援しています。
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